航空管制官になるには

まずは「航空管制官採用試験」の合格を目指す

航空管制官になるには、いくつかのステップを踏まなければなりません。まず、国土交通省の「航空管制官採用試験」を受け、それに合格し採用されると国家公務員である国土交通省の職員になります。

人気が高い試験で、平成26年度の倍率は13.6倍となっています。試験は英語での聞き取りや面接があるため、語学力が必要になるほか、「空間認識力」と「記憶力」も試されます。

しかし、すぐに現場で働けるわけではなく、関西国際空港の近くにある「航空保安大学校」で1年間の基礎研修を受ける必要があります。ちなみに、国家公務員としての採用になりますので、学校での研修中にも月額18万円ほどの給料が支払われます。

航空管制官採用試験の難易度・合格率

航空保安大学校での研修後

航空保安大学校で1年間の研修を終えると、国土交通省の割り当てによって、全国各地の空港や航空交通管制部に配属され勤務することになります。しかし、多数の乗客を乗せた航空機を誘導する航空管制官の仕事は、絶対にミスが許されません。

そのため、まずは「訓練生」として取り扱う機械の扱い方や専門知識を身につけるとともに、的確な判断力と仕事に必要な精神力などを養っていきます。この実地訓練は数ヶ月から数年にも及ぶこともあり、これを乗り越えてようやく一人前の航空管制官として任命されます。

四年制大学を卒業したほうが有利?

「航空管制官採用試験」には受験資格として年齢制限がありますが、それに合っていさえすれば、学歴関係なく誰でも受験することができます。試験そのものの出来で合否が判断されるので、四年制大学卒だから有利になるということはありません。

しかし、試験自体が「大学卒業程度レベル」となっていることは付け加えておきます。試験内容をよく調べて、しっかりと対策をしていきましょう。

求められる能力は?

集中力

間違った判断をしてしまうことによって、大事故になってしまう恐れもあり、ミスが許されない仕事です。天候やレーダーのデータを元に、常に状況を冷静に分析し、的確な判断を下さなければなりません。判断力と集中力を問われる仕事です。

語学力

パイロットへの指示は基本的には英語で行われるため、英語力がなければ務まりません。

航空管制官の現状と今後の見通し

羽田空港や成田空港の拡張などもあり、飛行機の発着数は増えています。航空管制官の仕事は一部機械化が進んではいますが、増え続ける空の需要に対して、今後も大きな責任を担うと考えられます。