1年目の消防士

1年目は吸収の時期

消防士として採用されると、まずは消防学校で半年から1年程度の時間を過ごし、消防官としての技能を身につけていきます。

その後、いよいよ各消防本部で消防士としての任務に就くことになりますが、いくら消防学校を卒業したとはいえ、新人時代は右も左もわからない状態です。

したがって、まずは配属された消防署の諸先輩方の下で、日常活動のなかで業務の流れや働き方を覚えていくことになります。

1年目は、とにかくありとあらゆることを吸収する時期です。覚えることばかりで頭も身体も疲れますが、ここでどれだけ気持ちを入れて頑張るかによって、その後の成長スピードも変わってくるでしょう。

1年目の過ごし方

朝は先輩たちよりも少し早めに勤務先に着き、掃除や片づけをして、先輩たちを待ちます。

元気な挨拶とキビキビとした行動、そして素直に何でも吸収していこうという心構えが重要であることは、一般的な会社務めの新人と変わりません。

業務としては、消防士の基本である「火消し」業務と、「ポンプ車の隊員」になることが多いでしょう。

学校ではホースの扱いから梯子の昇り降り、消火、ポンプ車の構造から操作方法まですべての基本を学びますが、現場に出るとまったく違った感覚があり、学んだことが頭の中からすっ飛んでしまうほどの緊張感に襲われます。

人によって差がありますが、自分自身を冷静に保って、初動からの一切を満足できるようになるまでは、半年から1年くらいかかるでしょう。

現場から帰署したあとは、報告書の作成をはじめ事務処理もいろいろとあって忙しい毎日ですが、先輩の後について励んでいけば大丈夫です。

時間のあるときは、腹筋や腕立て伏せなどの筋トレに励む署員もたくさんいます。義務づけられているわけではありませんが、新人のうちは「次に備える」という意味でも、自分を鍛え続けることが非常に大事だといえます。

先輩と一緒にトレーニングをしていくことで、上下関係とは違ったラフなコミュニケーションもとれるようになっていくはずです。