県議会議員の選挙費用、資金、供託金

出馬にかかる費用の種類

立候補準備や選挙運動にかかるお金を「選挙費用」といいます。具体的な選挙費用には以下のようなものがあります。

家屋費

選挙事務所などの家賃。多くの場合、選挙事務所として、人目につく場所の事務所を短期で借りるため家賃は高めになりがち。

人件費

事務所での接客、雑用などを行うスタッフや、「ウグイス嬢」、ウグイス嬢の男性版「カラスボーイ」などに支払う報酬

通信費

インターネット通信量、ドメイン・サーバー代、切手代、電話代など

交通費

タクシー代、バス代など選挙運動中にかかった交通費。選挙カーは除く

印刷費

チラシ、名刺、選挙ポスター、選挙ハガキの印刷費

広告費

拡声器、選挙事務所や選挙カーの看板、たすきなど

文具費

封筒、プリント用紙、ペン、ノートなど事務用品代金

食糧費

スタッフの食事代

休泊費

候補者やスタッフの休憩や宿泊にかかった費用

雑費

選挙事務所の水道光熱費、選挙に使用した白手袋、ガムテープなど

多くの候補者は、工夫して選挙費用を節約しています。

自宅を選挙事務所として使ったり、ウグイス嬢をはじめとする選挙スタッフを友人、知人にボランティアで依頼したり、チラシ、選挙事務所や選挙カーの看板類は手づくりしたりなどするのです。

また、選挙運動費用の「公費負担制度」も利用します。

公費負担制度とは、選挙運動費用の一部を自治体が負担する制度で、県議会議員選挙では選挙用ポスターの作成費、選挙カーのレンタル料や運転手の報酬、ガソリン代、公選はがきの郵送料などが対象となります。

なお、この制度は、得票数が一定以上でなければ適用されませんが、県議選の場合、得票数不足で制度を利用できないケースはほとんどないようです。

出馬にどれだけお金がかかるのか

さて、それでは選挙費用の総額はどのくらいになるのでしょうか。

選挙費用は県の人口や候補者によってかなりの差があります。少し古いデータですが、1996年に人口約294万人の県で行われた県議選の選挙費用総額は平均で約430万円(無投票選挙区の候補者分除く)。

しかし個々の候補者の費用総額を見ると、170万円程度しか使っていない人がいる一方で、679万円もかけている人がいました。

また、2015年の人口約69万人の県での県議選では、平均選挙費用総額は約210万円。少ない候補者は100万円余りでしたが、多い候補者は400万円以上つぎ込んでいました。

なお、選挙費用総額のうち公費負担額は候補者によって異なり、大体20万円〜100万円ぐらいでした。

候補者はそれぞれ、過去の選挙戦での他候補の選挙費用総額や選挙費用の費目を睨みながら、何にどれだけのお金を使ってどう戦うか思い描き、必要な選挙資金を弾き出していきます。

県議選の供託金

候補者は、選挙資金に加え供託金も準備します。

供託金とは、出馬の際、一時的に預けなければならないお金のことで、県議選の供託金は60万円になります。

供託金は、得票数が一定数を下回ると没収されますが、一般に、真面目に選挙に挑めば必要なだけの票は得られるそうです。

選挙資金、供託金など出馬には、比較的まとまったお金が必要なので、借入して出馬する候補者も少なくありません。

県議への道は、腹をくくってチャレンジしなければならない道といえます。