【2021年版】車掌の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「車掌」とは

駅のホーム上や電車の車内で適切な案内を行い、電車運転士と協力して乗客の命を守る。

車掌は、電車運転士と協力し、乗客を目的地まで安全に届ける仕事です。

実際に電車に乗務して、電車出発・到着時の確認や車内放送、事故の対応などを行います。

車掌になるためには、鉄道会社に入社することが必要です。

学歴はとくに問われませんが、大卒は事務員としての採用が中心となり、乗務員の採用は工業高校や商業高校の卒業生が多くなっています。

入社すると、まずは駅員から勤務がスタートします。

車掌になりたいという希望が通り、車掌の訓練を受け、試験に合格すると車掌として働くことができるようになります。

なお、車掌として2年ほど勤務すると、電車運転士を志願することができるようになります。

勤務時間はシフト制となり、不規則な生活になりますが、一日の乗車時間は8時間ほどとなります。

人の力でしか対応できない仕事は多く、日本のように正確に電車を運行させるには車掌の存在が必要不可欠です。

しかし、電車も自動化が進んできており、ワンマン運転に切り替える路線も出てきていて、今後は必ずしも安定とは言い切れません。

「車掌」の仕事紹介

車掌の仕事内容

電車の運転士と協力し、乗客を安全に目的地まで運ぶ

車掌は、電車運転士と協力して、電車の乗客を目的地まで安全に届ける仕事で、主に安全輸送とサービスの両面から仕事を行います。

ひとたび列車が走りだせば、大勢の乗客の命は車掌や運転士が預かることになるため、安全に目的地まで運ぶことが何より大切になります。

ホーム上では、ドアの開閉やお客さま対応などをします。

大勢の人の命を預かる仕事であるため、不注意による事故は決して起こしてはなりません。

とくに、大勢の人が乗り降りする通勤ラッシュ時は非常に神経を使います。

普段から使命感を持って事故防止に努めるのはもちろん、万が一、予期せぬトラブルが発生した時には、経験と訓練の成果を生かし迅速かつ的確に対応することが求められます。

列車内では、車内放送や、切符の確認(車内改札)・空調の調整・急病人が出た場合などのトラブル時の対応等も行います。

また、すべての列車はダイヤに沿って運行しており、定時で運行させるためには電車運転士や車掌の協力が不可欠です。

列車の遅延は他の列車の遅れにもつながり、大勢の人に迷惑をかけてしまうため、乗務中には秒単位で時間に気を配る必要があります。

ダイヤ通りの正確な運行を目指しつつ、乗客の安全をしっかりと守り、お客さまに安心して、快適に過ごしていただけるよう、車掌の仕事は多岐に渡ります。

なお、車掌は基本的に運転士とペアになって勤務しますが、長距離列車などでは同じ車両に複数の車掌が同乗するケースもあります。

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車掌になるには

鉄道会社に入社し、駅員からキャリアをスタート

まずは駅員として経験を積む

車掌になるには、特別必要な資格はありません。

鉄道会社に入社し、駅員として一定の業務経験を積めば、車掌になる登用試験を受けるチャンスが訪れます。

まず鉄道会社の採用試験を受けて入社するところからスタートします。

ただし、はじめから車掌の仕事ができるわけではなく、入社後はまず駅員として1、2年程度勤務し、経験を積みます。

そこで改札業務や案内業務を中心に、多くの利用客と直接接しながら仕事を覚えます。

その後、車掌の登用試験を受けて座学研修や実地研修を受ければ、車掌として働けるようになります。

車掌登用試験は筆記試験と適性検査が中心となっており、駅の知識だけでなく、一般常識の問題が出されることもあります。

日ごろから真剣に仕事に取り組むだけでなく、世の中の動きにも敏感になっておく必要があるでしょう。

車掌になってからのキャリアパス

研修も実施される車掌登用試験に合格してからは、3カ月程度の研修が実施されます。

まずは電車の仕組みや乗務に関する規則を座学で学び、その後は指導車掌と一緒に実際に乗務しながら仕事を学んでいきます。

たとえ新人だとしても、乗客から見れば同じ車掌ですので、はじめのうちは緊張することも多いでしょう。

一人前になってからは、車掌業務を続けて指導車掌になるなどキャリアアップしていく人もいれば、運転士の国家試験や訓練を受けて、電車運転士や新幹線の運転士を目指す人もいます。

