法学部で学ぶこと、学科、志望理由、就職先
社会の秩序を守る法律について学ぶ
法学部とは
法学部は、社会の規範である法や法律を学ぶ学部です。
そもそも法や法律とは何か、に始まり、さまざまな法律やそれらの歴史的背景、思想的根拠、具体的な事件の判例などを学びます。
法律はいったん公布・施行されたらずっと変わらないわけではなく、年々追加・更新され、複雑になっていきます。
また、法律そのものが生み出される原理や、法律によって社会問題をどのように解決していくのか、といったリーガルマインド(物事を法的に筋道を立てて考え、柔軟・的確に判断する能力)も法学の範疇です。
そのため、法学部の研究対象となる範疇は非常に広く、学科によって学ぶ内容も異なります。
一例として、法学、法律学、基本六法、法哲学、経営法学、政治学、政治史、行政学、国際政治学、政策学などを扱います。
身近な事件などの事例から法律に興味を持ったり、将来社会に出てからの汎用性の高さに惹かれて法学部を志望したりする人が多い傾向があります。
文系学部の中では男子学生の割合が多めになる傾向があり、将来の目標が定まっている人も比較的多いため、真面目に勉学に取り組む雰囲気があります。
就職先に関しては民間企業の選択肢は広く、メーカーや金融、商社、マスコミなど多岐にわたります。
弁護士や裁判官といった法曹界を目指す人や、国家公務員試験を受けて官僚を目指す人もいます。
法学部の理念
法学とは、人間にとっての根本的な規範や、人間社会の秩序を守るために作られた規範である「法」や「法律」について学ぶ学問です。
法学部では、それらの研究と教育を通じて、自由、人権、正義といった法的感覚を有する人材を育て、法曹やパラリーガル、企業の法務担当者など「法律学のスペシャリスト」を輩出するとともに、学術的視点から現代社会の諸課題に対応できる力を持った人材を世に送り出しています。
日本はもとより、グローバリゼーションに対応できる広い視野を持ち、自ら新たな道を切り開いて世界に貢献できる人材を育成することを目的としています。
法学部で学ぶこと、勉強すること、授業内容、卒論
法学部で学ぶこと
法学部では、「憲法」「行政法」「労働法」「国際法」といった、多様な法学の専門科目を中心としたカリキュラムが組まれています。
たいていの場合、まずは将来どの分野に進む場合にも必要とされる基礎科目から履修し、年次が上がるにつれて段階的に専門・応用科目を学んでいく流れとなっています。
法学は、多様な領域と関わりをもっているため、政治学、経済学、人文科学といった分野についての一般科目を学ぶことも重視されます。
法学とより関係性が高い学問として、政治学について専門的に学べる学科を法学部内に置いている大学もあります。
グローバルな視野を有する人材を育成するために、異文化教育や語学教育にも力を入れている大学が多くなっています。
法学部の授業内容
法学部では、そもそも法律とは何か、何のためにあるのか、といった根本的なことを「法学入門」などの授業で習います。
その上で、基本六法と呼ばれる憲法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法、商法を始めとする、具体的な法律について学びます。
さらに、政治学や社会経済学といった、法と密接に関連する分野についても学んでいきます。
ドイツ法やローマ法、アメリカ政治史といった、外国の法や政治について学ぶ場合もあります。
法学部の卒論の例
法学部は他の学部と異なり、卒論が義務づけられていない場合も少なくありません。
卒論に取り組む時間を司法試験合格のための勉強に充てたいから、というのが主な理由です。
ただし、大学によっては他学部と同様に卒論を課すところもあります。
- 著作権とインターネット
- 裁判員裁判の現状と課題点
- 死刑制度の是非について
- 少年犯罪と少年法
- ハラスメントと法律
- 時効制度の是非
- 代理出産と親子関係
法学部のレポートの書き方
法学部のレポートを書く際は、法学論文の作法を知った上で書くことが重要です。
法条を参照する場合、読み手がその内容を知っていることを前提としますので、条文をのものを引用せず「独禁9条」のように法令の名称または略号を記載します。
判例を挙げる場合は、示し方が決まっているので注意が必要です。
裁判所(例:(1)東京地)、裁判の種類(例:(2)判)、判決がなされた日付(例:(3)平9・7・21)、掲載判例集(例:(4)民集24巻7号1105頁)といったように、各要素を(1)〜(4)の番号で区切って記載します。
法学部で学んだことの口コミ
