グラフィックデザイナーの有名な人・人気のブログ・インスタ【2019年版】
有名なグラフィックデザイナーに触れ感性を磨く
グラフィックデザイナーになるには、具体的な技術を身につける必要がありますが、それだけではありません。
これからグラフィックデザイナーを目指すみなさんは、優れた作品を生み出すための感性も磨いておくことが大切でしょう。
そのためには、すでに活躍されている有名なグラフィックデザイナーの作品に積極的に触れるのも効果的。
ここでは、日本で有名なグラフィックデザイナーをピックアップするとともに、ブログやインスタグラムではどんな内容がアップされているのかを紹介します。
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グラフィックデザイナーの有名な人
日本で有名なグラフックデザイナーの作品は、一度見たら忘れられないほどインパクトがあったり、思わず購入したくなるようなデザインだったりします。
しかし、有名になった彼らの作品は、独自の感性を表現しているだけでなく、商品の魅力を端的に伝えることも兼ね備えています。
有名なグラフィックデザイナーはどのような経歴を経て今の感性に至ったのか、主な実績も併せて見ていきましょう。
原研哉(はらけんや)
原研哉さんは、1958年生まれ・岡山県出身のグラフィックデザイナーです。
1983年に武蔵野美術大学大学院デザイン専攻を修了し、同年、東京都の広告制作会社、日本デザインセンターに就職し、同社の代表取締役社長を務めています。
2003年より出身大学の教授を務め、日本グラフィックデザイナー協会副会長でもあります。
国内外で数々の賞を受賞した彼の作風は、和モダン調のシンプルなデザインが特徴です。
<主な実績>
・1989年開催 長野冬季オリンピックの開会式と閉会式のプログラム
・EXPO2005愛知公式ポスター
・無印良品アートディレクション
・蔦屋書店ロゴ ほか多数
永井一正(ながいかずまさ)
永井一正さんは、1929年生まれ・大阪府出身のグラフィックデザイナーです。
東京芸術大学彫刻科に入学したものの眼底出血を起こし、静養のため中退。
1960年日本デザインセンター創立にかかわり、現在は同社の最高顧問を務めるなど、まさにグラフィックデザイン界の重鎮です。
彼の作品づくりへの想いは、宇宙の法則や神秘を感じ取り、カタチにすることだといいます。
大胆かつ神秘的なデザインからは、私たちの五感を揺さぶるパワーがキャッチできるでしょう。
<主な実績>
・アサヒビール株式会社ロゴ
・三菱UFJファイナンシャルグループマーク
・東京電力ロゴ
・LIFEキリンポスター ほか多数
松永真(まつながしん)
松永真さんは、1940年生まれ・東京都出身のグラフィックデザイナーです。
1964年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業し、資生堂宣伝部に就職したのち、1971年には松永真デザイン事務所を設立。
彼のデザインには、日常生活のマンネリを打ち破るような、エネルギッシュな想いが詰まっています。
<主な実績>
・カルビーシンボルロゴ
・日本製紙クレシアスコッティ―パッケージデザイン
・資生堂ウーノパッケージデザイン
・宝酒造タカラカンチューハイパッケージデザイン
日比野克彦(ひびのかつひこ)
日比野克彦さんは、1958年生まれ・岐阜県出身のグラフィックデザイナーです。
グラフィックに興味がない人でも、彼の名前を知っているほどの有名人。
1984年、東京芸術大学大学院美術研究科修士課程デザイン専攻を修了し、同大学の美術学部長を務めています。
在学中から数々の賞を受賞し、早い段階から脚光を浴びてきたひとりです。
国内外での個展やグループ展の開催のほか、舞台美術、地域性を高めるようなパブリックアートなど、多分野で活動しています。
<主な実績>
・第3回日本グラフィック展大賞受賞
・種は船プロジェクト
・とうほくこよみのよぶね
・ヒビノカップ ほか多数
大貫卓也(おおぬきたくや)
大貫卓也さんは、1958年生まれ・東京都出身のグラフィックデザイナーです。
1980年に多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業後、博報堂に入社。
手がけた「としまえん」の仕事で東京ADC賞を受賞以降、数多くの作品を世に送り出してきました。
1993年、大貫デザイン事務所を設立してからも大手の広告施策に携わり、多くの話題作を生み出すことで有名です。
多摩美術大学の教授として、未来のグラフィックデザイナーの育成にも力を入れています。
<主な実績>
・としまえん史上最低の遊園地広告
・資生堂TSUBAKIボトルデザイン、広告
・SoftBankロゴ
・Jリーグロゴ ほか多数
佐藤卓(さとうたく)
佐藤卓さんは、1955年生まれ・東京都出身のグラフィックデザイナーです。
デザイナーだった父親の影響もあり、プロ用の道具を使いこなすような幼少期を過ごします。
1972年に東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業し、1981年に同大学院形成デザイン科を終了。
株式会社電通での仕事を経験したのち、佐藤卓デザイン事務所を1984年に設立しました。
<主な実績>
・ニッカウヰスキーピュアモルトのネーミングからパッケージデザインなど
・ロッテキシリトールガムのパッケージデザイン
・国立科学博物館シンボルマーク
・NHK教育「にほんごであそぼ」ロゴ ほか多数
グラフィックデザイナーの人気のブログ
みなさんは、有名なグラフィックデザイナーのブログはチェックしていますか?