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車掌の学校・学費

現業職を目指すなら高卒での入社が一般的

基本的に高卒以上の学歴が求められますが、車掌のような「現業職」を目指す場合には、多くの人が高校卒業後にすぐ就職しています。

学歴はとくに問われませんが、大卒は総合職としての採用が中心となり、車掌など現業職の採用は工業高校や商業高校の卒業生が多くなっています。

高校からの就職の場合、毎年鉄道会社から高校に寄せられる求人に応募する方法が一般的となっているため、自分の在籍する(もしくは目指す)高校に、求人があるかどうかよく確認する必要があるでしょう。

ただし、近年は大手鉄道会社でも大卒者が現業職に就くための採用試験を実施するところもあり、学歴による現業職と一般職の差は徐々になくなっていくと予想されています。

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車掌の資格・試験の難易度

特別な資格は必要ないが、車掌登用試験に合格することが必要

車掌の仕事には、特別必要な資格はありません。

鉄道会社に入社し、駅員として一定の業務経験を積めば、誰でも車掌になる登用試験を受けられます。

人によって異なりますが、駅員として1~2年程度働くと、上司に声をかけられるケースが多く、車掌を志す人の多くはすぐに登用試験を受けます。

車掌登用試験は年に1、2回実施する会社が多く、その内容は筆記試験と適正検査が中心となっています。

試験内容は社外に公開されることはほぼありませんが、先輩などから出題傾向や対策方法などを教えてもらうことは可能です。

車掌登用試験に合格してからは、3カ月程度の研修が実施され、座学研修と、指導車掌と一緒に実際に乗務しながら学ぶ実技研修が実施されます。

車掌の給料・年収

電車運転士と比べると給料は低め

車掌の給料は特別高くはない

鉄道会社の社員の給料は、高校を出て現業職に就いた場合、16万円から18万円程度が相場となっています。

車掌の年収は340万円~580万円の間とされており、一般のサラリーマンと比べると、平均的といえるでしょう。

ただし、鉄道会社ごとに差があるほか、各社とも毎年の業績や、勤続年数やポジションによって多少の変動があるようです。

さらに夜勤の回数や残業の有無などによっても変わってきます。

全体的に見ると、地方の鉄道会社よりも都市部の鉄道会社、また中小の鉄道会社よりも大手鉄道会社のほうが、年収は高い傾向にあります。

運転士と比べると給料は低いため、キャリアアップして運転士を目指す人も少なくありません。

正社員採用が多く福利厚生は手厚い

車掌になるには、鉄道会社に正社員として就職するのが一般的です。

一般的に鉄道会社は規模が大きく、会社として経営状態も安定しているため、福利厚生や待遇も手厚く、安心して働けるでしょう。

住宅に関しては、不規則な勤務に対応するため自社で社宅を用意しているところが多く、住居費用を安く抑えられるところが多いです。

世間が休みの時期にはなかなか休めないものの、繁忙期を除けば積極的に有給休暇を使うことも可能です。

不規則かつ体力・気力を使う仕事でありますが、その分各社とも社員が安心して働ける環境を整えており、給料や待遇面で不安を感じることはあまりないでしょう。

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車掌の現状と将来性・今後の見通し

車掌の重要性は高まるものの電車の自動化も進んでいる

鉄道車両の性能が上がり、運転技術も進化する中、車掌の仕事も少しずつ変わってきています。

どんなに自動化が進んでも、人の力でしか対応できない仕事は多くあり、安全に確実に電車を運行させるには車掌の存在が必要不可欠です。

一方で、コスト削減や乗客の減少のためにワンマン運転に切り替える路線も出てきていて、今後も必ずしも安定とは言い切れません。

ただし、サービス面でも車掌はとても重要な役割を担っています。

