女性の航空管制官のキャリアパス・結婚後の生活

女性の航空管制官の現状

近年、テレビや映画などで航空管制官の仕事が取り上げられることが増え、この職業に興味を持ったり、身近に感じられるようになったりした人もいるかもしれません。

女性の航空管制官も年々増加傾向にあり、平成30年度の航空管制官採用試験においては、申込者数1,015人のうち女性は418人、最終合格者数は133人のうち女性が62人となっています。

航空管制官全体としても、全体の4分の1から3分の1程度は女性が占めるようになっているようです。

空港で働く仕事というと、女性の場合は「客室乗務員(CA)」や「グランドスタッフ」などがイメージされがちですが、航空管制官もすでにたくさんの女性が活躍しています。

そして、国家公務員として専門的なスキルを生かしながら働ける航空管制官を目指す女性は、これからも増えていくと考えられます。

女性の航空管制官の強み・弱み

女性の航空管制官の強み

航空管制官は、日本全国の空港や航空機を利用されるお客さまに対して「安全」と「安心」を確実に届けるために、なくてはならない存在です。

航空管制官の仕事では高度な専門知識やスキルが求められ、とくに強い集中力や細かな気遣いが求められる仕事です。

少しのミスも許されない状況で、ちょっとした変化や以上にもすぐに気付けるようなタイプの人は航空管制官に向いているといえます。

女性は同時に複数のことを処理する能力に長けているといわれますが、そうした能力が役に立つことはたくさんあるはずです。

また、同じ職場で働く航空管制官と連携しながら、協力して仕事をスムーズに進めていく能力も必要です。

思いやりの心や気遣いが得意であれば、その強みを存分に生かすことができるでしょう。

女性の航空管制官の弱み

航空管制官は、国家公務員として性別に関わらず交代制勤務をすることになります。

「女性だから」というわけではありませんが、もし結婚や出産をしてライフステージに変化があった場合、日勤と夜勤が交互に入るような不規則な生活リズムで働くのが難しくなるケースがあるかもしれません。

年齢を重ねていくと、このような勤務体系が体力的にも厳しいと感じる人がいるようです。

また、この仕事では転勤もあるため、とくに家庭を持っている女性は将来的にどのように働いていくのか真剣に考えなくてはならない場面が出てくるでしょう。

航空管制官の結婚後の働き方・雇用形態

将来、結婚や出産を考えている人にとって気になることのひとつが、「子どもができたときに産休を取れるのか?」ということや「家事や育児をしながら仕事を続けられるか?」ということでしょう。

その点については、航空管制官は国家公務員であるため、公務員法に基づいて産休や育休を取得可能です。

実際、そうした休暇制度を取得して活躍している現役の航空管制官も増えており、安心して働くことができるでしょう。

なお、航空管制官は国家公務員一般職という立場で採用されており、常勤としてパートタイムなどではなくフルタイムでの勤務をしています。

国家公務員には、小学校就学前の子どもを養育する場合に勤務時間を短縮できる「育児短時間勤務」の制度もありますが、変則的な勤務体系となる業務の特性上、多くの人が育児休業を取得し、復帰後は休業前と同じフルタイムの形で働いているようです。

航空管制官は子育てしながら働ける?

航空管制官は、配属先によっては1日の24時間を交代制で働くことになり、その場合は夜勤の日も入ってきます。

個人の勤務時間は1日8時間と決まっており、残業はほとんどないといわれていますが、不規則な勤務体系をこなすためには家族の協力や理解が不可欠だといえます。

休日はシフト制になるため、必ず土日祝日に休めるとは限りません。

ただし「4週8休」はきちんと確保されています。

航空管制官は国家公務員のため異動・転勤もありますが、家族の問題など事情によっては回避することもできるようです。

産休や育休が終わってからの子育て中でも、家族や同僚に相談しながら上手に生活をやりくりすれば、決して仕事を辞めなければならないということはないでしょう。

今後、女性の航空管制官がさらに増えていくことで、より子育てをしながらでも働きやすい環境になっていくことでしょう。

航空管制官は女性が一生働ける仕事?

航空管制官の仕事は、体力よりも集中力や判断力を必要とする仕事です。

24時間のシフト制となれば、日勤の翌日に夜勤がきたりと多少不規則な生活にはなりますが、残業がほとんどないことや週休2日が確保できることを考えれば、体力面の心配はそこまでしなくても大丈夫でしょう。

公務員法に基づき、福利厚生がきちんとしているのも安心できるポイントです。

とはいえ、簡単にできる仕事ではありませんし、一人前の航空管制官になるまでには訓練を重ね、さまざまな資格をとらなければなりません。

ときには厳しい訓練でつらい思いをすることもあるかもしれませんが、それは男性でも同じことです。

「大勢の人の命を預かっている」という責任感と仕事に対する情熱、そして向上心があれば、女性でもおおいに活躍していける仕事ですし、定年までずっと続けることができるでしょう。