車掌になるには

まずは鉄道会社に入社

車掌になるには、まず鉄道会社の採用試験を受けて入社するところからスタートします。はじめから車掌の仕事ができるわけではなく、入社後は、まず駅員として1〜2年程度勤務します。

そこで改札業務や案内業務を中心に多くの利用客と直接接しながら仕事を覚え、鉄道会社の一員としての自覚を身につけていきます。

その後、車掌の登用試験を受けて座学研修や実地研修を受ければ、見事車掌として働けるようになります。

車掌になってからは、車掌業務を続けて指導車掌になるなどキャリアアップしていく人もいれば、運転士の国家試験や訓練を受けて運転士を目指す人もいます。いずれにせよ、上司からの推薦が必要となっています。

一般的に車掌として2年ほど勤務すると、電車運転士を志願することができるようになります。

車掌に必要な学歴

高卒以上の学歴が求められますが、車掌のような「現業職」を目指す場合には、多くの人が高校卒業後にすぐ就職しています。専門学校や短大・四年制大学から就職する道もあります。

学歴は特に問われませんが、大卒は事務員としての採用が中心となり、乗務員の採用は工業高校や商業高校の卒業生が多いようです。

高校からの就職の場合、毎年鉄道会社から高校に寄せられる求人に応募する方法が一般的となっているため、自分の在籍する(もしくは目指す)高校に、求人があるかどうかよく確認する必要があるでしょう。

なお、信号確認業務があるため、色覚が正常であり、矯正眼鏡視力が1.0以上であることが採用の条件となります。

「プロフェッショナル職」を置く会社も

大卒の学歴で就職する場合は、本社などで鉄道会社の幹部を目指す「総合職」や事務中心に行う「一般職」などの募集が中心となっており、現業職には就けないこともあります。

ただし、近年は現業職の人材不足により若手の育成に力を入れていることや、本人の希望と適正に応じて幅広い可能性を見出すため、JR東海のように大卒者でも車掌や運転士を目指せる「プロフェッショナル職」を置いている会社もあります。

車掌に求められる能力

<気配り>
車掌の仕事は、見た目以上に細かな仕事がたくさんあります。乗客の安全を守ることが第一ですが、細やかな気配りができることも大切です。

<冷静さ>
トラブルの際の対応もしなくてはならないため、どんな状況でも冷静に毅然とした態度をとれる人が向いていると言えます。

車掌の今後の見通し

列車の自動化が進み、運転士のみで走る車両が増えてきています。

車掌としての仕事が今後増えていくとは考えにくいですが、環境の観点から電車交通の注目は高まっており、今後も仕事がなくなることはないでしょう。