印刷会社で働くには(大学学部・学歴)
印刷会社社員になるまでの道のり
印刷会社社員として働くには、各印刷会社が実施する社員採用試験を受験し、採用される必要があります。
大手、あるいは中規模以上の印刷会社では毎年定期的な新卒採用を行う場合が多く、そこでは一般的に「総合職」といった形で、大卒あるいは大学院修了の人を対象とした採用活動が行われています。
総合職の仕事は、大きく分けて「事務系」と「技術系」に分かれており、事務系はおもに営業や事務、企画を、技術系はおもに研究開発や技術開発などを担当します。
最大手の印刷会社では、すべての職種を併せて毎年200名から300名程度を新卒として採用しており、学生からも高い人気があります。
20代で正社員への就職・転職
印刷会社の求人の状況
大手は一括採用が中心
大手2社といわれる「凸版印刷」と「大日本印刷」は採用人数も多めとなっており、毎年、数百名単位におよぶ人材を新たに採用しています。
また、中規模の印刷会社でも新卒採用を定期的に行っているところは多くありますが、大手に比べると採用人数はだいぶ少なめで、多くて数十名程度、あるいは数名程度ということも珍しくはありません。
こうした新卒採用の情報については、就職情報サイトや各社の新卒採用ホームページで探すことができます。
中小企業の求人
印刷会社は地域に根付いた小規模な会社もたくさんあり、それらの会社でも必要に応じて求人を出しています。
ただし、その場合は大手のように就職情報サイトなどで大々的に募集をかけるといったことはあまり多くなく、自社のホームページに掲載しているだけということも珍しくありません。
また、定期的に新卒採用を行うのではなく、退職者が出たなどの理由で人手が足りなくなった場合に、都度募集をかけるということが一般的です。
比較的大きな会社であれば、社内研修や教育制度がしっかりしていることから未経験でも採用されることはよくあります。
一方、小さな会社の場合、そこまでの余裕がないというケースも多く、すでに業務知識や経験がある人、即戦力となれる人が求められやすいようです。
求人が多い職種は?
印刷会社の求人で目立つ職種としては、営業、DTPオペレーター、製造が挙げられます。
これらの職種はどの印刷会社でも必要とされる存在であり、また一定の人数を欲している企業が多いようです。
正社員としての求人はもちろん、派遣社員や契約社員といったさまざまな雇用形態での求人があるため、自分の理想とする働き方や仕事内容に合うものをよく探してみるとよいでしょう。
印刷会社で働くための学部・学歴
印刷会社に就職するうえで、特別に有利になる学部や学科はありません。
どのような人でも印刷会社社員として活躍できる可能性があります。
ただし、大手印刷会社では印刷技術を核とした幅広い事業を手掛けていることから、理系の学生を採用することも多いです。
とくに技術系職種の場合には、機械系、電気・電子・通信系、化学・材料系、情報系、物理系、バイオ・環境系といった分野で学んだ人が活躍できるでしょう。
20代で正社員への就職・転職
印刷会社社員になるのに有利な資格はある?
印刷会社に就職する上で、特別に必要な資格はありません。
営業や企画などの一般的な仕事であれば、現在の知識やスキルというよりは柔軟な発想力や行動力、人を巻き込む力、コミュニケーション能力といったものが重視される傾向が強いといえます。
印刷会社社員に向いている人
印刷はクリエイティブな仕事であるため、ものづくり柔軟な発想で何かを作っていくことを楽しめる人が向いているでしょう。
また、自分が関わる商品によって多くの人たちを楽しい気持ちにさせ、便利さを提供していきたいという気持ちや情熱を持つ人も向いています。
印刷会社社員のキャリアプラン・キャリアパス
印刷会社社員のキャリアプランは、職種によってかわります。
営業など事務系であれば、キャリアを積み管理職となっていきます。
DTPオペレーターなど技術職の場合は、技術を積むとデザイナーとして独り立ちしたり、グラフィックデザイナーに転身したりする人も少なくありません。
印刷会社社員は高卒から目指せる?
高卒あるいは高等専門学校卒の人を採用する印刷会社もありますが、その場合「工場で印刷や製本の仕事に携わる職種の募集が中心となっています。
印刷会社において、印刷現場で働く人は不可欠な存在です。
したがって、技術職の求人は比較的多くなっているようです。
ただし、大手印刷会社と中小規模の印刷会社では、同じ技術職でも仕事内容がだいぶ異なる場合があるため、募集要項をよく確認しておいたほうがよいでしょう。
印刷会社への転職を検討するなら、転職エージェントに相談してみよう
未経験や中途で印刷会社を目指す場合には、転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。
出版分野に強い転職アドバイザーから、業界情報を聞くことができたり、印刷会社の「非公開求人」の情報を得ることができます。
まだ転職するか迷っている、そもそも印刷会社が自分に合っているか不安という段階でも、専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができます。
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