書道家に向いている人、適性

正しい書写力を持っている人

書を生業とするすべての人にとって、整った美しい文字を正しく書くことのできる書写力は必要不可欠です。

たとえ、芸術肌の書道家になるにしても、基本となる楷書を正しく美しく書くことができなければ、作品制作に影響を及ぼします。

書写の基本をしっかりと学び、習得している人は書道家を目指す上で一歩リードしていると考えてよいでしょう。

書の歴史を重んじることのできる人

書は古代中国で発祥し、日本には漢字の伝来とともに伝わってきました。そして現在に至るまで長きにわたって親しまれています。

現代でも一流の書道家と言われている人たちは、漢文を読むことができます。書道の持つ長い歴史を理解する過程で漢文を読んだり書いたりすることを避けることはできないのです。

一流の書道家は書道史を学び、自身の糧とし、作品制作に反映しています。書の道を究めることを目指す書道家にとってそのルーツを知ることは必要不可欠なのです。

過ぎ去ったことであるとして歴史を知ろうとしない人は書道家として成功することは難しいでしょう。

豊かな表現力を持っている人

芸術家にとって最も大切な適性の一つが表現力です。豊かな表現力を持って書かれた作品は見る人の心を打ちます。

また、商業作品の制作を請け負う書道家にとっても表現力は必要不可欠です。依頼者の所望する条件を汲み取り、上手に表現できてこそプロフェッショナルであるといえます。

曲げられないこだわりがある人

強いこだわり、信念を持つことは芸術家全般に大切なことです。曲げられないこだわりを持っている人は、作品制作の過程においても、自分が納得するまでとことん突き詰める傾向があります。

この精神は書道家として、あくなき探究心を持ち続け、書の道を極めることを目指す上で助けになるでしょう。

好奇心が旺盛な人

書道は前述のとおり長い歴史のある芸術です。したがって書の道に生きる書道家は、その歴史を深く愛し、崇敬している芸術家であるといえます。

しかし、時代は刻一刻と変化し続けており、それに伴って書のスタイルも変化してきています。歴史を重んじることももちろん大切ですが、現代社会に生きるものとしてアンテナをはることも大切です。

これが芸術家としての感性を磨くことにもつながり、作品制作にも役立てられます。

また、最近では海外においても書道が注目を浴びる機会が増えてきました。国際感覚や語学力を磨くことも大切になってくるでしょう。

集中力がある人

集中力がある人は、書道家にとって大切な適性を備えているといえるでしょう。

書道においては、やりなおしのきかない一発勝負という場面に多く遭遇することになります。正しい姿勢を保ち、雑念を持たず、作品制作に集中しなければなりません。

気の散りやすい人や飽きっぽい人は書の道では苦労することになるでしょう。