パイロットになるための学校(航空大学校)

航空大学校とは?

「独立行政法人 航空大学校」は、日本で唯一の公的なエアラインパイロット養成機関です。

教育理念「航空人の育成」「パイロットとしての知識と技能の修得」「プロフェッショナル・スピリットの形成」に基づき、2年間にわたるカリキュラムを通して、プロのエアラインパイロットとして活躍できる人材を育てています。

キャンパスは宮崎空港、帯広空港、仙台空港に隣接しており、在学中にそれぞれの場所での教育が実施されます。

入学試験について

入学試験は年に一度行われます。平成25年度の募集要項では、募集人員は72名以内。出願資格としては、まず「4年生大学に2年以上在学、かつ全修得単位数が62単位以上の者」「短大または高専を卒業した者」といった学歴が挙げられます。また入学年の4月に「25歳未満」という年齢制限も設けられています。

試験は第一次試験~第三次試験の3段階で実施されますが、それぞれを合格した人のみ次の試験に臨めます。

<試験内容>
第一次試験:英語(筆記、リスニング)、総合(筆記)、総合適性検査(筆記)
第二次試験:身体検査(心理適性検査を含む)
第三次試験:面接試験、飛行訓練装置による操縦適性検査

特に身体検査は非常に厳しい基準となっており、自分では健康だと思っていても、ここで落ちてしまう人も多いと言われています。

航空大学校の生活

5月、8月、11月、翌年2月の4期に分かれて入学します(年によって時期が変わる可能性あり)。

学校は原則的に全寮制となっており、2人1部屋での生活を行います。授業が行われない休日は外出含めて自由に過ごすことが可能ですが、パイロットを目指す身としての自覚ある行動が求められます。

卒業までの流れとしては、まず宮崎キャンパスで5ヵ月間の学科教育を受けたのち、帯広キャンパスでフライトトレーニングを行い、自家用ライセンス相当のテクニックを身につけます。

その後、宮崎キャンパスで事業用ライセンス相当のより高度なテクニックを磨き、最後に仙台キャンパスにて高性能な機材のオペレーションや計器飛行までマスターします。

卒業時には、「飛行機・事業用操縦士(陸上単発・陸上多発)」と「計器飛行証明」のライセンスが取得可能です。

学費・就職先

国土交通省が管轄しているため、学費は年間126万円~131万円程度(その他に寮費などが必要)と、大変安くなっています。もし民間のフライトスクールでライセンスの取得を目指そうとすれば、この10倍程度かかることも普通です。

なお、一般の大学とは異なるので学士(大学卒業)の資格はとれません。

航空大学校卒業生は、基本的に航空会社のパイロットを目指します。過去5年間における卒業生の航空会社就職率は90.6%と発表されています。

また、JALやANAをはじめ、全エアラインパイロットのうち40%が航空大学卒業生と発表されています。