税理士になるための学校・費用(大学・大学院・専門学校、スクール)

税理士の国家試験を受けるためには、大学・短大・高専で特定の科目を履修するなど、いくつかの条件の中からいずれかを満たす必要があります。

大学進学は必須ではないものの、国家試験の難易度が高いことから、大学へ進学し、学校の勉強とは別で国家試験対策まで行う人は多いです。

このページでは、税理士を目指す人が通う学校についての情報を紹介します。

税理士になるための学校の種類

しばしば勘違いされることですが、税理士となるために必ず通わないといけない学校があるわけではありません。

税理士試験には学歴などの受験資格が定められているため、その条件を満たすために大学に通う人が多いのは事実ですが、ほかにも受験資格を得る方法は複数あるため、大学進学は必須ではありません。

ただ、税理士試験の難易度は非常に高く、独学で合格することはきわめて困難です。

そのため、いずれかの学校に通学するか、通信講座を利用するなどして、効率的に学習することが望ましいでしょう。

個人の年齢や生活スタイル、経済事情などによって、資格取得に至るまでの道筋はさまざまに考えられます。

以下では学校の種類別に、特徴やメリットなどをご紹介します。

税理士になるには

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税理士になるための大学

税理士試験の受験資格(税法科目)のひとつに、「大学、短大または高等専門学校を卒業した者で、社会科学に属する科目を1科目以上履修した者」という条件があります。

かつては「法律学または経済学に属する科目」を履修しないと税法科目を受けることはできなかったのですが、令和5年度試験から要件が緩和したことで、文学部や理工学部など、より幅広い大学生・卒業生が受験のチャンスを得られるようになりました。

なお、大学卒業後に大学院まで進み、会計学または税法に関する学位を取得すると、税理士試験で実施される科目のうち、取得した学位に該当する試験科目が免除されます。

大学院まで進学することは、学力もさることながら学費も時間もかかりますが、税理士試験の難易度を勘案すれば、科目免除によるメリットは非常に大きいといえます。

また、就職に際しても、大卒や院卒の学歴があれば、採用試験で有利になりやすいでしょう。

税理士になるための専門学校

税理士試験のための受験対策講座を開講している専門学校やスクールは、全国各地に数多くあります。

初心者向け、既修者向けなど、さまざまなコースが用意されており、学習期間も1年~2年程度のものもあれば、5年間という長期のものもあります。

税理士試験では、全11科目のうち5科目に合格することが必要ですが、同時に5科目すべてに合格する必要はなく、各科目の合格は次年度以降に持ち越すことができます。

このため、人によっては、長い期間をかけてじっくり学習できるコースを選択したほうが、結果的に資格取得への近道になるケースもあるでしょう。

学生など受験勉強のみに没頭できるなら2年コースが、社会人などで働きながら勉強するなら4年コースが、進学先としてのひとつの目安といえます。

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税理士になるための通信講座

仕事の都合や家庭の事情などで決まった時間・決まった場所に通学することが困難である場合、通信講座を利用して在宅で学習する方法も有効です。

近年はインターネットで気軽に添削を受けられるなど、自宅でも効率よく勉強できる環境が整っています。

とくに、1科目ずつに分けての受験が可能である税理士試験は、必ずまとまった勉強時間を確保しないといけないわけではないため、毎日自分のペースで少しずつ勉強を進められる通信講座との相性はよいでしょう。

また、通信講座の場合、通学する場合と比較して学費を抑えることができるのも決して小さくないメリットです。

多くの企業が通信講座サービスを提供しているため、受講者それぞれの生活スタイルや予算にあわせて、最適なプランを選択することができるでしょう。

「税理士になるための学校」まとめ

税理士の国家試験の受験資格を満たす方法はいくつもあり、必ずしも大学に進学しなくてはならないわけではありません。

しかしながら、高校生などができるだけ早く税理士試験に合格したい場合は、大学で社会科学に属する科目を履修し、受験資格を満たすのが一般的といえます。

また、税理士試験は難易度が高いため、学校の勉強と並行して、しっかりと試験対策をしていくことが非常に大事になります。