【2021年版】お笑い芸人の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「お笑い芸人」とは

テレビ番組や舞台、イベントに出演し、コント・漫才などのネタを披露して笑いを生み出す。

お笑い芸人は、コント・漫才、ものまね、落語などのネタを披露して人々を笑わせる仕事です。

ギャグや漫談・トークリズムネタ、体を張ったもの、などその方法はたくさんあります。

お笑い芸人の活躍の場は広く、テレビやラジオ・雑誌・インターネット、舞台など、さまざまな場所で活躍できる可能性があります。

最近ではユーチューバーやSNSのインフルエンサーとして人気を集めている芸人もいます。

お笑い芸人になるには、お笑いタレント事務所などが経営している芸人養成所に通ったり、師匠に弟子入りしたりして、笑いについて勉強していく方法があります。

芸人の一番大変なところは、売れるか売れないかで、給料・待遇・生活水準、そのすべてが変わってしまうということです。

年収何億という芸人もいれば、アルバイトをしながら生活をしている芸人もたくさんいます。

いつ仕事が来るかわからず、非常に不安定な職業であるため、厳しい生活が続く中で、最終的に必要となってくるのは、「お笑いが好きかどうか」という一点につきると言っても良いでしょう。

「お笑い芸人」の仕事紹介

お笑い芸人の仕事内容

人を笑わせるためにはさまざまな仕事がある

人々に「笑い」を提供する仕事

お笑い芸人の仕事は、テレビや劇場などに出演し、ネタを披露して人々に笑いを提供することです。

芸人といってもさまざまなスタイルがあり、漫才やコント、ものまね、落語など、人によって得意なジャンルやネタも異なります

漫才師なら漫才を、落語家なら落語を披露するのが主な仕事ですが、最近ではバラエティ番組のMCを務めたり、ドラマや映画で役者として活躍したりする芸人も増えています。

お笑い芸人は基本的に自分たちでネタを考えるため、普段からお客さんに笑ってもらえる面白いアイディアを出し続けなければいけません。

また、劇場などでは目の前にいるお客さんの反応を見ながらネタの進行を臨機応変に変えていくなど、頭の回転の速さや柔軟性が求められる仕事でもあります。

芸を披露する以外にも仕事は多い

お笑い芸人の仕事は、人前で芸を披露するだけではありません。

どんなテーマのコントや漫才をやるのか、その設定や筋書きや舞台美術を考えたり、喋りの練習をしたり、相方との掛け合いのタイミングを探ったりする「ネタ作り」も重要な業務のひとつです。

つくりあげたネタは、同じ事務所の芸人や、作家、マネージャーなど人前で披露して率直な意見をもらい、ネタをどんどんブラッシュアップしていくことが、秀逸なネタへの近道といえます。

