経理の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
経理を目指すきっかけで多いものは?
経理を目指すきっかけには「学校で簿記を学んだときにおもしろいと感じた」という経験や、「ニュースなどを通して企業経営に関し興味が湧いた」「計算が得意なのでそれを仕事に生かしたい」などさまざまです。
経理の仕事について細かい部分は知らなくとも、知名度が高い職種であることから、仕事のイメージを明確に持っている人も多いです。
意欲を持って経理を目指し、就職前から簿記の資格取得をしているなど実際に努力を重ねている人も少なくありません。
また、働き方の選択肢も多く、手に職がつくというキャリアの面から経理を目指す人もたくさんいます。
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経理の志望動機の考え方
経理の志望動機は人それぞれですが、経理の仕事の目的は「お金を正しく管理し、経営を助ける」ことにあります。
記帳を行い、経費の引き締めなどを社内に通知し、決算書を作るといった業務はすべてその目的のためです。
そのため、企業に対する貢献の意識が大切ですし、組織のために大事な会計情報を扱うという意識・モラルが求められます。
経理の仕事への適性や資格をアピールすることは効果的ですが、経理志望者の間ではそれほど大きな差別化にはなりません。
とくに新卒では即戦力よりも将来の幹部候補としてのポテンシャルやモラルが求められますので、能力・適性に加えて貢献意識をしっかりとアピールするように心がけましょう。
経理の志望動機の例文×3
メーカーの経理職の志望動機
「私が貴社の経理職を志望したのは、学校で学んできた経理の知識を生かし、スムーズな取引や貴社の経営に貢献したいと考えたからです。
貴社の価値ある製品が多くの人に使ってもらえる手助けを、経理の面から支えていきたいです。
数字を扱う仕事で責任も重大ですので、入社前には簿記2級を取得し、入社後も先輩方から学んで確実な仕事ができるようにしたいと考えております。」
サービス業の経理職の志望動機
「貴社を志望したのは、多くの利用者のニーズに合う、価値あるサービスを提供していると感じるからです。
私もサービスを利用したことがありますが、非常に使いやすく、また利用後もとてもよい気分になりました。
私は在学中に企業会計を先行しており、簿記資格も取得したため、経理に関する知識には自信があります。
ぜひ、経理職として貴社の成長を支えることができたらと存じます。
よろしくお願いいたします。」
不動産会社の経理職の志望動機
「私は両親が土地を相続し、土地活用をはじめたところから不動産の仕事に興味を持ちました。
両親を見ていて感じたのは、日々の入出金の集計や記録が非常に大事だということです。
また、不動産業は地域に対する影響が大きく、地域の発展には欠かせない事業です。
地域に根ざした企業経営を行っている貴社でぜひ働きたいと思って志望しました。
将来的には実家の両親の手伝いをしていきたいと考えているため、経理として働きながら学ぶとともに、仕事を通じ地域に貢献したいと思っています。」
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経理の面接で聞かれること・注意点
経理の面接は、他の職種と比較して、特別に変わった内容ではありません。
志望動機や自己PRなどが聞かれることが多いため、しっかり準備しておきましょう。
なお、経理職は会社で契約している税理士や公認会計士や、取引のある金融機関などとコミュニケーションをとる機会があります。
企業の信用を守る面でも、きっちりした印象を与える必要があるため、経理職は身だしなみにも注意が必要です。
社会人らしくきっちりとした服装、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
面接時は、聞きやすい声の大きさ・トーンで理路整然と話すことが大切です。
経理は経営層に報告を行う機会も多いため、相手の時間を奪わないよう要点を整理して話す練習をしておくとよいでしょう。
経理の自己PRのポイント
経理の自己PRでは「誠実さ」や「分析力」などの経理向きの長所をアピールしましょう。
また、「地道な努力を継続できる」といったアピールも効果的です。
仕事では「要領の良さ」なども大切ですが、上手に表現ができないと手抜きをしたがる人だと判断され、マイナスの印象になってしまうため注意しましょう。
自己PRではエピソードの内容に数字を交えたり、時系列を追いながら話したりすることで経理としての報告能力などもアピールできます。
話の内容だけでなく、話すスピードや声の大きさ、仕草なども見られていますので、落ち着いて伝えるべきことを伝えられるように練習しておきましょう。
経理の履歴書で気をつけるべきことは?
経理職を目指す場合、履歴書では経理への適性や経験をしっかり記載しましょう。
たとえ仕事としての経験がなかった場合も「部活動で会計を2年間担当していた」「昨年から簿記の学習をはじめており、次回3級・2級を同時受験予定」など記載しておくとアピールにつながります。
書類をもとに面接が行われるため、志望動機や自己PRはできるだけ具体的に書きましょう。
作成した履歴書のデータやコピーを手元に残しておくと面接対策もしやすく便利です。