グラフィックデザイナーが独立してフリーランスになるには?

フリーランスのグラフィックデザイナーの働き方・仕事内容

グラフィックデザイナーには、フリーランスという働き方をする人も多くいます。

フリーランスの場合、クライアントから依頼を受け、その作品や仕事ごとに契約をし、業務委託という形で仕事を取ることが多いようです。

仕事内容としては、企業勤めのグラフィックデザイナーと大きな違いはありませんが、作品作りだけでなく、事務処理や金銭面の管理などそれに付帯するさまざまな業務もこなさなくてはなりません。

フリーランスのグラフィックデザイナーになるまでのキャリアパス

グラフィックデザイナーがフリーランスになるまでのキャリアパス

どんなにデザイン能力が高い人であっても、いきなりフリーランスでグラフィックデザイナーになって成功した例はほとんど見受けられません。

企業に就職して数年間の実務経験を積み、さまざまな業種のクライアントや幅広いメディアをこなせる実力をつけてから独立するのが一般的です。

必要な実務経験の年数はその人によって異なりますが、少なくとも数ページにわたるボリュームのポートフォリオ(作品集)を作れるくらいの案件数と、広告業界での太い人脈が必要になります。

グラフィックデザイナーがフリーランスとして独立するタイミング

グラフィックデザイナーによって独立するタイミングは千差万別です。

パターンとしては、

・賞をいくつも受賞して有名になり、会社にいても自分への仕事の依頼が増え出したとき
・大きなプロジェクトの計画が会社以外の外部にあって誘われたとき
・自分自身の考え方と会社との方針に大きな溝が生じたとき
・クライアントから、独立の誘いがあって踏み切るとき

などがあります。

グラフィックデザイナーは就職して3年程度で独り立ちし、自分のアイディアで企画を立てプレゼンテーションを行うなどの立場になります。

そこからさらに経験を積み、5年から6年が経過すると自分のスタイルやポリシーが固まって、自己表現のためのグラフィックデザインや広告ではなく、クライアントの立場や一般消費者・市場動向などから、きちんとコンセプトが立てられるようになります。

この段階で独立するグラフィックデザイナーはまだ少なく、一般的にはキャリア10年以上、30代中盤からの独立が多いようです。

独立の際は円満退社を心がける

注意が必要なのは、どのような経緯で独立しようとも、会社とは和解の上で退社することが肝心です。

グラフィック業界・広告業界は、広いようでとても狭いため、禍根を残したままでは後年になって苦労を強いられることもあります。

独立の際はしっかりと石を告げ、円満退社できるよう心がけましょう。

フリーランスのグラフィックデザイナーのメリット・デメリット

フリーランスのグラフィックデザイナーのメリット

フリーランスになるメリットとしては、仕事量を自分でコントロールできるため、スケジュール調整が可能で柔軟な働き方ができることです。

残業が多く不規則な生活を強いられる広告業界ですが、フリーランスであれば自分の裁量で仕事の配分を決めることが可能なため、より自由な働き方ができます。

また、自分の努力が売上げに比例するため、仕事をした分だけ手応えが感じられ、会社員として働くよりもやりがいを感じられるでしょう。

フリーランスのグラフィックデザイナーのデメリット

デメリットとしては、仕事を取ってくるのも仕事の進め方や提案もすべて自分1人で行わなくてはならないことです。

自分自身で開拓した人脈をたどったり、広告代理店にポートフォリオを送ったりするなどして、軌道に乗るまでは仕事の獲得に手を焼くことになるでしょう。

また、納期や案出しなどのスケジュールを守らなければならないのは会社員と同様のため、スケジュール管理が出来なければ会社勤め以上に激務となる可能性もあります。

フリーランスとして働く

自分のやりたい仕事をしたい、自分の好きなペースで働きたいといったグラフィックデザイナーは、フリーランスに向いていますが、一人で独立した場合はさまざまな雑務をすべて自分でこなさなければならないため、クリエイターとしてグラフィックデザインの仕事に専念したいのであれば、独立しない方がいい場合もあります。

フリーランスのグラフィックデザイナーの給料・年収

会社員時代に多くのクライアントを抱えて活躍していたデザイナーだとしても、独立する際にそれらのクライアントを自分のお客さんにしてしまうのはマナー違反とされています。

そのため、独立して間もないフリーのデザイナーの場合、年収は300万円以下になることもしばしばで、本来の制作活動よりも営業活動や人脈づくりに奔走せざるを得ない人が多いようです。

そのような苦境を乗り越え仕事がコンスタントに入るようになると、努力しだいで年収700万円から800万円を超えることも可能になります。

さらにプランニングやディレクションにも精通してくると、通常のデザインワーク以外に企画費やディレクション費の収入も見込め、コピーライターやイラストレーターなどのブレーンを抱えてハンドリングができるようになるとさらなる収入増となり、年収数千万になるケースもあります。

ここまで来れば、制作プロダクションやデザイン事務所の立ち上げへとステップアップすることも夢ではありません。