高卒からパイロットになるには

  
JALやANAといった大手航空会社では高卒の学歴では応募ができません。

四年制の大学や大学院の新卒者を条件に募集しているのが一般的です。

しかし、子会社や地方の航空会社では、高卒で応募できるところもあります。

また、自衛隊のパイロットも高卒で受けられます。

この記事では、高卒からパイロットになるために必要なことを解説します。

高卒からパイロットを目指すルートは?

 
高卒でパイロットになりたいと考えるのであれば、まず

  • 航空会社のパイロット
  • 自衛隊のパイロット

のどちらになるかを考えてみましょう。

前者の場合、JALやANAといった大手航空会社では、採用にあたって四年制の大学や大学院の新卒者であることを条件に募集しているのが一般的です。

高卒の学歴ではそもそも応募ができないので、注意が必要になります。

ただし、これらの子会社や地方の航空会社では、高卒でも応募できるところがあるので探してみるとよいでしょう。

後者の自衛隊の場合、高卒の学歴でもまったく問題ありません。

入隊のための試験に合格すれば、教育や訓練を経てパイロットとして活躍できるようになります。

ちなみにパイロットのライセンスを取得するための専門的な学校である航空大学校も、出願の際に

  • 修業年限4年以上の大学に2年以上在学、かつ全修得単位数が62単位以上の者
  • 短大または高専を卒業した者

といった学歴が求められるので、高卒で出願することはできません。

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高卒から自衛隊のパイロットを目指す

高校卒業後に自衛隊のパイロットを目指す場合、

  1. 防衛大学に進み、1年から2年へ進級する際に航空要員に区分される方法
  2. 自衛隊の「航空学生採用試験」を受験する方法

といった2通りの方法があります。

1つ目は、防衛大学に進み、1年から2年へ進級する際に航空要員に区分される方法です。

航空要員になれば、訓練を受けて海上自衛隊もしくは航空自衛隊のパイロットを目指せます。

2つ目は、自衛隊の「航空学生採用試験」を受験する方法です。

試験に合格すれば、海上自衛隊もしくは航空自衛隊の「航空学生」になれ、パイロットになるための教育や訓練を受けられます。

人数としては、こちらのほうが圧倒的に多いです。

自衛隊の航空学生の訓練

海上自衛隊の航空学生

山口県下関市の「海上自衛隊小月教育航空隊」に入隊します。

教育と飛行訓練は合計で4年間。

パイロットや戦術航空士の資格を取得したのち、部隊で約2年間の訓練を積み、幹部に任官します。

航空自衛隊の航空学生

 
山口県防府市の「第12飛行教育団」に入隊します。

2年間の基礎教育が終わると、飛行幹部候補生として約2年間の飛行訓練をこなし、パイロットの資格を取得します。

なお、航空自衛隊のパイロットが活躍する場としては、

  • 戦闘機
  • 輸送機
  • 救難機

の3つがあります。

資格取得後は各部隊に配属されますが、2012年現在、このうち女性は戦闘機に乗れません。

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自衛隊のパイロットの注意点

自衛隊のパイロットになるにあたって高卒の学歴でもまったく問題はありませんが、航空学生採用試験には航空身体検査があり、身体についてさまざまな条件が掲げられています。

身体についてのさまざまな条件
  • 身長=158cm以上190cm以下(男女共通)
  • 肺活量
  • 血圧
  • 視力

航空身体検査では、身長=158cm以上190cm以下(男女共通)であることや、そのほか肺活量・血圧・視力などの検査があり厳しい条件を潜り抜けなければなりません。

詳細は、防衛省・自衛隊の自衛官募集ホームページに掲載されています。

高卒からパイロットになるにはのまとめ

高卒でパイロットになりたいと考えるのであれば、大手航空会社の子会社か、地方航空会社のパイロットまたは、自衛隊のパイロットのいずれかになるかを考えてみましょう。

高校卒業後に自衛隊のパイロットを目指す場合、防衛大学に進み、1年から2年へ進級する際に航空要員に区分される方法、自衛隊の「航空学生採用試験」を受験する方法といった2通りの方法があります。

航空学生採用試験には航空身体検査があり、身長=158cm以上190cm以下(男女共通)・肺活量・血圧・視力などについて、厳しい条件を潜り抜けなければなりません。