- 法律の条文を解釈することを通して思考力が鍛えられた。
- 暮らしのあらゆることに法が関わっていることが分かった。
- 判例や実際の事件を調べる機会が多く、時事に明るくなった。
- 条文の解釈をさまざまな角度から考えることを通じて、多面的に物事を見られるようになった。
- 情実に惑わされず、物事を一定の規準で判断するようになった。
- グループディスカッションが多かったので発表することに慣れた。
法学部の主な学科・分野と概要
法学科
司法・行政・ビジネスの場や、日常生活で起こる諸問題を的確に把握し、法的なものの考え方をするための能力を育てます。
国際関係法学科
国際法を中心とした国際関係に関する法科目を学び、国際社会における諸課題に対応する能力を身につけます。
政治学科
政治思想の歴史的展開や政府のあり方、各地域の歴史、政治、経済、国際関係などを総合的に学び、多面的な国際社会を理解します。
国際政治学科
政治学に関する専門知識の習得に加え、グローバルな社会で活躍するための語学力を身につけます。
中央政府や自治体政府のあり方に関する諸問題ばかりではなく、戦争と平和、貿易摩擦、民族紛争など複数の国にまたがる問題から、都市、高齢社会、少子化、まちづくりなど身近な問題まで、あらゆる領域にわたります。
政治経済学科
政治を中心に経済や法の知識を習得し、現代社会について総合的に学びます。
政治学科とは
法学部には、法学と政治学という2本の大きな柱があります。
このうち政治学とは、政治理論や政治史、政治思想史、公共政策、国際政治について研究する学問です。
政治の基本的な仕組みから、思想的な背景となっている概念に至るまで、法学や経済学とも密接に関連させながら理解を深めていきます。
政治の仕組みは国によっても異なるため、グローバル時代においては各国の政策や制度の違いを理解しておくことも重要な素養の1つです。
法律学科とは
法律学科では、そもそも法律とは何であるかといった根本的なことから、基本六法についての基礎的な知識や、実際の事件において法律がどのように適用されているのかを学ぶ実定法学などを学びます。
法律は古くから世の中にあり、しかもいったん公布・施行された後も改訂や追加が行われますので、知識についても常に更新していく必要があります。
また、世の中の変化に応じて法律の解釈も複雑化していきますので、法律を探求する法律学の研究領域は非常に広いものになっています。
法学部で学ぶ学問分野・概要
法学・法律学
理論法学や法原理、法哲学といった、法を学ぶ上での基礎となる知識を学びます。
基本六法
憲法、民法、刑法、民事訴訟法、刑事訴訟法、商法の六法について学びます。
経営法学
法律の基本を学びつつ、企業経営に関わる法令や経営学について学びます。
国際法
国際社会の規律である国際法について学び、外交の諸問題について考察します。
政治学
政策の背後にある時代状況や、政治の動きに対して世の中がどう変化したかを探求します。
法学部で目指せる主な資格
・裁判官
・弁護士
・税理士
・社会保険労務士
・宅地建物取引主任者
・司法書士
・行政書士
・裁判所書記官
・国税専門官
・国家公務員、地方公務員
司法試験合格を目指して法学部を選ぶ学生もたくさんいます。
その他にも、司法書士や行政書士のように、所定の試験を受けることで取得可能な資格があります。
法と関わりが近い仕事として、公務員となって行政に関わる人も多い傾向があります。
法学部の大学選びのポイント
司法試験など難関資格の取得を目指すのか、就職を目指すのかによって、大学選びの優先事項が異なります。
司法試験合格を目指すのであれば、合格者輩出に実績のある大学を選ぶのが最も近道でしょう。
就職を目指すのであれば、就職の状況が良い大学を目指すのがいいでしょう。
法学部とひと口に言っても、学科によって研究領域は大きくことなりますので、自分が取り組んでみたい研究ができそうな学科がある大学かどうかを調べておくことも重要です。
法学部の入試方法・受験科目
法学部の入試では、他の学科と同様に筆記試験が行われます。
法律の条文に向き合う学部ですので、国語と英語の読解力は必須となります。
どの大学の法学部を受ける場合にも、国語と英語は必須科目になると思っておいて間違いないでしょう。
この他、地歴公民のいずれか1科目を選択することになっている大学が多いです。
なお、政治学など統計データを扱う学科もありますので、受験科目に数学や理科を選択できる大学も増えています。
複数の大学を併願する場合、できるだけ同じ受験科目で受けられるよう事前に調べておくことが重要です。
理系でも法学部に入れる?