また、出演機会を得るためにテレビのお笑い番組・お笑いライブなどのオーディションを受けることも仕事のうちです。

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お笑い芸人になるには

芸能事務所へ所属するか弟子入りをするのが一般的

芸能事務所へ所属するか、師匠に弟子入りして芸を学ぶ

お笑い芸人になるには資格や学歴は関係なく、人を笑わせるネタを作って「お笑い芸人」と名乗れば、誰でも芸人になることができます。

しかし、テレビやラジオなどのメディアや劇場などに出演して生計を立てる「職業としての芸人」になるのは簡単ではありません。

お笑い芸人として仕事をするには、芸能事務所へ所属するか、師匠に弟子入りして芸を学ぶ方法があります。

芸能事務所にはオーディションを受けて所属する人もいれば、事務所が運営する養成所を卒業してそのまま所属する人もいます。

弟子入りを希望する場合は、師匠へ直談判して「弟子になりたい」という思いを伝える方法が一般的です。

ただし、事務所へ所属したり弟子入りをしたりしたからといって、すぐに活躍できるわけではありません。

どうすれば多くの人に笑ってもらえるのかを常に考え、ネタ作りや芸の勉強を続けていくことが重要になります。

人を笑わせるスキルを身に付ける

お笑い芸人の武器は、人を笑わせることができるスキルで、他の人には真似できないような独自のスキルを身につけなければいけません。

トーク力を磨いたり営業能力を磨いたりすることも大切ですし、パフォーマーとしてのプロ意識が求められます。

それ以外にも、業界関係者や仕事の現場における礼儀作法や身だしなみ、服装などもおろそかにできません。

また、コメディの歴史やお笑い用語、台本の読み方、さまざまなお笑い論などお笑いについての知識も勉強する必要があります。

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お笑い芸人の学校・学費

養成所で「お笑いの基礎」を学ぶ人も

お笑い芸人になるために必ず通わなければいけない学校はありません。

面白いネタを作って多くの人を笑わせることができれば芸人になるチャンスはあります。

しかし、最近では芸人の養成所を卒業して活躍するお笑い芸人も増えています。

芸能事務所が運営する養成所やスクールでは、実際に活躍している先輩芸人や放送作家などから、お笑いの基本やネタの作り方、発声練習を学びます。

有名なところでは、大手の芸能事務所である吉本興業の養成所である「NSC」や、ワタナベエンターテイメントの「ワタナベコメディスクール」、ホリプロの「目黒笑売塾」などがあげられます。

入学する場合の学費は1年間で30万円〜100万円程度のところが多いようです。

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お笑い芸人の資格・試験の難易度

資格や免許は一切必要ない

お笑い芸人になるには資格や免許が必要なわけではありませんし、特定の学校を卒業しなければいけないわけでもありません。

全くの独学でお笑い芸人になる人は少なくありませんし、独自のセンスを生かしてオーディションを勝ち抜き、一躍スターとなった人も非常に多いです。

ただし、笑いという技術を学んだり、身につけたりしなければ、お客さんに笑いを提供することはできませんし、仕事のオファーも来ません。

お笑い芸人の肩書きを名乗っていても、お笑いの仕事だけで生きていくことができるのはほんの一握りの人間だけ、というのが現実です。

お笑い芸人の給料・年収

認知度や仕事量によって差があり、増減が激しい

仕事量によって収入は大きく変動する

お笑い芸人として安定した収入を得るまでには、かなりの苦労が必要となるでしょう。

売れる前の下積み時代には月の稼ぎは数千〜数万円ほどといった場合も多く、アルバイトをしながら生計を立てている人も珍しくありません。

しかし、ひとたび人気が出てテレビ出演などが多くなると、数千万円以上の年収を稼ぐことも可能です。

アルバイトや副業で生計をたてる

お笑い芸人の仕事だけで生計をたてているのは、ほんの一握りの芸人だけであるともいえます。

多くの芸人は、テレビなどに出演し、ブレイクするまではアルバイトを続けながら生計を立てている芸人ばかりです。

安定した収入を得るために、不動産投資や飲食店経営など、事業の幅を広げていく芸人もいます。

人気芸人も仕事がなくなるリスクを抱える

お笑い芸人は夢のある仕事ではありますが、収入のアップダウンが激しいこともあり、収入面で考えると非常にリスクが高く不安定な仕事です。

人気によって仕事量が大きく変動するため、一時は月に数百万を稼いでいた人でも数年後には仕事がゼロになっているというケースも多々あります。

一時は仕事のオファーがたくさんあった芸人でも、時が過ぎると仕事がまったくなくなってしまい、またアルバイト生活に戻ってしまうケースも少なくありません。

とくに一発屋と呼ばれるひとつのネタだけしかヒットしなかった人の場合は、短いスパンのなかで生活レベルが大きく変わることもあります。

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お笑い芸人の現状と将来性・今後の見通し

厳しい世界であることは変わらない

数年前に起こった「お笑いブーム」は徐々に落ち着きを見せているものの、お笑い番組や劇場でのライブは安定した人気があり、芸人が出演するイベントも多数開催されています。

テレビのバラエティ番組はもちろんのこと、芸能事務所などが持っている劇場やライブハウスでは日々オーディションが行われ、番組制作者やライブ主催者は、芸人を求めているといっても過言ではありません。

特にお笑いファンではなくても芸人のネタで元気をもらう人は多いため、今後も新人芸人が活躍するチャンスは多いにあります

しかし、お笑いの世界は面白くなければ切り捨てられてしまうというシビアなものです。

これからも芸人としての自分を高める努力を怠らず、笑いを突き詰めていける人物が活躍し続ける世界だといえるでしょう。

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お笑い芸人の就職先・活躍の場

テレビや劇場から商店街のイベントまで幅広い

お笑い芸人として活躍するには、基本的に芸能事務所へ所属する必要があります。

最近ではSNSや動画サイトなどで評判を集めて活動している芸人もいますが、テレビや劇場へ出演するにはまず事務所へ入ることが近道となります。

お笑い芸人の活躍の場は多岐に渡ります。

お笑い芸人の仕事というと、テレビや舞台で活躍することをイメージする人も多いかもしれませんが、地方で行われるイベントに参加することも大切な仕事の一つです。

大学の学園祭やショッピングモールでの催し物、商店街のイベントなどで司会や漫才・コントを披露する「営業」と呼ばれる仕事で、決して華やかではありませんが重要な仕事のひとつです。

