女性の損害保険会社社員のキャリアパス・結婚後の生活
女性の損害保険会社社員の現状
損害保険業界では昔から女性社員が活躍していましたが、その多くは一般職や契約社員として働いていました。
仕事内容もコールセンターや窓口対応、損害調査における資料の収集など、補助的な役割が多いのが実情でした。
しかし、最近では損害保険会社に「総合職」として入社する女性が増えています。
大手損害保険会社においても女性総合職を積極的に採用する動きがみられ、たとえば「損害保険ジャパン」では「女性管理職の比率を30%にすることを目指す」と公表しています。
今や損害保険業界では、総合職として入社し営業の最前線で働いたり商品企画を担当したりする女性社員は珍しくないのです。
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女性の損害保険会社社員の強み・弱み
損害保険会社の仕事では「女性であること」が強みになるシーンも多々あります。
たとえば地震保険や火災保険、傷害保険などの加入を検討するのは、一家の家計を管理している主婦であることが多いでしょう。
そういったお客さまに対して同じ女性目線で説明を行うことや、女性ならではの視点を取り入れた商品企画ができるのは大きな強みとなります。
また、事故や災害の被害にあってしまった人からの電話に対応したり、現場に行って被害の状況を確認したりするうえでも、物腰柔らかい女性のほうがお客さまを安心させられる一面もあります。
このように、損害保険会社は女性社員が重宝される職場です。
ただしお客さまの都合に合わせて夜遅い時間帯に打ち合わせをすることや、事故対応で休日出勤が必要になる場合も少なくありません。
体力的な面で厳しさを感じることもあり、その点は女性社員にとって苦労を感じる部分だといえるでしょう。
損害保険会社社員の結婚後の働き方・雇用形態
近年は損害保険会社も女性の活躍を後押ししようと、キャリアアップするための研修を充実させたり、出産や育児のために休職する女性のバックアップ体制を整えたりすることに熱心です。
昔であれば育児と仕事を両立できずに退職してしまう人も多かったのですが、今ではそのような問題もかなり緩和されています。
家庭を持ちながら管理職へとキャリアアップする女性社員も少しずつ増えてきており、損害保険業界全体で女性の活躍が期待されている状況です。
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損害保険会社社員は子育てしながら働ける?
大手損害保険会社を中心にワークライフバランスを支援する制度が充実していることから、子育てしながら働く女性も珍しくありません。
育児に関する制度には産前産後休暇、育児休業制度、育児短時間勤務制度などがあり、それらの制度を活用しながら、実際に多くの女性社員が仕事と子育てを両立させています。
ここまで説明してきたように女性の活躍を推進している損害保険会社は多く、周りからの理解も得られやすい環境といえるでしょう。
損害保険会社社員は女性が一生働ける仕事?
女性をバックアップする充実した支援制度を活用することで、小さい子どもを持つ女性でも最前線で活躍していけるでしょう。
さらに損害保険会社によっては、結婚や出産のために退職した女性社員を再雇用する企業も表れ始めています。
これにより、再雇用される女性は一度あきらめたキャリアを再び目指すことができ、会社側にとっても即戦力を採用できるため、お互いにとってメリットの大きい制度です。
こうした制度は大手損害保険会社が先駆けて取り組んでおり、まさに女性が一生働いていける職場だといえるでしょう。
しかしながら、すべての損害保険会社で手厚い支援が受けられるとは限りませんので、その点には注意が必要です。
各企業の女性推進の取り組みについてよくチェックしたうえで入社を検討していきましょう。