芸術家のやりがい、魅力

作品を制作すること自体がこの上ない喜び

スイスの哲学者であるカール・ヒルティは「幸福論」の中で、芸術家に健康で長生きである人が多いことから、人に健康や長寿をもたらすものは環境や富よりも「やりがいのある仕事」であると結論づけています。

絵を描く、彫刻を彫る、陶芸や工芸作品をつくるといった、自己表現の極みといえる創作活動に没頭する芸術家。

正解がない無限の可能性がある世界で、何もないところから発想を生み出し、芸術作品を完成させるという芸術家の仕事は大変にやりがいがあり、仕事そのものに喜びを見出すことができるでしょう。

そのやりがい、喜びは、健康や長生きにつながるほど大きいものだと考えられます。

作品が評価された時に感じる満足感

芸術家は信念にもとづき、自分の世界を1つの作品として表現します。

つまり、個展やグループ展、企画展などで来場者の反応を見るまでは、自分の作品が人に「いい」と思ってもらえるのかどうか、まったくわからない状態なのです。

そこで来場者から良い感想を受けたり、感動している様子を見たりすると、芸術家は初めて安堵と満足を覚えます。

また、とくに新進気鋭の芸術家にとって、コンクールや公募に応募するのはひとつの大切な営業手段ですが、グランプリに選ばれたり入選したりすると大変励みになるものです。

上位の賞には賞金や賞品が用意されていますし、自分の経歴が格上げされるのも大きなメリットにつながります。

作品を購入した人に感動を与える幸せ

展覧会などで自分の作品が売れたときには、芸術家にはまさに最上の感動が訪れます。

また、購入するお客さん側から見ても芸術作品を購入することは、一部の資産家を除き、ほとんどの人にとって一生に数回の貴重な出来事です。

購入された作品は、その人の家のとっておきのスペースに飾られ、日々の生活に密着しながら、毎日鑑賞してもらえるという幸運に恵まれます。

購入した瞬間のみならず、1つの作品を通して人に感動を与え続けられることは、芸術家にとってもっともやりがいを感じ、作品制作の大きな原動力になることだといえるでしょう。