通信技術を活かし、地域に大きく貢献出来るケーブルテレビの技術職
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.50
- 仕事内容
- 4.00
- やりがい
- 4.00
- 働きやすさ
- 4.00
- 給料・年収
- 3.00
- 休日・待遇
- 2.50
- 成長・将来性
- 3.50
- メッセージ
-
私が勤めていた地元のケーブルテレビ局の技術職では、情報通信、無線の知識を発揮することが出来る職場でした。
地元ケーブルテレビ局本社から、電柱に乗せたケーブルを通してお客さんのお宅までテレビの電波を届けるというのがこの仕事の任務です。
情報通信系又は、無線系の知識や技術をお持ちの方は、これらの知識や技術を地元の為に存分に発揮することができます。
最近のケーブルテレビはテレビだけでは無く、光回線インターネット、光電話などの事業にも力を入れているので、様々な技術に携わることが出来る仕事でもあります。
また、地元ケーブルテレビ会社の醍醐味は地域密着型の企業であるということです。
地元の番組作りをしている制作課と一丸となり、夏の高校野球、フットボールクラブの試合、大規模な夏祭りなどの生中継に携わることもありますので、地元が好きな人や、地元に貢献したい人にはやりがいのある仕事です。
- 仕事内容
-
地元長野県のケーブルテレビ会社の技術課に勤務していました。
従業員数60名弱と小規模の会社でしたが、地元では有名な企業でした。
仕事内容はケーブルテレビの技術的なサポートがメインです。
電柱の上に乗っているケーブルや設備に問題があれば、駆けつけて電柱に登ったり、高所作業車という車を使って修理を行います。
また、お客さんからテレビの映りが悪いなどのお問い合わせを頂いた場合も、技術課がお客さんのお宅に訪問し、テレビ配線などを手直しします。
夏祭り、高校野球、フットボールクラブの試合などの生中継の際は、番組作りをしている制作課と協力して、映像、音声を本社まで送る配線や機器を準備します。
- なるには
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私の場合、IT、無線関連の専門学校を卒業してケーブルテレビの技術者になりました。
資格は第二種陸上特殊無線技士、工事担任者を専門学校で取得しています。
先輩達も、ITや無線の知識を得る大学や専門学校を卒業して入られたため、ケーブルテレビ会社の技術職に就くにはIT、無線などの専門知識を得ている必要があります。
通信関連の資格もあった方が入社しやすい上、業務でも大いに役立てる事が出来ます。
(資格:第二種陸上無線技術士、第二種陸上特殊無線技士、工事担任者、Cisco(ネットワーク構築系資格)など)技術職でなくても良いのでケーブルテレビ会社に就職したいという方は、総務課、営業課、広告課、制作課などの課もあるので、そういった課を志望するのもありだと思います。
総務課、営業課、広告課、制作課は文系の大学を卒業された先輩達が多かったですので、現在文系の大学に在学していて、ケーブルテレビ会社に興味があるのであれば、総務課、営業課、広告課、制作課もお勧めです。
- やりがい
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お客さんからのお問い合わせで、「テレビが映らなくて困っている」という時に、配線手直しの対応をさせて頂きました。
その時に、「ありがとう!!本当にありがとう!!」と凄く感謝され、お礼に持って行って欲しいと畑で採れた山芋を沢山頂いたことがありました。
お客さんと直接対応させてもらい、直接感謝の言葉を貰えるのはこの仕事の醍醐味です。
この点に関しては、私がこれまで働いてきた様々な会社の中で一番やりがいがある点でした。
他にも、色んな仕事をしているお客さんとお話しをする事で、今まで知らなかった世界を知ることも出来ます。
会社経営されている方、旅行が好きな方、手芸をされている方、英語の先生など様々です。
そういった方々と繋がる事が出来るのも、この仕事のおもしろさだと思います。
- つらいこと
-
有休は比較的取りづらいこと、突発の設備トラブルで呼び出しがある事、お客さんに怒られる場面もあること、そして大きな工事案件を抱えることがあるとを覚悟した方が良いです。
突発的な設備トラブルの例では、元旦に設備トラブルが発生して呼び出されたことがありました。
電柱の上のケーブルが不具合を起こし、一部エリアのお客さんがテレビを見れない状況になってしまったからです。
