国税調査官の仕事内容・なり方

国税調査官の仕事内容

納税申告が正しくできているかを調査

「国税調査官」は、国税の専門家である「国税専門官」のひとつの職名であり、納税義務者である個人や会社等を訪れて、適正な申告が行われているかどうか調査することがおもな仕事です。

納税義務者に対して確定申告の方法や申告用紙の書き方を指導したり、申告に必要な書類を個々の案件に応じて案内したりします。

国税専門官は、税金滞納を改善する「国税徴収官」や、脱税を刑事告発する「国税査察官」と比べると、よりスムーズに税金を納めるための納税者と税務署のパイプ役となるといえます。

なお、国税専門官の仕事には異動があり、国税調査官として働いていた人が、数年程度で国税徴収官や国税査察官を担当する部署に異動することもありますし、その逆もあります。

納税者が正しい納税を行うための指導

確定申告の時期以外でも、国税調査官の仕事は多々あります。

たとえば、税務署には毎日のように納税に関する問い合わせが入ってくるため、電話や窓口で対応するのも国税調査官の仕事のひとつです。

また、個人事業主や企業経営者の納税に関する相談、諸々の手続きの説明などのために、各税務局の管轄内で地方に出張することもしばしばあります。

デスクワークのみならず、あちこち動き回って仕事をすることが多いのも国税調査官の特徴といえます。

確定申告の時期は大忙し

毎年2月中旬から3月中旬にかけての年度末は確定申告の時期です。

全国でおよそ2,000万人もの人が確定申告のために税務署に詰めかけるため、この時期は国税調査官にとって、1年で最も多忙になるといわれています。

税務署によっては残業が発生することも多々あり、終電間際まで業務に忙殺される日もあるでしょう。

しかし、年度が終わり確定申告の波が落ち着くと、人事異動の送別会も兼ねて打ち上げを行うところもあり、大きな仕事を無事に終えた喜びは格別だそうです。

国税調査官のなり方

国税専門官としてされた後は、税務大学校にて約3ヵ月間の専門官基礎研修を受けて、自分が採用された局管内の各税務署に配属されます。

税務署では、管理運営部門と呼ばれる税金の収納や窓口業務などを行う部署に配属に配属され、1年間の実務経験を経た後に、外部事務に関連した実務的な事項を習得する専攻税法研修を受講します。

研修終了後はさらに実務経験を積み、高度な専門的知識や技能を習得するための専科研修を経て、勤務状態や本人の希望、適性などを総合的に判断され、国税調査官に任命されます。

国税調査官は全国の税務署で働きますが、一番トップは署長で、次が担当副所長です。

その下は統括国税調査官、上席国税調査官、国税調査官となり、肩書のない職員は事務官と呼ばれます。

国税調査官として働いた後に「国税徴収官」や「国税査察官」に異動となることもあります。