国家公務員に向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介
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国家公務員に向いている性格・適性
国や国民全体のために貢献したい人
国家公務員は、日本国憲法によって「国民全体の奉仕者である」と定義されています。
営利を追求する民間企業に勤めるのとは異なり、いつでも「公共のため」に働くことが求められます。
こうした国家公務員の特性からしても、国家公務員として働くためには、まず広く社会を見て、世のため人のために働きたいという気持ちが不可欠です。
また、私利私欲を持たずに公務に当たるには、それなりの奉仕の精神が必要とされます。
こうしたことから、社会貢献に対する意欲があり、正義感や使命感が強いタイプの人に向いているといえるでしょう。
粘り強く物事に取り組める人
国家公務員に対して「エリート」というイメージを抱いている人もいるかもしれません。
たしかに、総合職としてキャリアアップすれば、サラリーマンの平均年収よりも高額な収入を得ることも可能になりますが、出世していくのは決して楽ではありませんし、むしろ責任の重さに対しての報酬は安いと思えるかもしれません。
また、国家公務員は国の財政状態などの影響を受けるため、定員の削減などのリスクも頭に入れておく必要はあります。
このような決して楽ではない環境の中で地道に責任をまっとうするためには、熱意に加え、コツコツと努力する粘り強さも欠かせません。
配属先によって業務内容はさまざまですが、とにかく国に関わる責任ある仕事をしたいと思える人であれば、給料や待遇以上のやりがいを感じられるはずです。
勉強することが好き
国家公務員は、専門性のある仕事に従事する機会が多くあります。
法律など、パッと見るだけでは理解が難しい文章にもたくさん触れますし、政策立案のような国の将来を左右する意思決定に自らが携わる可能性もあります。
そのため、基本的に勉強することが好きで、向上心や向学心旺盛なタイプの人に向いているといえるでしょう。
いわゆる「地頭の良さ」が備わっていると、国家公務員の適性があると判断されることも多いようです。
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国家公務員に必要なスキル・能力
周りを巻き込み、リードする力
国家公務員は、国民のための政策を企画したり、法律に関わる仕事をこなしたりと、非常にスケールの大きな業務に携わります。
とりわけ幹部候補生として採用される総合職の職員は、ゼネラリスト的な視野の広さと、専門性を持つスペシャリストとしての両方の活躍が期待されます。
そのため、国家公務員には「国をこのようにしたい」という思いと、強い責任感を持って自ら進んでいけるリーダーシップが求められます。
心身ともにタフであること
国家公務員は、時期や配属先によっては非常に多忙となることもあるため、心身ともにタフである人のほうが向いているといえます。
省内・庁内や関係機関など人との関わりも多く、いろいろな立場の人と連携していく中でプレッシャーやストレスを感じることもあるでしょう。
ときには朝早くから夜遅くまで仕事をしなくてはならない場合もありますし、ミスが許されないピリピリとしたムードの中でも力を発揮しなくてはならないこともあります。
日本を背負う一人としての自覚を持ち、強い気持ちで仕事に向き合う必要があります。
正しく伝え、正しく聞ける力
国家公務員の業務内容は配属先によって多岐にわたりますが、高いコミュニケーションが必要な職業であることは確かです。
国家公務員は、国民が求めているものを正確に理解し、聞き取って、さらに説明するという大事な役割を担わなくてはならないからです。
「説明能力」といわれるようなこともありますが、物事を論理的に説明できる人は職場でも重宝されます。
そのうえで、高いコミュニケーション力を発揮し、皆と上手に仕事を進めていける人であれば強いでしょう。
とくに国家公務員は転勤も多いので、新しい職場に移った際にスムーズに仕事を進めていくためにも、周囲の人たちと良好な人間関係が築ける力は大事になってきます。
国家公務員に向いていないのはどんな人?
国家公務員として働く人はたくさんいるため、一概に「こうでなくてはならない」ということはできません。
ここまでに見てきたような資質を備えていない人でも、国家公務員になって活躍する人はもちろんいます。
ただし、国家公務員の特徴として、国や国民のために働くということが挙げられます。
また、日本の代表として国際的に活躍するチャンスも増えています。
日本そのものを意識しなくてはならない機会が多いからこそ、日本がそれほど好きでなかったり、日本の将来に対してあまり興味がないというタイプの人だと、日々の業務そのものが何のためにやっているのかわからなくなってしまうことがあるかもしれません。