国税専門官になるには

国税専門官になるためのステップ

国家公務員として働く国税専門官になるためには、決まったルートをたどる必要があります。

国税専門官になるまでの具体的なステップを見ていきましょう。

1.国税専門官採用試験に合格

国税専門官になるための最初のステップは、国家公務員試験である「国税専門官採用試験」の受験です。

国税専門官採用試験の受験資格は21歳以上30歳未満であり、年齢を満たしていれば学歴は問われません。

しかしながら、試験の難易度から国税専門官採用試験は大卒受験者が多く、高卒の場合は「税務職員採用試験」を受けるケースが多いです。

なお、国税専門官採用試験合格者も税務職員採用試験合格者も同じく「税務署員」であり、基本的に仕事の差はありません。

国税専門官採用試験に合格し、採用されるにあたって最終学歴や学部で判断されることはあまりありませんが、国税専門官採用試験を突破するには会計学や商法を始めとする専門知識が求められるため、法学部などで法律を学んでいると有利になるでしょう。

国税専門官採用試験

2.税務大学校での研修

国税専門官採用試験を合格すると、まずは各地方にある国税局に「財務事務官」として採用されることとなります。

そして、税務大学校などの機関で研修を受けます。

研修期間は約4ヵ月間となっており、税法について詳しい講義を受けるほか、「日商簿記2級」の資格を持っていない場合には、在校中の資格取得が求められます。

なお、税務職員採用試験の合格者の場合は、約11ヵ月間の研修が用意されています。

3.各税務署等に配属

税務大学校での研修が終了した後、全国に点在する税務署への配属が決まります。

基本的には採用された各国税局の管轄内で配属先が決まりますが、人数調整などの理由から、ごくまれに管轄外に配属されるケースも見られます。

なお、配属後は3年間の実務経験を積み、7ヵ月の研修を受けることが義務付けられています。

国税専門官の勤務地

国税専門官は、各都道府県にある税務署での勤務となります。

なお、国税局は以下の地域に置かれており、それぞれが管轄する地域内で転勤があります。

・札幌国税局
・仙台国税局
・関東信越国税局
・東京国税局
・金沢国税局
・名古屋国税局
・大阪国税局
・広島国税局
・高松国税局
・福岡国税局
・熊本国税局
・沖縄国税事務所

転勤は通常3~5年サイクルで行われますが。

職務の関係で採用局管外へ転勤することもあります。

国税専門官に必要な知識、スキル

国税専門官になるための最大の壁は、やはり国税専門官採用試験です。

とくに筆記の第一次試験は難関といわれており、法律や会計の高度な専門知識が求められます。

試験の合否に学部は関係ありませんが、できれば会計や税法などについて詳しく学ぶことができる法学部、商学部、経営学部などに進むことで、試験に向けた学習が多少楽になるかもしれません。

国税専門官に求められる能力

正義感

国税専門官は、納税の不正を正し、適正に税金を徴収する仕事であるため、納税者に決して喜ばれる仕事ではありません。

それでも、間違っていることは間違っていると誰に対しても言うことができる正義感の強さが求められます。

数字に強い

税金は法律も計算も複雑であるため、論理的に考えることができ、数字にも強い必要があります。

特別に数学が得意である必要はありませんが、数字を見るのも嫌だという人には向いていないといえるでしょう。

国税専門官の今後の見通し

国の財源となる国税は、私たちの暮らしを支える重要なものであるため、その専門家として活躍する国税専門官は今後も必要とされる仕事だといえます。

脱税の手口は年々複雑化、高度化しているため、その不正を見抜く国税専門官にも、より専門性が求められてきています。