【2022年版】パイロットの年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説
航空会社のパイロットは高収入の職業として知られています。
航空機の操縦という専門性の高い技能と知識が必要なことや、乗客の人命を守らなければいけないという大きな責任が伴うため、収入が高いことは必然といえるでしょう。
しかし、航空会社の間で収入の格差も開いてきています。
この記事では、パイロットの給料・年収について解説します。
目次
パイロットの平均年収・給料の統計データ
高収入の職業
航空会社のパイロットは、憧れの職業として名前があがる人気の職業です。
医師や弁護士などと同様に高収入の職業としても知られています。
パイロットは
- 航空機の操縦という専門性の高い技能と知識が必要
- 乗客の人命を守らなければいけないという大きな責任が伴う
職業であるため、収入が高いことは必然といえるでしょう。
しかしここ数年は、以前に比べると少しずつ給与水準が下がっているといわれており、航空会社の間で収入の格差も開いてきています。
一般的には、大手の航空会社では早い段階で年収1000万円を超えますが、新規参入の航空会社や格安航空会社などの場合はそれよりも低くなるようです。
ただし、格安航空会社のパイロットはフライト数が多いため、大手と遜色ない年収となることもあります。
パイロットの平均年収・月収・ボーナス
厚生労働省の令和3年度賃金構造基本統計調査によると、航空機操縦士の平均年収は41.1歳で1,072万円となっています。
・平均年齢: 41.1歳
・勤続年数: 11.2年
・労働時間/月: 145時間/月
・超過労働: 3時間/月
・月額給与: 817,800円
・年間賞与: 908,900円
・平均年収: 10,722,500円
働省「令和3年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。
パイロットの手取りの平均月収・年収・ボーナスは
パイロットの平均的な手取りの月収はおよそ60~70万円ほどです。
海外や地方など遠方のフライトのたびに手当てがつくので、必然的に月収も高くなるのです。
これに加えて、航空会社の経営に問題がなければ、基本的には年に2回のボーナスがつきます。
こうした金額もすべて含めると、年収で1000万円を超えることになります。
パイロットの初任給はどれくらい?
パイロットの初任給を見てみましょう。
日本の大手航空会社であるANAの運航乗務職(自社養成パイロット)の募集要項によると、2021年度の実績では、院卒では月額227,346円(試用期間中は225,402円)、大卒では月額219,444円(試用期間中は217,500円)となっています。
いずれにしても、初任給としては十分な金額といえでしょう。
パイロットの勤務先の規模別の年収(令和3年度)
パイロットの年収は、勤務先の事業所の規模によって大きく異なります。
10〜99人規模の事業所に勤めるパイロットの平均年収は667万円、100〜999人規模は1,130万円、1,000人以上の規模では1,063万円、10人以上規模の事業所平均は1,072万円となっています。
※賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。
パイロットの年収は年齢とともに順調に上がっていきます。最も年収が高い年齢は45~49歳の1,466万円です。 全年代の平均年収は1,072万円となっています。 パイロットは乗客の命を背負って日々の仕事に取り組んでおり、安全な運航のためにはパイロット自身が心身ともに健康でいることが必要不可欠です。 こうした事情から、基本的に航空会社のパイロットに対する福利厚生は充実しています。 たとえば、諸手当として一般企業と同様に下記のような支給があります。 フライトで地方にステイする場合は、1日当たり数千円程度の出張費が支給されるなど、業務内容に応じて細かく手当てがつくのも特徴です。 この他にも、メンタルヘルスケアのためのサポート体制があったり、スポーツジムや保養所などを格安で利用できたりすることがあります。 パイロットが航空会社に採用されるまでには、非常に倍率の高い就職試験を突破しなければいけません。 また、採用後も数年にわたるトレーニングを受けながら知識を身につけて技能を磨き、身体検査に合格できるよう心身の状態も完璧に整え続けなければいけません。 パイロットというのは、厳しい選抜を勝ち抜いてきた人だけが就ける職業なのです。 だからこそ、世間一般のサラリーマンに比べると圧倒的に収入が高くなっているのでしょう。 近年の航空会社は、業界内でさまざまな変革が起きています。 歴史ある大手航空会社だけではなく、新規参入の航空会社や格安航空会社が勢力を伸ばしつつあるなかで、顧客の獲得競争が激化しているのです。 