法学部での研究はロジックが非常に重要な面がありますので、理系の素養がある人が法学部で学ぶこと自体は何ら問題ないでしょう。
受験科目としては、英語が重要である点は理系の学科と同様です。
大学によっては数学が受験科目に入っていますが、理系学部の問題と比べるとレベル的には易しいので、むしろ楽に感じる人もいるかもしれません。
難点としては地歴公民が必須の大学が多いことでしょう。
地歴公民に対応できれば、ほぼ問題なく理系の生徒が法学部を志望することは可能です。
法学部の学費
法学部の研究は理系学部のように特別な研究費用を必要としないことから、他学部と比べても平均的な学費の大学が多くなっています。
一例として、
日本大学法学部では1年次に1,290,000円(入学金260,000円、授業料810,000円、施設設備資金190,000円、後援会費20,000円、校友会費10,000円)、4年間で4,380,000円 といった学費になっています。
なお、学科によってはフィールドワークなど実習の機会があり、「研究実験費」といった費用が必要になる場合もあります。
法学部の志望理由、例文、面接
法学部の志望動機
法学部を選択する人の志望理由はさまざまですが、「弁護士になりたい」「法律事務所で専門職として働きたい」といった明確な目標がある人は、ほぼ確実に法学部へ進んでいます。
ただし、まだ入学時点で明確な目標が決まっていない人も当然います。
法学部で学ぶ法律・政治の知識、あるいは一般教養や語学などは、これから長く社会で生きていくうえでの基盤となるものです。
法学部は歴史ある大学が設置していることも多いため、それらの場でまずはしっかりと学び、自分のこれからの生き方を見出していく人も少なくありません。
法学部の志望動機の例文
高校に入学してからSNSを利用し始め、いろいろな人の投稿を読む中で、インターネットの利用と法的な問題について考えるようになりました。
SNSをはじめインターネットを誰もが利用する時代になり、個人が情報を発信する機会も多くなっています。
インターネット利用に関する法的なリテラシーは、今後ますます必要とされると考えます。
貴校のWebサイトを拝見し、ゼミの研究内容を拝読した際、インターネットと法律に関する研究をされているゼミがあることを知りました。
法律に関心を持つようになったきっかけでもあるインターネットと法律との関わりについて探求したいと考え、法学部を志望しました。
法学部のAO・推薦入試の面接で聞かれること
なぜ法学部なのか、志望理由が最も重要です。
資格取得など具体的な目標がある人は明確な志望理由になりますので、在学中もしくは卒業後にどの資格を取りたいのかを伝えましょう。
その際、資格をどのように活かしたいのかについても伝えると説得力が増します。
何かのきっかけで法律に興味を持つようになった人は、エピソードを添えて伝えるようにしましょう。
法学部は他学部に比べると、法律を学ぶはっきりとした理由があって志望する人が多い傾向があります。
大学が公開しているシラバスやゼミの研究テーマがあれば目を通し、入学後にどのような研究をしたいのか言えるようにしておくといいでしょう。
法学部の志望理由の口コミ
- 将来どのような仕事をする上でも、法律の知識は必要になると考えました。
- 企業のコンプライアンスに注目が集まっており、法務関係の仕事は需要があると思ったので。
- 司法試験に合格して弁護士になるのが夢なので。
- 文系の学部の中で偏差値が高めで優秀なイメージがあったため。
- 入試で数学を使える文系の学部に絞って受けたから。
法学部の雰囲気・男女比
法学部の男女比は、大学によっても異なるものの、7:3か6:4くらいで男性のほうがやや多めとなっているようです。
文系学部の中では、男性が集まりやすい学部のひとつといえるでしょう。
法学部は歴史ある学部であり、有名大学などではこの学部だけでも膨大な数の学生が在籍しているため、雰囲気をひとことで表すのは難しく、人によって個性もタイプもまちまちです。
ただし、難関といわれる国家公務員試験や法科大学院への進学、司法試験など資格試験の合格を目指す場合、早くからの対策が必要となるため、真面目に勉強する人は多いようです。
自分の立てた目標に対して、真っすぐに向かっていく人がたくさん集まっています。
とはいえ、勉強だけではなく、サークル活動やボランティア活動などに打ち込んでいる人もいます。
法学部の雰囲気・男女比の口コミ
- 資格取得など具体的な目的があり、真面目に勉強する人が多い。
- 男子学生が7割ぐらいで、他の学部と比べて女子が少なめ。