この様に、情報通信関連の保守・運用を行っている企業は、休日であっても、正月であっても呼び出されるときがあることは覚悟が必要です。
また、接客業ですので電話口でお客さんからお叱りを受けることもあります。
理不尽に怒られる場面もあります。
明らかにこちらに非が無くても、謝らなければ解決しないということもあります。
そういった場面に遭遇することも覚悟する必要があります。
お客さん対応、トラブル対応以外にも仕事は沢山あります。
大規模な道路工事が行われる際の大がかりなケーブルの移動工事、新しくケーブルテレビが利用出来る様にするエリアにケーブルを張る大規模な工事なども進めなければなりません。
設計図面を作ったり、申請書を作ったり、見積書を作ったりとやらなければならない仕事を多く抱えることになってくるので、プライベートの時間や休日中にも仕事の事が頭から抜けないこともあります。
これが一番つらいことかもしれません。
- 向いてる人
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この職業は、お客さんと関わる事、技術を学び続ける事、複数の仕事を進める事が多いですので、これらが苦ではない人に向いています。
【接客】
接客では、様々な人に出会います。凄く優しい人、いつも険しい人、企業の社長さん、癖の強い人。そういった人達と関わることが楽しいと感じたり、人の役に立ちたいと思われる方にとっては、やりがいのある仕事です。
人と関わるのが苦手だけど克服したいという方は、思い切って人と関わる活動に参加してみると良いです。
大学のサークルや、社会人サークル、接客業のアルバイトなど、自分にとってハードルが低い所からスタートしてみると、人と関わる楽しさを何処かで学べるかと思います。
【技術】
通信関連の事業を行っている会社ですので、技術的な知識が必要な仕事です。これさえ覚えればあとは勉強しなくても良いということはなく、常に新しい技術を学んでいかなければなりません。
この"学ぶ"ということを楽しいと思えるか、それともつらいと思ってしまうかで、仕事が楽しくなったりしんどくなったりします。
もし学ぶのがつらいと思っている方は、難しい専門書から学ぶのではなく、楽しく学べる方法を探し、まずは興味を持つ様にしていくと良いです。
興味さえ持ってしまえば、後は勝手に学びたくなります。
【仕事のタスク管理】
1つの仕事だけに専念して進める仕事ではなく、複数の工事案件や書類作りもやりつつ、お客さん対応を行う仕事です。優先順位を付けて仕事を進めないとうまくこなせない場面が多々ありますので、そういったタスク管理が出来るスキルも必要です。
また、自分一人で抱え込まず、仕事を誰かに振るということができると、スムーズに仕事を進めやすくなります。
- 志望理由
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情報通信関連の専門学校に居たとき、就職活動中にたまたま地元で見つけた求人で興味を持ったのがきっかけでした。
それまでは、特に何処の会社に行きたいというのは全くありませんでした。
求人票を見て、専門学校で情報通信の知識を学んでいるので、これらを地元社会に貢献することに活かせるかもと思ったのが志望理由です。
あとは、地元で結構有名な企業だったこと、ケーブルテレビという分野について「ちょっと面白そうだな」と思った事も、志望した理由です。
実際に働いてみて、専門学校で学んだ知識はあらゆる場面で活かすことが出来ました。
また、地元地域の様々な場所に行くので、今までの地元のイメージが大きく変わりました。
スキー場、景色の良い温泉旅館、雰囲気の良いログハウスなど、仕事で伺って興味を持った場所もありました。
この時の体験がきっかけで、プライベートで足を運ぶ様になった場所も結構あります。
- 働きやすさ
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職場の雰囲気は社員同士仲が良く、風通しが良い環境でした。
社長が毎年4月に花見を設けており、同期や先輩、後輩達とBBQを楽しんだりしていました。
仲の良い人達とは飲み仲間になり、飲み会を開いたりもしました。
女性でも比較的働きやすい職場で、産休育休などもしっかりとれていました。
- 給料・年収
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給料は平均的で、入社したばかりの頃は月収20万円(手取り)程です。この当時は年収400万円~450万円(総支給額)程でした。
勤続年数が上がるにつれ、給料も少しずつ上がり、勤続年数6年の頃には月収24~25万円(手取り)程になります。
