【2023年版】印刷会社社員に必要な資格やスキルはある?
印刷会社で働くのにおすすめの資格は?
印刷会社社員といっても、営業や企画、デザイナーなど多様な職種に就いている人がおり、それぞれ仕事内容は異なります。
職種によって必要な資格やスキルは異なっていますが、「総合職」として働く場合には、基本的に入社時点で特別なスキルが求められることはほとんどありません。
業務上必要なスキルは入社後に学んだり、実務を通したりして身につけていくことができます。
ただし、いくつかの職種に関しては、先に専門的な知識やスキルが求められる場合がありますので、注意が必要です。
20代で正社員への就職・転職
DTPオペレーターに有利な資格
写真や文字などのレイアウトを編集し、印刷データを作るDTPオペレーターの仕事では、ほとんどがMacintoshあるいはWindowsのパソコンを使った作業です。
そして、InDesignやIllustrator、Photoshop、QuarkXpressといった各種ソフトを用いることになるため、それらを扱う力が求められます。
デザイナーとして働く場合にも、IllustratorやPhotoshopは日常的に使用することになるため、これらの知識を持っておくとよいでしょう
また、DTPに関する資格には、以下のようなものがあります。
- DTPエキスパート
- DTP検定
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- Illustratorクリエイター能力認定試験
すべて民間の資格で、受講するために特別な資格は必要ないため、自分の実力を試すために受験をする人が多いようです。
専門学校などであらかじめ勉強している場合は、学生のうちに取得を検討するのもよいでしょう。
印刷会社社員全般に有利な資格
DTPエキスパート
印刷会社に関連する資格として代表的なものに、公益社団法人日本印刷技術協会が認証する「DTPエキスパート」があります。
これは学科試験と実技試験で構成される認証試験に合格することで取得でき、「DTP概論」「色」「印刷技術」「情報システム」「コミュニケーション」の5分野が問われます。
実技では、実際に印刷データ(PDF)の作成を行うため、まずは印刷会社に勤め、経験を積んでから取得するのが一般的です。
なお、2年ごとに更新試験が実施されるため、定期的に受験が必要です。
DTPエキスパートに関しては、企業によっては営業職などの社員にも取得を義務付けているところもあるようです。
印刷技能士
このほか、国家資格の技能検定制度の一種として「印刷技能士」「製版技能士」「製本技能士」といった印刷に関わる幅広い知識を身につけていることを証明することができる資格もあります。
印刷技能士では「凸版印刷作業」、「オフセット印刷作業」に区分され、1級と2級があり、それぞれ上級技能者、中級技能者がと位置付けられています。
こちらも、1級は7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験が必要、2級でも実務経験2年以上という受験資格があり、印刷会社に勤めてから実力を試す際に受験をするのが一般的です。
こうした資格があるからといって就職や転職が大きく有利になることはあまりないようですが、勉強すれば業務に生かすことができるでしょう。