お笑い芸人の1日

仕事内容によってスケジュールは異なる

テレビのレギュラー番組を持っているお笑い芸人の場合、収録の日はテレビ局で長い時間を過ごしています。

ディレクターやプロデューサー、放送作家とアイディアを出し合いながら、打ち合わせ、リハーサル、本番の収録を乗り切っていきます。

<収録がある日のお笑い芸人の1日>

08:00 起床して今日の予定を確認
09:30 マネージャーの車でテレビ局に向かう
10:00 テレビ局のスタジオに到着
10:30 スタッフに挨拶・打ち合わせ
11:00 ヘアメイクスタート
11:30 楽屋で弁当や差し入れの菓子を食べる
12:30 台本やコメントの確認
13:00 リハーサルスタート
14:00 スタジオに観客を入れる
14:30 収録スタート
16:30 終了後、テレビ局を撤収
18:00 雑誌の取材対応
19:00 SNSの更新
20:00 相方やマネージャーと夕食
22:00 帰宅
23:00 ネタ作り
25:00 明日の予定を確認して就寝

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お笑い芸人のやりがい、楽しさ

自分の芸で人々を笑わせて明るい気持ちにできる

お笑い芸人は自分の考えたネタで人々を笑顔にするのが仕事です。

つらいことがあったときに、テレビでバラエティ番組を見ることにより、そのつらい思いが忘れられたという経験を持つ人は多いでしょう。

芸人という仕事はたくさんの人の気持ちを明るくして活力を与えられるところに魅力があり、お客さんを楽しませること・笑わせることに大きなやりがいを感じて、舞台に立っています。

しかし、多くの人に笑ってもらえる面白いネタを考えるのは簡単なことではありません。

失敗を繰り返しながら手間ひまかけて作ったネタが笑いを生み、目の前のお客さんが楽しんでいるのを目の当たりにする瞬間は、お笑い芸人にとって大きな喜びとなるでしょう。

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お笑い芸人のつらいこと、大変なこと

仕事量と収入が常に不安定な仕事

お笑い芸人のなかでもテレビなどで活躍して生計を立てられている人はほんのわずかです。

お笑いの仕事だけでは収入が不十分のため、アルバイトを掛け持ちして厳しい生活を送りながらブレイクを目指している人もたくさんいます。

お笑い芸人は、一度人気が出たとしても常に安定した収入を得られるとは限りません。

いまテレビや劇場などで幅広く活躍していても、「いつ仕事がなくなるか分からない」という不安を抱えながら仕事をしているお笑い芸人はとても多いのが実情です。

また、渾身のネタがウケなかったときや観客がほとんどいなかったとき、客席からシビアな反応が返ってきたときには、とても落ち込んでしまいます。

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お笑い芸人に向いている人・適性

お笑いが好きで、ハングリー精神がある

昔も今もお笑い芸人を目指す人はたくさんいますが、実際にデビューをして活躍し続ける芸人はほんの一握りです。

なかなか芽が出ずに諦める人も多いなか、最終的に生き残るのは「必ず芸人になる」「絶対に有名になる」といった強い意欲と情熱を持った人たちです。

心の底からお笑いが好きで、下積み期間の厳しい生活も苦にならないくらいのハングリー精神を持ち合わせた人であれば、お笑い芸人としてブレイクできる可能性は高いといえるでしょう。

