新幹線の車掌になるには

新幹線の車掌と在来線の車掌の違い

新幹線の車掌の仕事

一般的な在来線の場合、車掌は一人で乗務します。

東海道新幹線の場合、「こだま」は2人、それ以外の新幹線では3人の車掌が乗務しています。

それぞれ役割が決められており、車掌の中で一番権限があり、列車全体の責任をとるのが「車掌長」です。

また車掌長を補佐し、接客がメインとなるのが「中乗り車掌」、アナウンスなどを担当し主に新人が担うのが「後乗り車掌」と呼ばれ、それぞれ列車の前半・中間・後方を担当します。

新幹線の車内を巡回して乗客の切符を確認する検札業務のほか、乗客が乗り降りする際のホームの安全確認、車内放送、また車掌室に待機して、具合が悪くなった人や困った人がいる時の対応などを行います。

新幹線の車掌は減少傾向へ

ただし近年では新システムの導入に伴い、車掌を減らしてパーサー(車内販売や接客サービスの身を行う役割の職業)の権限を増やして車掌の仕事を分担させたり、短時間の乗務シフトを導入したりするなど、これまでの新幹線の車掌の仕事の仕方が大きく転換してきています。

東海道新幹線では、今後はこれまで3人乗務していた車掌が2人体制になることが明言されており、少子高齢化を迎え働き方改革が進んでいくとともに、新幹線の車掌として採用される人数が減っていくことは確実だと考えられます。

また、外国人観光客が新幹線の利用が増えるにつれ、英語をはじめとした言語が堪能な車掌が求められていくと考えられ、今後車掌を目指す人は接客力やコミュニケーション能力だけでなく言語能力も必要とされていくでしょう。

新幹線を運行する鉄道会社へ入社

新幹線の車掌になるためには、まず新幹線を運行している鉄道会社に入社します。

たとえば、「のぞみ」や「ひかり」であればJR東海(東京から新大阪間)かJR西日本(新大阪から博多間)、「はやて」や「とき」であればJR東日本いったように、入社した鉄道会社によって、どの新幹線の車掌になれるかは限定されます。

入社後は1年から2年程度駅員として改札業務や案内業務などに携わり、上司から車掌登用試験推薦をもらって登用試験に合格すれば、車掌になることができます。

試験にあたっては、座学での研修や指導車掌とマンツーマンでの現場研修も行われ、やっと車掌としてデビューすることができます。

在来線の車掌から新幹線の車掌へ

駅員から車掌になっても、いきなり新幹線の車掌として働けるわけではありません。

まずは在来線で経験を重ねて一人で充分に仕事がこなせるようになると、再度上司から声をかけられます。

新幹線の車掌になるには基本的に上司の推薦制度をとっているケースが多く、本人の希望と適性が認められて、ようやく新幹線の車掌になるための研修を受けることができます。

新幹線の車掌を目指す人は多いですが、たくさんいる車掌の中でも人一倍仕事ができて人柄も申し分ない、誰からも認められた人だけが選ばれる狭き門となっています。