書道家の需要・現状と将来性

手書き文字が減りつつある昨今、書道家はどういった場面で必要とされるのでしょうか?

この記事では、書道家の需要・現状、将来性について解説します。

書道家の現状

「日本の書道文化をユネスコの無形文化遺産に」との活発な動きがある一方、書に興味を持ち書を学ぶ書道人口は減り続けています。

少子高齢化によって書道を習う子どもたちは減り、活字離れで文字を手描きするという文化が失われつつあります。

パソコンやスマートフォンなどが普及して、人々が自分で文字を書くという習慣が少なくなり、書道に興味関心を寄せる人が減っているのが現状です。

書道家の需要

  • 海外での需要
  • アートとしての需要

海外での需要

日本の書道文化が少しずつ世界に広まり、現在は海外で書道を教える先生も増えてきています。

日本の生徒だけでなく、海外の生徒達も墨の香りに触れ、書道を通して日本の文化に触れることを楽しんでいます。

カラフルで色鮮やかな文化が多い諸外国に比べ、モノクロで表現する世界は、非常に新鮮なもののようです。

墨が織りなす芸術は空間を上質に彩る力があり、和食料理店に限らずさまざまなお店で書が飾られています。

アートとしての需要

日本人は書道を「文字」として認識することが多いですが、海外では「アート」としてとらえられているのが一般的です。

テレビなどで漢字がデザインされたTシャツを着ている外国人を見たことがある人も多いでしょう。

外国人は日本の文字の雰囲気や書体に興味をもつことが多く、書の作品をひとつの「デザイン」としてとらえているのです。

そのため海外では日本の書道教室のようにかしこまって教えるのではなく、ワークショップとして「アートに触れる」感覚で書道をたしなむ人が多いようです。

このように世界的な観点から見ると、少しずつニーズは増えてきているのかもしれません。

書道家の将来性

書は同じ文字でも、書く人の表現の仕方によって、見る人へさまざまなメッセージを伝えることができます。

書は「書く」のではなく「描く」という書道家もおり、画家が絵を描いて芸術を表現するように、書道家は書によって芸術を見出します。

絵を描くことよりも身近に簡単に表現でき、日本の文化も感じられる書道という道は、これから長い目で見ても絶えることなく、時代と共に形を変えながら受け継がれていくことでしょう。

書道家の今後の活躍の場

  • 手書き文字は永遠に存在する
  • 書の希少価値を上げる

手書き文字は永遠に存在する

パソコンやスマートフォンが普及したからといって、手書きの文字がまったくなくなることはあり得ません。

文字をきれいに書きたい、書道を極めたいという人々は減少はすれど、それがゼロになることはないでしょう。

そのため書道教室や教科としての書道など、書を後世に伝える場面は今後も残り続けると考えられます。

書の希少価値を上げる

手描きの文字が少なくなるにつれて、お手本となるような美しくきれいな文字を描いたり、アーティスティックな書道ができたりする人の希少価値は今後どんどん上がっていくでしょう。

機械では表現しきれない人間ならではの感情のこもった書道は、これからも多くの人の心を動かし、後世に残っていくと考えられます。

近年では音楽とコラボレーションした書道パフォーマンスが人気を集めています。

今後はこのように違う文化と書道を組み合わせるなど、これまでにない新しいアイデアで付加価値をつけることでさらに活躍する書道家が増えていくでしょう。

書道家の現状と将来性のまとめ

現状、日本では書道に関心を持つ人が減ってきてはいますが、海外では日本の文化として認知されつつあり、今後のニーズ拡大が期待されます。

また、手書き文字が全くなくなるわけではなく、どんな時代にも綺麗な文字が必要とされることに変わりはありません。