- センスではどうにもならないことも多いためか、努力家が多い印象。
- 卒論がないものの、授業やゼミはそれなりに厳しくしっかり勉強する必要がある。
- サークルやバイトをしている人もいるが、本気で法学をやりたい人は常に勉強している。
法学部の楽しいこと・大変なこと・つらいこと
他学部とは異なり卒論がない大学もある一方で、レポートや試験の数が多く入学してからも勉強し続ける必要があるようです。
法律の用語1つ取っても、日常生活で用いられる言葉とは意味も用法も異なることはめずらしくありません。
そのため、学生は入学後に「法律とはどういうものか」というところからスタートすることになります。
法律について学んでいくうちに、高校までの勉強とは違ったアカデミックな魅力に惹かれていく人もたくさんいます。
ただ、法律はたびたび改訂されるため、法学部生の必需品とも言える六法をそのたびごとに買い直す必要があります。
法律について学びたいという意欲を持っている人にとっては、充実した学生生活を送ることのできる学部と言えるでしょう。
法学部の楽しいことの口コミ
- 入学時点で法律の知識がある人はほぼいないが、学ぶうちに法学の魅力に気づいていく。
- 授業で扱うテーマが興味深く、楽しいと思える講義が多い。
- 卒論がないので、きちんと単位を取れば確実に卒業できる。
法学部のつらいことの口コミ
- レポートや試験が多く、他学部よりも入学後が大変。
- 法律は頻繁に改訂されるので、そのつど六法を買い直さないといけない。
法学部の就職先、業界、目指せる職業・仕事、進路
法学部の就職先
法学部出身者の進路は、大きく民間企業へ就職する人と、法科大学院進学や司法試験への合格を目指して法曹界に進む人、国家公務員になる人などに分けることができます。
民間企業へ進む場合、メーカー、金融、IT、商社、マスコミなど、多様な業界の企業が就職先の選択肢となります。
それらの場では、営業や企画・マーケティングなどの職種に就く人もいますが、法学部で学んだ専門知識を生かし、法務部での活躍も期待できます。
法曹界へ進むことを目指す人は、卒業後に法科大学院へ進学するケースが多くなっているようです。法科大学院を修了し、難関といわれる司法試験を合格して弁護士への道を歩んでいきます。
そのほか、国家公務員として、いわゆる官僚を志す人もいます。
実際、国家公務員のなかでも最難関といわれる総合職試験の受験者の大半は、有名大学を中心とした法学部出身者といわれています。
もちろん、選択肢はこの限りではありません。自分の希望と意思次第で、多岐にわたる道へ進んでいくことができます。
法学部の就職の状況と需要
法学部=法曹界というイメージがあるかもしれませんが、実際は司法試験は非常に難関ということもあり、法曹界へ進む人は少数派です。
就職先としては公務員が他学部よりもやや多めで、民間企業については幅広くいろいろな業界にわたっています。
メーカーや金融、サービス業やコンサルティングファームなど、さまざまな業界が選択肢に入ります。
法学部は学生時代にしっかりと勉強してきたというイメージを持たれやすいので、企業からの印象も良いようです。
また、近年は企業として法令を遵守することが重要視されていますので、法律に関する知識を持っていて就職に有利になることこそあれ、不利になることはないと考えていいでしょう。
法律を学ぶことで論理的思考が鍛えられますので、ロジカルな考え方ができる人材を求める企業からも法学部卒生は人気があります。
法学部の就職以外の進路
就職以外の進路としては、法科大学院に進む人が一定の割合でいます。
法科大学院とは、弁護士や裁判官、検察といった法曹を育成することを目的として設置される大学院です。
現在の司法試験制度では、司法試験を受けるには予備試験を受けるか、法科大学院を修了するかのどちらかが必要になります。
予備試験を受けることで受験資格を得る人も多いのですが、法科大学院で学びながら試験勉強を続ける人もいます。
ただし、司法試験は非常に難関の試験ですので、合格できずに諦める人も相当数存在します。
その場合、法科大学院を修了後に就職活動をすることになります。
法学部の就職の状況の口コミ
- 大手企業に内定したという先輩の話を聞いて、他学部より就職に有利なのかなと感じた。
- 公務員を目指している人が他の学部よりも多いように感じる。
- 試験に強いタイプの人が多いのか、資格をいくつも持っている人がけっこういた。
- 社会科の教員になる人も一定数いる。
- 法学部だから就職に不利になるという分野・業界はとくにないと思う。
法学部から公務員を目指せる?