年収480万円~500万円(総支給額)程です。
また、私が勤めていたケーブルテレビ会社には営業課以外の課でも営業ノルマが設けられているという特殊なスタイルでした。
そのため、営業成績が良く表彰されるとボーナスを受け取ることができます。
- 休日・待遇
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人や課によって休日の取りやすさや残業時間はバラバラでした。
【休日】
休日は月に6日~8日です。週休1日の時もあれば、週休2日の時もあります。年末年始やGW、夏期休暇は、大体4日~6日です。
ケーブルテレビはいわゆる情報通信系の会社に位置します。
お客さんからの問い合わせ、トラブルや事故が起こったときに対処する要因が必要なので、連休時も当番を交代して本社で待機する必要があります。
思わぬ設備トラブルがあった場合は、休日でも会社から電話が掛かってくることもありました。
【残業】
私がいた技術課は夕方18時頃会社に戻り、そこから事務処理を行い21時~22時頃帰宅するというのが多かったです。忙しい時期は会社に20時頃戻り、23時~24時に帰宅するということもありました。
- 就職・転職
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【就職・転職のアドバイス】
就職先の選び方は、自分の中で何を大事にしたいかで変わってきます。例えば、情報通信の技術を活かして地元に貢献したいと考えていたのであれば、地元の情報通信系の企業に絞り込めますし、楽器が好きで、楽器の魅力を大勢に知ってもらいたいと言うのであれば、楽器を広める企業に絞り込めます。
仕事は何でも良いので、プライベートや休みを大切にしたいというのであれば、残業管理や休日もしっかり休める分野の会社が良いです。(大手の工場などはこれに当てはまることが多いです)
私が地元のケーブルテレビ会社を選んだ時の理由は、情報通信系のスキルを活かしたいことと、地元に貢献したいと思ったからです。
そして、それは面接の時にも志望動機で伝えました。
面接を通過する際のポイントは、自分の持っているものを、会社でどの様に活かしたいか、活かせるのかを伝えることです。
ちなみに、特に何もやりたいことがないという場合は、社会人サークルで色んな人に会うと色んな仕事や世界があることを知ることができます。
そこから新たに興味を持つ分野が出てくることもあります。
社会人サークルに抵抗がある人は、Twitterなどで人と繋がるのも良いでしょう。
【転職した理由】
転職した理由は自分の時間をもっと取りたかったことと、県外で働きたかったことです。私が転職した頃は毎月6日程しか休みが取れず、残業も多く抱えていた仕事も多かったので、転職に踏み切りました。転職先は愛知県の大手自動車部品の設計業務を行っている仕事です。
しかしそこも私には合わず、そこから更に転職を2回程し、現在は大手電子部品製造工場で働いています。
私の場合、プライベートの時間や休日がしっかり取れる条件を重視するタイプなのだと気づいたので、今の会社で落ち着いています。
- 恋愛・結婚
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男女が働く職場なので、社内で恋愛に発展する場面もちょくちょくありました。
そのまま結婚された方なども結構おり、一時期は毎年社内結婚の発表があった程です。
課が違っても小さな会社なので、顔を合わせる機会が多く恋愛に発展するというケースが多いです。
中には同じ課の中で一緒に仕事をしていくうちに惹かれ合い、結婚されたというカップルもいました。
女性が結婚後も仕事を続けることは可能で、本人の意向を尊重してくれる職場でした。
- 成長・将来性
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テレビ自体の成長性はありませんが、代わりにインターネットサービスが好調です。
現在テレビ業界は苦しい状況であり、ケーブルテレビ業界も同じ状況です。
インターネットの普及により、youtubeやビデオオンデマンド(U-Next、Netflixなど)を利用する人が増えたため、テレビを観るというお客さん自体が減りつつあります。
しかし、ケーブルテレビ会社は光インターネットサービスも行っていますので、インターネットプロバイダーとしての事業は今後も伸びていきそうです。
また、大手インターネットプロバイダーに比べて回線に余裕がありますので、同じ光回線サービスでもケーブルテレビ会社の光回線の方が早いというメリットもあります。