品質保証部門で働くには
品質保証になるまでの道のり
品質保証になるためには、メーカーなどの就職試験を受けて採用される必要があります。
ある程度大きな企業の場合、「総合職」や「一般職」といった複数の区分に分けて新卒採用が実施されます。
品質保証が含まれる区分は、「技術系総合職」や「生産技術職」など、企業によって名称が異なりますので、注意が必要です。
採用試験はエントリーシートの提出から始まり、SPIなどの筆記試験、複数回の面接を経て、内定へと至ります。
すべての選考を突破して無事に採用されれば、入社後に品質保証担当者になれる可能性があります。
ただし、配属先を決めるのは、あくまで人事部です。
必ずしも希望が通るわけではなく、生産管理や商品開発といった別部門に配属される可能性もあります。
ただし、入社後も定期的にキャリアについて尋ねられる機会はありますので、粘り強く働き続けていれば、いつかは品質保証部門に異動できる日が来るでしょう。
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品質保証の資格・難易度
品質保証は、自社製品に関する知識やコミュニケーション能力は求められるものの、なんらかの資格が必要になることはまずありません。
しいていうと、品質保証と近しい関係にある「品質管理」という職種については、「品質管理(QC)検定」という認定制度があります。
中小企業などの場合、品質保証部門と品質管理部門が一体になっているケースもよくありますので、QC検定の勉強を業務に役立てることもできるでしょう。
なお、試験には難易度の異なる1級から4級までがあります。
これから品質保証を目指す人については入門編となる4級が、すでに品質保証として働いている人については実務レベルとなる2級が、それぞれおすすめです。
品質保証になるための学校の種類
品質保証などの技術職に就くためには、4年制大学卒業以上の学歴が求められるケースが一般的です。
学部・学科については、企業によって募集条件が異なり、理系学生であれば広く採用するというところもあれば、理系のなかでも自社の事業内容に関係する学問を専攻している人だけに限定しているところもあります。
一例をあげると、食品メーカーの場合は農学系や理工系、生物系、栄養系などが、機械メーカーの場合は工学系や電気電子系、情報系などが、おもな選考対象になります。
ただし、こうした学歴要件は、おおむね企業規模に比例し、中小以下のメーカーでは、そこまで厳格ではありません。
文系の学部生でも採用するところもありますし、専門学校卒や短大卒でもOKというところもありますので、就職先にこだらないのであれば、学歴はそこまで重要ではありません。
それでも、やはり理系出身者のほうが有利であり、就職先の選択肢も幅広いでしょう。
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品質保証に向いている人・配属されやすい人
品質保証に向いているのは、どんな些細なミスも見逃さない、注意深い性格の人です。
品質保証は、ほかの部門の人が手掛けた作業に問題がないか、最終的にチェックする立場にあります。
たとえば「まちがいさがし」が得意など、観察力があって細かいところによく気が付くタイプの人は、品質保証としての資質が高いでしょう。
また、品質保証はお客さまからの意見を受け付ける窓口としての役割もにないます。
批判やクレームなど、厳しい言葉を浴びるケースもよくありますので、精神的にタフで打たれ強い人も、品質保証に向いているでしょう。
品質保証のキャリアプラン・キャリアパス
品質保証のもっともオーソドックスなキャリアプランは、数年単位で品質管理や生産管理、生産技術といった技術系職種をわたり歩くパターンです。
このような人事制度は「ジョブローテーション」と呼ばれ、複数のスキルを生かして総合的に活躍できる人材を育成するためのシステムです。
また、品質保証は人によって向き・不向きの分かれやすい職種でもありますので、企業によっては、適性のある人材をずっと品質保証から動かさないというケースもあります。
その場合は、基本的に異動することなく、ずっと品質保証のスペシャリストとして一本道のキャリアを歩んでいくことになります。
一般的には、若いうちは工場勤務で現場経験を積み、ある程度のベテランになると本社に異動になって、管理職として各工場の担当者を束ねる立場になります。
近年は、メーカーの多くは製造拠点を海外に移設していますので、品質保証担当者は、キャリアのどこかで海外赴任を命じられるケースも増えています。
品質保証への転職を検討するなら、転職エージェントに相談してみよう
未経験や中途で品質保証を目指す場合には、転職エージェントに登録しておくのもおすすめです。
品質保証の仕事に詳しい転職アドバイザーから話を聞くことができたり、品質保証の「非公開求人」の情報を得ることができます。
まだ転職するか迷っている、そもそも品質保証が自分に合っているか不安という段階でも、専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができます。
リクルートエージェントは、転職エージェントの中で最も求人数が多く、転職実績もNo.1となっているので、まず登録しておきたいエージェントです。
また、20代の方や第二新卒の方は「マイナビジョブ20's」に登録してみるとよいでしょう。
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