航空管制官の勤務時間・休日
航空管制官の勤務体系・勤務時間
航空管制官の勤務体系の特徴は、シフト制となっており、日によって勤務時間がバラバラであるということです。
配属先となる空港や航空交通管制部ごとに何人かが集まったチームがいくつかあり、そのチームごとにシフトが決まっています。
成田国際空港など、多くの航空機が離着陸する大規模な空港に配属された場合は24時間体制が敷かれ、「早番・遅番・夜勤」を繰り返す勤務になります。
夜勤がある場合の基本的な勤務パターンは下記のようになります。
- 早番 7:00~15:15
- 遅番 13:00~21:15
- 夜勤 15:45~翌8:45
「早番→遅番→夜勤→休み」といった形を繰り返すことが一般的とされています。
このように交代で働く航空管制官には、「原則として4週間につき1週間当たり38時間45分となるように弾力的に勤務時間を設定する」と定められています。
何百人もの乗客を乗せた航空機の管制を行う航空管制官の仕事は、かなりの集中力を必要とします。
人間が何時間も高い集中力を発揮させることは不可能なので、30分から1時間くらいごとに交代をして、細かく休憩をとりながら働く体制となっているのが、この仕事の特徴です。
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航空管制官の休日
航空機は365日飛ぶため、航空管制官も曜日に関係なく交替制で働くことになります。
休日はシフトで決まっていくため、必ず決まった曜日に休むことは難しいと考えておいたほうがよいでしょう。
ただし、4週間で8日の休みをとることは決まっており、急な欠勤者が出るなどの特別な事情がない限り、休日返上で仕事ということはないようです。
配属先のグループ内で調整を行えば、年次休暇(有給休暇)を使って長期休暇も取得することができます。
最近は、多くの職場で有給休暇取得を促進する傾向が強くなっていることから、業務が立て込んでいない時期にはしっかりと休めるようです。
このほか、産前・産後休暇・育児休業制度・看護休暇など国家公務員には手厚い休暇制度があります。
航空管制官の残業
残業状況は勤務地やその日の状況によっても変わるため、一概にいうのは難しいところがあります。
基本的には、時間がきたら交代で出勤をした管制官に業務を引き継ぐことができるため、普段は定時で上がれることも多いです。
ただし、急なトラブルや運航スケジュールに遅延が生じた場合などは、残業をしなくてはならないでしょう。
なお、残業をした場合には超過勤務手当が支給されます。
また、育児中などどうしてもの理由がある場合には残業が免除される制度もあります。
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航空管制官の夜勤
航空管制官の勤務体系はシフト制であり、勤務地によって夜勤も入ってきます。
定期旅客便の離着陸がないような真夜中でも、貨物便の離着陸や、日本の上空を通過してゆく通過機、空港の地上面を移動する航空機や車両の管制業務に携わる必要があることから、航空交通管制部や大規模な空港では24時間の対応をしています。
したがって、一部の地方空港などを除くと、航空管制官のシフトには必ず夜勤が入ってきます。
ただし、国家公務員には育児のための深夜勤務制限の制度も用意されており、航空管制官も特別な事情がある場合には、日勤に変更されることもあるようです。
航空管制官は忙しい? 激務?
航空管制官の仕事は責任が重いだけにとてもやりがいがありますが、その反面「絶対に失敗してはいけない」という覚悟で業務に当たらなければなりません。
ちょっとしたミスが重大な事故を引き起こす可能性もあるため、休憩時間以外の勤務中は、片時も気が抜けないと考えておいたほうがよいでしょう。
大勢の乗客が乗る航空機の管制を行うということは、自分がその乗客たちの命を預かるということです。
他の仕事であれば「ちょっとのミスは次に挽回すればいいや」ということでも、この仕事においては、そうも言っていられません。
もちろん、きちんと訓練を重ねることで一人前の航空管制官にはなれるので、そこまで恐れる必要はありません。
ただし、労働時間の長さや仕事量というよりも、この責任の重さや精神的なプレッシャーという部分で「激務」と感じる人はいるようです。
ただし、国家公務員として休日はきちんととれますし、労働条件や福利厚生に関して心配する必要はないでしょう。
仕事中は集中し、休むときはしっかり休むといった「オン・オフ」のメリハリを大事にし、上手に気分転換を図るのがこの仕事を続けるポイントのようです。
航空管制官の休日の過ごし方
航空管制官は、普段かなりの集中力を要する仕事をしていることから、休日は高ぶった神経を落ち着かせ、リラックスできる過ごし方をする人が多いようです。
読書や映画鑑賞といったインドア派の人もいれば、身体を動かすのが好きな人は趣味のスポーツを楽しんだりします。
また、転勤によって慣れ親しんだ土地を離れて暮らしている場合には、現地の観光地めぐりをしたり、グルメを満喫したりしている人もいるようです。
休日の過ごし方は自由ですが、ストレスのかかりやすい仕事をするだけに、自分が存分にリフレッシュできる方法を見つけることは大事だといえるでしょう。