航空管制官に転勤はある? 海外勤務は?

国家公務員として異動・転勤がある

国家公務員である航空管制官には必ず異動があります。

また、勤務地変更を伴った異動、つまりは転勤をしなくてはならないことも出てきます。

現役の航空管制官たちは、10年以上同じ空港などで働き続けている人もいれば、3年程度で転勤となって各地を転々としている人もいます。

航空管制官にとって転勤は定年になるまで避けられませんが、どのタイミングで転勤辞令が出されるかは、事前に予測し難いところがあります。

ただし、専門性が必要な航空管制官は、他の職種の国家公務員に比べると異動のスパンがやや長めという傾向があるようです。

基本的に異動・転勤の辞令には従わなくてはなりませんが、事情によっては断ることも可能だそうです。

たとえば、親の介護や子どもの学校、専門病院へ通院の必要性といったやむをえない理由があれば、転勤しないことが認められるケースがあるようです。

とはいえ、誰にでも少なからず転勤が難しい事情はありますし、全員の思いがくみ取られるとは限らないと考えておいたほうがよいでしょう。

転勤はスキルアップのチャンスにもなる

転勤というと「慣れない場所で生活するのが不安」「友達などと離れてしまうのが嫌だ」など、あまりよいイメージを抱かない人もいるかもしれません。

しかし、別の見方をすれば、転勤は新たな環境で自分の幅を広げていくチャンスでもあります。

航空管制官の仕事では、新しく配属された勤務地の地域特性によってそれまでとは別の資格が必要になったり、訓練を受けて新しい知識・技術を覚えたりしなくてはなりません。

そのため、転勤を繰り返すごとに身につけられることはどんどん増えます。

結果的に転勤によってスキルアップし、それが航空管制官としての実力を高め、昇給・昇格につながっていくこともあるようです。

そればかりでなく、転勤をきっかけに知らなかった土地での文化に触れることができたり、新しい仲間が増えて、仕事や人生がさらに楽しくなったなどと話す人もいます。

国家公務員に異動・転勤はつきものであるため、できるだけ嫌なものだと思わず、前向きにとらえられるようにしたいものです。

まれに海外に出向となる場合も

航空管制官の勤務先は、基本的に日本全国の空港や、札幌・東京・福岡・那覇にある航空交通管制部のいずれかとなり、海外で働くことはありません。

ただし、一部の航空管制官は、まれに海外の外部機関へ出向となることがあるようです。

具体的には、各国の航空行政を調整するための「ICAO(国際民間航空機関)」という機関へ出向となっている人がいます。

ICAOの本部はカナダにあります。

このような場所へ出向となるのは航空管制官のなかでも限られた人だけであるため、もし出向が命じられるとなると、航空管制官のなかでは「選ばれた人材」として、名誉なことととらえられているようです。