的確でわかりやすく案内を行ったり、困っている人に手を差し伸べたりなど、車掌にしかできないことは多く、完全に車掌の仕事がなくなるとは考えにくいです。

とくに近年は外国人観光客の増加もあり、語学が堪能な車掌はますます活躍していくことでしょう。

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車掌の就職先・活躍の場

全国にある鉄道会社

車掌は、全国にある鉄道会社で働いています。

主な企業はJR各社や私鉄などがあげられ「乗務員専門職」や「駅業務」「運輸部門」「車掌・運転士候補」といった名前で募集があります。

車掌として勤務する電車は、在来線から新幹線までさまざまで、乗車する電車の種類によって仕事内容やサービスにも多少差があります。

自分がどの電車の車掌になりたいかをしっかりと考えておかなくてはならないでしょう。

しかし近年では、列車運転の自動化が進み、運転士のみで走る車両(ワンマン電車)が増えてきています。

車掌としての仕事は今後減る傾向になり、車掌の採用人数も減っていくと考えておいた方がよいでしょう。

車掌の1日

一日の流れは勤務スケジュールによる

車掌は、昼間の時間帯に働く日勤の日もあれば泊まり勤務の日もあるため、出勤時間や勤務時間についてはその日の勤務スケジュールによって異なります。

ここでは、出勤してから退勤までの勤務の大まかな流れをご紹介します。

<日勤で働く車掌の1日>

07:00 出社、準備、始業点呼
08:00 乗務開始
11:30 昼食
12:15 乗務
15:30 勤務終了、終了点呼
16:00 退社

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車掌のやりがい、楽しさ

大好きな電車に関わることができる

車掌を目指す人の多くは、もともと電車が好きだったり、乗り物に興味があったりする人がほとんどです。

そうした人にとって、毎日大好きな電車に乗って働けることは、この上ない喜びです。

また、毎日同じ電車に乗っていても、季節や時間帯によってお客さまは変わります。

日々さまざまな人たちと出会い、コミュニケーションをとっていく中で、トラブル時やお客さま対応で「ありがとう」という言葉をかけてもらえることも大きな喜びです。

また、車掌という仕事は、運転士になるための通過点でもあります。

駅員や車掌を経て電車運転士や新幹線の運転士になる人も多くおり、キャリアパスが見えやすく、常に高い目標を持ち続けられるのも車掌の仕事の魅力です。

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車掌のつらいこと、大変なこと

些細なことがクレームにつながり、対応に苦慮する

電車が毎日ダイヤ通りに走るのは当たり前のように思えますが、それは駅員や車掌、運転士たちの頑張りがあるからこそです。

たくさんの電車を事故なく通り走らせるのは、大変な苦労があります。

些細なトラブルでも、対処法を間違えてしまえば、電車を遅延させてしまったり、お客さまに迷惑をかけクレームに発展してしまったりすることになります。

安全が当たり前の電車内では、少しのトラブルでも大きな騒ぎになってしまうだけに、車掌にとっては「何もなく無事に一日を終えること」が何よりも大切だといいます。

また車掌は、運転手と同じくシフト勤務であり、毎日同じ時間に家に帰れず不規則な勤務となるため、体力面での悩みをもつ人も少なくありません。

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車掌に向いている人・適性

人柄がよく冷静な判断ができる人

車掌は小さな子どもからお年寄り・外国人まで、さまざまな人と接する仕事です。

どんな人に対しても誠実な対応が求められるため、人柄がよく他人を思いやった行動ができる人・気配りができる人・また明るく前向きな考え方ができる人などは、車掌に向いているといえます。

