通信会社社員の勤務時間・休日・残業は多い?
通信会社社員の勤務時間
一般的な勤務時間
事務職やエンジニア職のようなオフィス内で働くタイプの職種は、9時~17時30分ごろを定時としています。
また、ベンチャー系の通信会社などでは、朝は少し遅く10時始業の会社も少なくありません。
お昼休みは1時間程度とれ、実働時間は7時間30分~8時間になるのが一般的です。
変則勤務について
次のような職種では、変則勤務やシフト勤務となることがあります。
<変則勤務のある職種>
・保守や監視のエンジニア 24時間365日体制のためシフト勤務、夜勤もあり
・コールセンター・カスタマーサポート 部署によっては夜間シフトになる可能性もあり
・携帯ショップの販売員 店舗の営業時間に合せシフト勤務になる可能性あり
とくに派遣社員やアルバイトのような非正規雇用のスタッフの場合、シフト勤務となることが多くなります。
多様な働き方
通信会社の社員は、それぞれのライフスタイルに合わせ多様な働き方ができます。
<多様な働き方のための制度例>
・フレックスタイム制度
・裁量労働制
・時短勤務
・リモートワーク
とくにNTTドコモやKDDIのような大手通信会社では、柔軟な勤務制度を用意しています。
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通信会社社員の休日
一般的な休日
通信会社は、週休2日制で土日祝日は休みとなるのが一般的です。
年間休日数は125日前後、有給休暇は年間20日としている会社が目立ちます。
また、ゴールデンウイーク・お盆・年末年始などには、1週間前後のまとまった長期連休が取れることが多いです。
ただし、保守や監視のエンジニア、サポートセンター、携帯ショップのような職場では、基本的に土日祝日は関係なく、シフトに合せた勤務となります。
特別な休暇
ライフイベントなどに合せて、つぎのような特別な休暇を用意している通信会社もあります。
・ライフイベント関連の休暇(弔事、結婚、出産、子の看護など)
・リフレッシュ休暇
・プロジェクト達成休暇
・ボランティア活動休暇
・配偶者出産休暇
・病気休暇
女性の働き方を支援する通信会社も多く、休暇・休業制度を上手く活用し、出産や子育てと両立させる女性社員もたくさんいます。
休暇の取得状況
通信業界では、有給をしっかりと取れる会社が多く、大手になるほど有休消化率も高くなる傾向です。
参考として、通信最大手の「NTT東日本」の有給休暇消化率は96%、女性の育児休職取得率は95%となっています(いずれも2018年度実績)。
ただし、同じ会社であっても、職種や部署によって有給取得率は変わります。
忙しい部署に配属された社員であれば、有給が思うように取れないこともあり、場合によっては休日出勤などが発生してしまうこともあります。
通信会社社員の残業時間
通信会社の残業時間は、会社によっても異なりますが、目安としては月平均で20時間~30時間程度です。
職種によっても残業時間に差があり、経営管理・経営企画系の業務、ITエンジニア系の業務などは、残業時間が多めの傾向が見られます。
大手の通信会社では、週のうち1~2日を「ノー残業デー」として、社員全体の残業時間を減らす取り組みも積極的です。
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通信会社社員は忙しい? 激務?
ノルマとの戦い
営業職や携帯ショップの販売職などでは、売上や契約数の「ノルマ」が課せられることが多いです。
ノルマを達成できないと、残業をしてまで働かなければならなかったり、さらには残業をしても「サービス残業」扱いとされてしまう会社も中にはあります。
通信業界では、「成果主義」をかかげ厳しいノルマを課せる会社もあるため、成果の出せない社員の場合、毎日遅くまでの激務となることもあります。
納期前は忙しい
研究職やエンジニア職は、「納期」を決めて開発を行うのが基本です。
開発作業は予定通りに進まないことも日常茶飯事であり、納期に間に合わない場合は、毎日のように終電まで残業をしたり、最悪の場合、休日出勤が発生することもあります。
逆に納期が過ぎると仕事量が一気に減ることもあり、繁盛期と閑散期が波のように入れ替わるのが特徴的です。
業界全体の変動
通信業界は、変化のスピードの早い業界です。
数年単位で、新しい通信技術や次世代の通信端末などが登場し、さらには規制緩和などの法律の見直しが入ることもあります。
その度にビジネスプランやサービス体制の見直しなどが必要になるため、組織全体が忙しくなります。
たとえば今後は5G通信が普及することにより、通信業界が大きく変動するため、個々の仕事も増え繁盛期に入ってくるでしょう。