グローバル化が進み、世界中の人々が飛行機で国を行き来するようになった今の時代に、「安さ」で勝負するのか、「サービス」で勝負するのか。 各社がそれぞれの強みをアピールして生き残れるようにしなければいけないでしょう。 こうした背景を考えると、航空会社だからといって経営が安定しているとは限らず、収入に関してもある程度の波があると考えておいたほうがよいかもしれません。 パイロットというと高給取りというイメージがあるかもしれませんが、実際にこの職業を目指す人は、収入のことは後回しで夢を追いかけている人ばかりです。 「パイロットになって大空を飛び回りたい」という子どもの頃からの夢を叶えるためにコツコツと努力を重ねてきた人が多く、とにかく何よりも飛行機が好き、空を飛ぶのが幸せという人ばかりです。 心身ともに負担が大きく、責任も非常に重い職業だけに、「絶対にこの仕事に就きたい」という気持ちがなければ現場で頑張り続けられません。 収入よりも夢とやりがいを大事にしてこの仕事を選ぶことが大切です。 パイロットのなかでも最も平均年収が高いのは、大手航空会社のパイロットです。 たとえば、日本を代表する大手航空会社であるJALやANAのパイロットの年収は、高い人では2000万ほどになるといわれています。 さらにパイロットは、一般的に年齢(勤続年数)とともに給料が上がるため、大手の場合、機長になれば2000万円を超える人も多く出てきます。 今の日本でこのレベルの収入をもらえる職業は、決して多くはないでしょう。 その一方で、新規参入の格安航空会社や中堅の航空会社の場合、大手よりは給与が下がります。 世間一般からすると高収入なのですが、年齢を重ねていくと大手のパイロットとは倍以上の差が出るケースもあります。 航空会社の競争は厳しく、今後も同様の給料が維持されるかどうかは不透明な状況になっています。 経済の悪化や不景気などによって、一気に経営が厳しくなるリスクも頭に入れておいたほうがよいでしょう。 出典:2022年現在(各社有価証券報告書より) JALの名で知られる日本航空の平均年収は、39.2歳で678万円です。 ANA、あるいは全日空の名で知られるANAホールディングスの平均年収は、45.2歳で563万円です。 2011年に上場した新興航空会社、スターフライヤーの平均年収は、37.8歳で500万円です。 パイロットは、その責任の重さや業務の専門性の高さから、基本的には航空会社に正規雇用されており、給料や待遇を保障されています。 フライトをするためには身体検査やアルコールチェックも欠かせないので、各航空会社が責任を持って自社のパイロットを教育・管理することが非常に重要なのです。 こうした理由から、派遣社員やアルバイト・パート、あるいはフリーランスなどという形でパイロットとして働くことはありません。 パイロットとして収入をアップさせるためには、地道に実績を積み重ねてキャリアアップするのが一番の近道となるでしょう。 パイロットの年収は年齢とともに上がっていきます。 厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、最も年収が高くなる年齢は50~54歳の2914万円です。 つまり、20代で入社してから30年ほどのキャリアを積み重ねると、年収3000万円に届くほど収入が高くなるのです。 責任の重いハードな仕事であるからこそ、地道にコツコツ続けた先には高い収入が保障されています。 パイロットの平均年収は1,072万円で、手取りの月収は、60~70万円ほどです。 基本的には年に2回のボーナスがつき、年齢とともに収入も上がり、最も年収が高い年齢は45~49歳の1,466万円です。 近年の航空会社は、業界内でさまざまな変革が起きています。 新規参入の格安航空会社などが勢力を伸ばしつつあり、顧客の獲得競争が激化しているため、収入に関しても波があるかもしれません。 パイロットとして収入をアップさせるためには、キャリアアップするのが一番の近道となるでしょう。 責任の重いハードな仕事であるからこそ、地道にコツコツ続けた先には高い収入が保障されています。パイロットの勤務先の年齢別の年収(令和3年度)
パイロットの福利厚生の特徴は?
パイロットの給料・年収の特徴
厳しい選抜の末に
競争が激化する時代に
収入よりも夢を
パイロットの勤務先別の給料・年収
大手航空会社のパイロット
新興航空会社のパイロット
パイロットが所属する代表的な企業の年収
会社名
平均年収
平均年齢
日本航空(株)
678万円
39.2歳
ANAホールディングス(株)
563万円
45.2歳
(株)スターフライヤー
500万円
37.8歳
日本航空の平均年収
ANAホールディングス(株)の平均年収
スターフライヤーの平均年収
パイロットの正社員以外の給料・年収
パイロットが収入を上げるためには?
パイロットの給料・年収のまとめ