また急病人の発生や乗客同士の喧嘩、酔っ払いに絡まれるなど、予期せぬ事態に直面したとき、車掌は冷静に、的確な判断を下して行動する必要があります。

どんな場合でも落ち着いて客観的に状況を判断できる人が、車掌には向いているといえるでしょう。

さらに、乗務中高い集中力や冷静な判断をするためにも、日ごろから自分自身で徹底した自己管理ができる人が望まれます。

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車掌志望動機・目指すきっかけ

電車が好きで、駅や電車に関わる仕事がしたい

車掌という仕事は、幼い頃から鉄道や駅が大好きで、鉄道に関わる仕事をしたいと考えていた人が多く働いています。

決して楽な仕事ではないため、憧れの気持ちや情熱は、鉄道の仕事を目指すのにとても大切なものです。

しかし、車掌の使命は安全かつ正確に電車を運行させることです。

利用してくれるお客さまをきちんと目的地に運ぶという、強い責任感や使命感が何よりも求められます。

鉄道が好きであることはもちろんですが、世の中の人の役に立ちたいという気持ちをもち、しっかりとアピールすることが大切です。

また、将来的には車掌から運転士を目指せるチャンスもあるため、自分が鉄道業界でどんなキャリア形成をしていきたいのかイメージすることも大切です。

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車掌の雇用形態・働き方

多くは社員であるが、近年は契約社員も増えつつある

車掌の多くは、鉄道会社の正社員です。

直接お客さまと接する「鉄道会社の顔」として働くため、責任感が問われる仕事でもあります。

アルバイトやパートのような働き方は少ないため、車掌を目指す場合はまず鉄道会社への就職を目指すのがよいでしょう。

ただし、近年は働き方改革により、契約社員からキャリアをスタートし、適性が認められると正社員に登用されるというケースも多く見られます。

また、車掌は基本的に不規則勤務ですが、子どもがいたり家族の介護が必要だったり場合は、時短勤務や日勤専従など、規則的な勤務を認めている鉄道会社も多くあります。

そのため、かつては少なかった女性の車掌も少しずつ増えてきています。

車掌の勤務時間・休日・生活

勤務時間はシフト制で日によって異なる

電車は早朝から深夜まで走っているため、勤務時間はシフト制となります。

始発や終電に乗務する車掌は泊まり勤務もあるため、勤務時間は日によってバラバラです。

車掌にとって遅刻は厳禁のため、朝起きるのが苦手な人は苦労するかもしれません。

勤務スケジュールは会社やその状況によって異なりますが、「泊まり」「明け」「日勤」「休み(休日)」を繰り返して働いています。

泊まりの日も連続して働き続けるのではなく、こまめに休憩を取りながら勤務し、列車が動いていない深夜には仮眠室で仮眠をとることができます。

また、子育て中の女性などには、平日の日勤のみの勤務に限定するなど柔軟に対応しているところもあります。

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車掌の求人・就職状況・需要

現業職の大半は高卒を対象にしている

車掌になるには鉄道会社への就職を目指す必要がありますが、JRや大手私鉄では、ほぼ毎年定期的に採用試験が実施されています。

車掌や運転士を目指す現業職の就職は、そのほとんどを高卒者が占めています。

現業職は基本的に駅業務からスタートし、車掌、そして運転士とキャリアアップしていく人が多く、それぞれ一人前になるには時間もコストもかかります。

団塊の世代の社員が続々と定年退職し経験者が不足していることもあり、各社は若手の育成に注力しています。

近年は車内放送や安全確認装置など車両の自動化は進むなか、採用人数が急激に減っている様子は見られませんが、今後は徐々に減っていくと考えておいた方がよいでしょう。

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車掌の転職状況・未経験採用

中途採用もイチからのスタート

各鉄道会社では現業職の中途採用が実施されることがありますが、現業職は新卒と同様に駅員からのスタートが普通です。

しかし、すでに車掌経験のある人が他社の車掌になりたいと思った場合は、経験やスキルによってそのまま車掌になれることもあります。

ただし、電車の運行システムや車両の仕組みなどは各社ごとに異なるため、経験者も入社後は一定の研修を受けてから働きます。

未経験の場合、長期勤続によるキャリア形成を図る理由から年齢制限が設けられていることが多く、だいたい「30歳程度」がボーダーラインとなっているようです。

求人は、人員が不足した場合に不定期で実施されることが多いため、採用情報を定期的にチェックしておくとよいでしょう。

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新幹線の車掌になるには

在来線の車掌で経験を積みステップアップする

新幹線の車掌になるためには、まず新幹線を運行している鉄道会社に入社することからはじまります。

1年から2年程度駅員として改札業務や案内業務などに携わり、上司から車掌登用試験推薦をもらって、登用試験に合格する必要があります。

また、いきなり新幹線の車掌として働けるわけではなく、まずは在来線で経験を重ねていきます

再度上司の推薦を受け、本人の希望・適性が認められると、ようやく新幹線の車掌になるための研修を受けられます。

新幹線の車掌は花形の仕事であり、鉄道会社に勤める車掌の中でも、人一倍仕事ができて人柄も申し分ない、誰からも認められた人だけが選ばれる狭き門となっています。

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