口コミにもあるように、法学部は公務員志望の人の割合が他学部と比べて高めであることが多いです。
行政の場合、試験においても法的な知識を問う問題は必ず出題されるため、他学部の学生は馴染みがない分野の勉強に苦心する傾向があります。
その点、法学部の学生は法律以外の方面を勉強することに時間を費やせますので、有利になりやすいと言われることがあります。
ただし、公務員試験はあくまで試験結果によって合否が決まる世界です。
法学部だから優遇されるというものではありませんので、公務員を目指すのであれば相応の勉強をして備える必要があります。
法学部と経済学部で迷ったら
法学部は努力、経済学部はセンスがものを言う、と表現する人もいます。
どちらの学部に進んでも、専攻を理由に就職全般で有利・不利ということはありません。
むしろ、入学後に興味を持って講義を聞くことができるかどうか、といった点のほうが重要でしょう。
まれに、法学部は卒論がないので楽だと思った、といった理由で学部を選ぶ人がいますが、法学部もレポートや試験が多く入学後に大変な学部です。
どちらかの学部が決定的に良い・悪いということではないので、自身の興味関心や将来やっていきたいことから判断するようにしましょう。
法学部に数学は必要?
近年では法学部の受験科目として数学を選択できる大学も増えています。
政治学科などでは、統計データの分析などで数学の知識が必要になることもあります。
研究内容にもよりますが、法学・法律学においては数学の知識が必須というわけではない場合が多いようです。
よって、法学部を目指すにあたって数学が必要か?という問いに対しては「必須ではないが、目指す学科によっては必要」という答えになります。
一方で、経済学部などは数学が必須科目となっていることも多いため、経済学部と迷っている人は数学を受験科目にするつもりで勉強しておくと、選択の幅が広がるでしょう。
法学部の卒業生の感想
法学部は文系学部の中でも比較的「大学で学んだことが役に立つ」と実感しやすいようです。
大学によりますが、法曹界を目指して法学部に入学するする人は少数派で、ほとんどの人は何らかのきっかけで法律に興味を持ち、法学部に進んでいます。
入学して授業が始まるとさらに興味が深まったという感想が見られる反面、入学してからの試験やレポートはハードな場合が多いようですから、法律を学ぶことに自身が向いているのかどうか、よく見極める必要はありそうです。
大学で学ぶなら専門性の高い分野に取り組みたい、と考えている人にとって、法学部は有力な選択肢の1つになることでしょう。
法学部の卒業生の感想
- 大学時代の専攻を聞かれたとき「法学部」と言えばすぐに分かってもらえる。
- 学べば学ぶほど奥深さが分かってくるのが法律だと実感しました。
- 将来どんな仕事に就くにしても、法律の知識は必ず役に立つと思います。
- 司法試験合格を目指している人が意外と少ないと思った。
- 卒論がない=ラクというイメージで選ぶと後悔するかもしれない。
法学部は文系学部の中では堅いイメージがあるかもしれませんが、その研究領域はとても広く、イメージよりずっといろいろな研究に取り組むことができる学部です。
法律関係の資格取得を考えている人はもちろんのこと、将来的に法律の知識を活かしていきたい人は、法学部という道を検討してみてはいかがでしょうか。