車掌の大変なこと、苦労

「何もない」のが当たり前の世界

電車は毎日きちんと走っていて当たり前のように思えますが、それは駅員や車掌、運転士たちの頑張りがあるからこそ。実は、何十、何百もの電車を事故なくダイヤ通り走らせるのは、相当大変なことなのです。

少しの事故が起きれば大きな騒ぎになってしまうだけに、車掌にとっては「何もなく無事に一日を終えること」が何よりも大切だといいます。

当たり前のことを当たり前にやるのはとても大変です。しかし、利用客から感謝の言葉を掛けられたり、自分の行動で喜んでくれる人を見かけたときは、とても大きな喜びが感じられます。

車内放送の難しさ

多くの新人車掌が突き当たる壁は、車内放送です。

こちらも「上手くできて当たり前」と思われがちですが、慣れないうちはマイクに向かって声を出すだけでもドキドキしてしまい、乗務後には冷や汗でびっしょり…ということもあるのだとか。

言い間違えたり、言葉に詰まってしまったりすれば、乗客はすぐさま反応します。スムーズな放送ができるまでには時間がかかりますが、家で何度も練習をしたり現場で実践を重ねることで、だんだんと上達するのが感じられます。

なお、行き先や停車駅の案内だけでなく、事故などで電車が停まってしまった際の状況説明の放送も重要な仕事です。

このような場合は、乗客もイライラしていることが多いため、お詫びの気持ちを込めるなど、声のトーンにはいっそう気をつける必要があり神経をつかいます。

健康維持も大変

車掌は立ち仕事なだけに、足腰の強さが求められます。精神力だけでなく、体力も必要とされる大変な仕事です。

乗務中にすぐに疲れてしまう…では困るため、日ごろから健康状態に気をつけるのはもちろんですが、体力はあればあるほど好ましいといえるでしょう。

自分の身体状態に気を配ることも、車掌の仕事をする上での重要なポイントです。