多くの人に知られるグラフィックデザイナーは、やはり独自の感性を持っているものです。
ブログを見ると、どのような想いで作品を生み出しているのか、どのような活動をしているのかなど、彼らの感性や視点を学ぶことができます。
NASU-note
兵庫県出身の前田高志(まえだたかし)さんが運営するブログ、「NASU-note」です。
大阪芸術大学デザイン学科を卒業し、任天堂株式会社に入社。
15年に渡り、企画部で宣伝広告デザインに携わってきましたが、父親の認知症悪化を契機に退職しました。
2016年に「NASU」を立ち上げ、専門学校HALや大阪芸術大学の非常勤講師も務めています。
ナスがシンボルマークのブログを見ると、イベントでのデザインの重要性や、各地で行われたトークイベントの内容などが満載です。
プロフィールページには、屋号のNASUの意味は「為せば成る」に由来することなどが書かれており、彼の考えを垣間見ることができます。
YOKOO’S VISION
兵庫県出身の横尾忠則(よこおただのり)さんが運営するブログ、「YOKOO’S VISION」です。
挑戦的な作風があまりにも有名ですが、画家や作家としても注目され続けています。
飛び抜けた感性を持つ彼らしく、ブログには独自の視点で切り取られた精神論が、ところせましと書き綴られています。
「展覧会のタイトルは、見る人が安心するためにつけるだけで、もしテーマを求めるなら自分でつけたら?」という考えは、多くのクリエイターが感じるところかもしれません。
2008年から発信され続けている、彼のビジョンに触れてみてはいかがでしょう。
風とロックREALTIME【magabon】
福島県出身の箭内道彦(やないみちひこ)さんとスタッフたちが、2007年から運営するブログです。
東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業後、博報堂を経て、2003年に「風とロック」を設立しました。
2011年にはNHKの紅白歌合戦にも出場し、ギタリストとしての側面も持っています。
金髪がトレードマークの彼のブログでは、自身の活動内容の告知や、作品を見ることができます。
グラフィックにとどまらず、CMのクリエイティブディレクターを務めるなど、多才な魅力が伝わってくるブログです。
20代で正社員への就職・転職
グラフィックデザイナーのインスタ
もはやインスタなしでは生活できない!という人もいるのではないでしょうか。
「インスタ映え」という言葉どおり、インスタには感性を刺激してくれる画像が多くあります。
そこで、若手グラフィックデザイナーなど、インスタで情報を発信して仕事に役立てているプロを3人紹介しますので、ぜひフォローして感性磨きに役立てましょう。
GUCCIMAZE
幼少期をロンドンで過ごし、地元湘南ではサーフィンやスケートに親しんでいたという、GUCCIMAZEさんのインスタです。
高校3年の進路決めの際、グラフィカルな絵が好きということを地元のアトリエに相談し、武蔵野美術大学の視覚伝達デザイン学科に入学するも、自分の方向性と違いつならなさを感じたと言います。
そこで、自分が好きなことを掘り下げようと音楽DJを始めたのが、今の作風につながっています。
フォロワー数22.5千人を超す彼のインスタには、手掛けたレコードジャケットやTシャツ、ロゴなどが満載です。
インスタにアップした作品がきっかけで、国内外からのオーダーが来るようになったとのことですから、これからグラフィックデザイナーを目指す人にとっても心強い先輩ですね。
Q-TA(キュータ)
インスタに作品をアップし始めたのをきっかけに、コラージュアーティストとして活動するようになったデザイナー、Q-TA(キュータ)さんのインスタです。
CDや装丁、装飾デザインなどを手掛けるほか、アパレルブランドとのコラボなど、国内外で活躍しています。
2014年には、個性派お笑い芸人の鳥居みゆきさんの「狂宴封鎖的世界「シャングリ・ラ」[DVD]のビジュアルデザインを担当。
インスタで展開される作品の穏やかな色合いは、どこかヨーロッパ的でアンティーク調の雰囲気で、記憶に留まる新鮮な魅力を感じ取れます。