特別支援学校教諭の求人の状況・就職先の探し方
特別支援学校教諭の求人の状況
通常の学級編成では1クラス35人や40人が標準と定められています。
それに対して、特別支援学校では1クラス6人(重複障害児に関しては1クラス3人)が標準となり、少人数教育が実施されていることが特徴です。
昨今では、障害のある子どもと障害のない子どもがともに学ぶ「インクルーシブ教育」の流れで、障害が比較的軽い子どもは通常学級や特別支援学級へ通うことが増えました。
その結果、特別支援学校には重度重複障害の子どもも多く通うようになっています。
特別支援学校によっては、教員1人に対して児童・生徒は1.5~2人としていることも珍しくありません。
このようなことから、必要とされる特別支援学校教諭の人数は増大し、一つの特別支援学校に200人以上の教職員が勤めていることもあります。
特別支援学校教諭の募集数・採用数は年々増加傾向にあります。
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特別支援学校教諭の就職先の選び方
特別支援学校はほとんどが公立なので、その特別支援学校の教員になるには、都道府県や政令市が実施する「教員採用試験」に合格する必要があります。
これは、通常の公立小学校や中学校の教師を目指す場合と同じ流れです。
なお、特別支援学校教諭になるための採用試験は、自治体によって「特別支援学校区分」として行われる場合と、そうでない場合(普通学校の教員と一括で採用する)があります。
また、特別支援学校区分で採用試験を行う場合でも、受験資格として「特別支援学校教諭免許状」が必要になる自治体と、持たなくてもよい自治体があります。
受験予定の自治体がどのような採用試験を行っており、どういった受験資格となっているのかは、しっかりと確認しておく必要があります。
なお、特別支援学校には知的障害を持つ児童・生徒通う学校もあれば、視覚や聴覚に障害のある児童・生徒が通う学校もあります。
どのような学校に配属になるかは、各自治体の状況や適性などを見て判断されます。
特別支援学校教諭の志望動機・面接
教育職全般にいえることですが、「学校の先生」といわれる仕事は、子どもの人生を左右しうる、非常に責任のあるものです。
「子どもが好き」や「子どもと触れ合いたい」という気持ちは大切な要素のひとつですが、仕事の厳しさや大変なこともイメージしたうえで、本当にこの仕事を目指している熱意を伝えることが大事です。
とくに特別支援学校教諭は、ときに暴れたり、勉強の遅れが目立ったりする子どもたちともたくさん接することになります。
特別支援学校を志望する場合、教員採用試験の面接では、そんな子どもたちにどう接していきたいのかや、教師としての理想のあり方などの考えについて問われることもあります。
まずは特別支援学校についてよく調べ、教師として何を目指していきたいのか、とことん考えてみるとよいでしょう。
特別支援学校教諭の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
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就職先はどのように探したらいい?
特別支援学校教諭になるには、公立の教員採用試験を受けることが第一歩です。
この採用試験の詳しい情報は各自治体がホームページなどで発表しますので、そちらをよく確認しておきましょう。
また、自治体によっては教員の仕事への理解を深めるなどの目的で、学校見学会を実施している場合もあります。
そのような情報も、各自治体の教員採用案内に関する案内ページに掲載されますので、気になる人は調べてみてください。