また舞台に立つときやテレビ番組の撮影をするとき、誰しも緊張するものですが、それを乗り越え笑顔で自分の持ち味を出していかなければいけません。

度胸がある人、本番に強い人、たくさんの人の注目を集めるのが好きな人に向いている職業です。

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お笑い芸人志望動機・目指すきっかけ

もともとお笑いが好きだという人が多い

お笑いを始めようとおもったきっかけは人それぞれですが「好きな芸人がいてそれに憧れた」「お笑いに元気をもらい、自分もやりたいと思った」というものが多いです。

お笑い芸人になる際に志望動機は必要ありませんが、養成所に入る際には面接や試験で志望動機が問われることがあります。

試験では、お笑い芸人の適性があるかを見極める面接や、実際に漫才・コント・漫談などの芸を披露する実技などがあります。

そこで合格すると、一定の期間(半年や1年間)の芸人の養育生となり、仕事が来る芸人になるための基本を学ぶことができます。

志望動機の内容で落とされるということはまずありませんが、しっかりと自分の言葉で話せるようにしておきましょう。

お笑い芸人の雇用形態・働き方

多くの芸人は芸能事務所に所属している

お笑い芸人の多くが芸能事務所に所属して活動しています。

芸能事務所やプロダクションに所属している芸人であっても、企業から正社員として雇用されているわけではなく、あくまでもフリーランスとして所属している人がほとんどです。

芸人は個人のキャリアや人気によって仕事を紹介してもらい、仕事をした際には事務所に一定額のマージンを払うことで事務所は利益を上げています。

このほか、フリーランスとして働いている人や個人事務所を開いている人も多くいます。

事務所に所属しているとどうしても発生するマージンを減らすことができ、個人事務所を開いたほうが、手取りの収入としては金額がアップすることが多いようです。

お笑い芸人の勤務時間・休日・生活

多忙で不規則な生活になることが多い

お笑い芸人の生活は、一般企業に勤める会社員とは大きく異なります。

売れっ子になると、テレビ収録や雑誌の取材、ライブの出演、ラジオのパーソナリティなど、早朝から深夜まで幅広い仕事をこなす日々が待ち受けています。

番組の収録地や出演する劇場によっては、1日のうちに東京と地方を往復することも珍しくありません。

そうした多忙なスケジュールのなかネタを作り、舞台に上がるのが芸人の仕事です。

下積み期間も芸人の仕事とアルバイトの掛け持ちで忙しいことが多いため、売れる前か後かにかかわらず、お笑い芸人の生活は多忙で不規則なものとなるでしょう。

一般的なサラリーマンのように、特定の勤務時間や決められた休日を確保したいという人は、お笑い芸人には向いていないでしょう。

お笑い芸人の求人・就職状況・需要

常に新しい笑いやブームが求められている

ピークの頃に比べると、お笑いに関する番組は減りつつありますし、バラエティ番組も淘汰されつつあります。

しかしながら、お笑い芸人として活躍している人はたくさんいますし、お笑い芸人を志す若者も非常に多いです。

ただし、求められているのは「今まで見たことのない笑いを届ける芸人」だということです。

芸人へのニーズがいくらあったとしても、誰かのお笑いのまねごとをしているだけでは、いつまでたっても仕事は来ません。

現代社会に通じる新しい笑いを提供し、新しいブームを作り上げていくことができる芸人でなければ、そのニーズに応えることはできないでしょう。

お笑い芸人の転職状況・未経験採用

ある程度売れた時点でお笑い芸人を本業とする人が多い

お笑い芸人の多くはアルバイトをしたり仕事をしたりしながら芸を磨いているため、ある程度仕事量が増えて時点で仕事を辞めてお笑いに専念するという人も少なくありません。

タレントとしても活躍している友近さんは元旅館の仲居として仕事をしていましたし、バナナマンのコンビで活躍する設楽統さんは西武鉄道職員として働いていたことで知られています。

アルバイトや仕事を持ちながらお笑いをする場合、限られた時間でどれだけお笑いに力を注げるかが大きなポイントとなります。

一方で、仕事をしていたことでネタやトークのアイデアを思いついたり、その仕事について深く知ったりすることができるため、決して無駄な経験ではないでしょう。

お笑い芸人の「営業」の仕事とは?

経験を積みながらお金を稼ぐための大切な場

世間に認知され始めたお笑い芸人には、「営業」という仕事が入ってきます。

これは、大学の学園祭や商店街でのイベント、デパートの屋上での催し物、企業の入社式や慰労会などで司会・漫才・コント・モノマネなどを行って会場を盛り上げる仕事です。

営業では、ネタをお客さんの表情を見ながら、披露することができるため、自分のネタや芸人としての人気を、その表情を見て体感することで、芸人の勘や経験を積むことができます。

テレビやラジオなどのメディアと比べると、営業は非常に地味な仕事というイメージがあります。

しかし、営業は大きな収入を占める仕事であるとともに、お笑い芸人にとって自分の芸をお客さんの目の前で披露できる魅力に溢れた仕事なのです。

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