小学校教師の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?
小学校教師を目指すきっかけで多いものは?
子どもが好き
小学校教師は、学校にいる間の多くの時間を、子どもたちと一緒に過ごします。
子どもとの深い関わり合いがある職業の特性上、やはり「子どもが好き」という人が、小学校教師の志望者にはとても多いです。
子どもたちの笑顔や、日々の成長を近くで見守ることができる点に魅力を感じ、この仕事を目指す人がたくさんいます。
小学校教師の仕事は勤務時間も長くなりがちで、精神的にきつい局面もある仕事です。
そんなときでも、「子どもが好き」という強い気持ちがあれば、仕事に前向きに取り組みやすくなるでしょう。
教えることが好き
小学校教師を志望する人の多くは、子どもが好きなことどあわせて「教えることが好き」という気持ちも持っています。
小学校教師は学習だけでなく、生活面や道徳面においても、子どもたちが今後生きていく上で大切なことを教えます。
教育者として、ただ叱るだけでなく、子どもたち一人ひとりに合う指導法を見つけていかなくてはなりません。
自分なりのやり方を模索して、子どもと向き合っていけば、子どもたちのさまざまな変化や成長した姿を見られることができます。
教えることが好きな人にとっても、十分な達成感を得やすい仕事といえるでしょう。
親や恩師の影響
小学校教師を志望する人のなかには、両親や祖父母が教師という人が多くいます。
幼い頃から授業準備などを家で行い、イキイキとやりがいをもって働く家族の姿にあこがれて、自然と小学校教諭を目指すようになる人もいます。
また、自分の学校生活に刺激を与えてくれたり、悩んでいたときにずっと支えてくれたりした恩師がいて、「あんな先生になりたい!」と感じたことがきっかけで、小学校教師になる人も少なくありません。
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小学校教師の志望動機の考え方
自分の過去と未来にふれる
小学校教師の志望動機を考える際には、自分の「過去」と「未来」の両方に触れるとよいでしょう。
ここでいう過去とは、自分が小学校教師になりたいと思ったきっかけやエピソードです。
未来とは、自分が教師になった後にどのような教師を目指していくのか、どのように子どもたちと接していきたいかということです。
過去のエピソードと理想の未来像を結び付けて志望動機を作ると、説得力が出てきます。
指導経験についての話題を積極的に入れる
小学校教師の仕事の本質は教えることです。
今まで自分が教えてきた経験を書くことも、志望動機の考え方のポイントになります。
たとえば、学習塾や家庭教師、スポーツインストラクターなどのアルバイト経験や、教育実習のことでもいいでしょう。
「教える」という経験を通じて、自分が何を感じたのか、どう工夫したのかといったことに触れましょう。
そのとき、単なる感想ではなく、自分なりの問題点や改善点にも言及することで、志望度の高さが伝わりやすくなります。
小学校教師の志望動機の例文
新卒向けの志望動機例文
その授業は教科書の内容に沿うだけでなく、音あてクイズやリズム体操を取り入れたもので、新鮮で楽しく感じ、音楽の授業がいつも待ち遠しかった記憶があります。
当時の楽しかった授業がきっかけで音楽が好きになり、現在までずっとピアノを続けてきました。
音楽に限らず、子どもたちの中に「好き」が一つでも多く生まれるような授業をする教師になりたいと強く思っています。
また、大学での教育実習では、私の授業を聞いた子どもたちがさまざまなことを考え、自分なりに答えを発見していく姿に触れました。
自分の言葉が直接子どもたちに影響を与え、子どもたちの未来の可能性を広げていく点に魅力を改めて感じました。
小学校はとくに子どもたちが生きていく上で大切なことを学ぶ期間であり、その過程に関われる点に自分が目指す教師像に合っていると感じました。
私は「小学校教師になりたい」という初心を忘れず、子どもたちの教育のために努力し、学び続ける教師を目指してまいります。」
転職者向けの志望動機例文
私はこれまで5年間、進学塾の講師をしていました。
集団授業で子どもたちの成績が上がるように授業案を考え、抑揚の付け方、立ち位置、褒め方などを工夫してきました。
仕事を通じ、自分を成長させ、教えることの難しさもやりがいも感じてきました。
一方、塾は子どもたちの学習の理解を深めるところではありますが、その土台となる理解を築くところは学校であると思うようになりました。
また、塾講師として働いていると、子どもたちは学習以前に人間関係や将来の悩みなどさまざまな想いを抱えていると気がつきました。
私は塾講師として培った授業力を生かし、多用な個性・性格の子どもたちがいる学校で勉強の楽しさを教え、子どもの人間的成長をサポートしていきたいと思っています。」
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小学校教師の面接で聞かれること・注意点
教育関連の問題に対する考えをまとめておく
採用試験面接で問われる質問には、大きく分けて2種類あります。
ひとつは人物に関する質問で、志望者の長所・短所、志望動機など、一般企業でもよく聞かれる質問です。
もうひとつは教職独特の質問で、教育論に関する問いかけです。
たとえば「いじめ問題にどう対処すべきか」「キャリア教育についてどう考えているか」などです。
いじめ、不登校、コミュニケーション力、学力低下、英語教育など、現在の学校を取り巻く問題には自分の考えをもっておくことが大切です。
教育問題に関心を持ち、自分なりの意見をもつことで、教育に対しての意欲の高さが伝わりますし、好印象を与えることができます。
待遇や収入については控えめに
小学校教師の志望動機として、収入や待遇の良さを述べるのは避けたほうが無難でしょう。
たしかに、公務員としての安定した待遇が、志望理由のひとつになっている志望者は多いものです。
しかし、それを志望動機に挙げてしまうと、その後にどれだけ教育に対する考え方、理想の教師像などについて話しても、とってつけたようなものに感じられてしまう可能性があります。
私立小学校の場合の注意点
私立小学校は、学校ごとに独自の「教育理念」「目標とする生徒像」を設けています。
その「教育理念」をふまえて、なぜこの学校を選んだのか、どんな教育をしたいのかを述べられるようにしておかなくてはなりません。
自分の強みがその学校でどう生かせるかなどを言葉にできるように考えておきましょう。
身だしなみの注意点
実際の現場では、小学校教師は、ジャージなど動きやすい格好で勤務することもあります。
しかし、採用面接では上下黒または紺などのスーツで、落ち着いた印象を与えることが大切です。
ポイントは、髪形を含め、若さを感じさせ、控えめで清潔感があることです。
子どもたちや保護者に親しまれるような爽やかさも意識しましょう。
女性の場合、メイクは普段より少し控えめにしたほうがよいでしょう。
教員らしい身だしなみの行き届いた人物という印象を与えるためにも、過度に個性やお洒落さをださないほうがよいでしょう。
小学校教師の自己PRのポイント
小学校教師は、クラス担任として学級を任され、そのクラス運営も大切な仕事です。
そのため、子どもたちと向き合う姿勢、まとめる能力も非常に重要なポイントになってきます。
自己PRでは、員として求められる力についておさえたうえで、自分の強みや長所をアピールしていきましょう。
たとえば、臨機応変な対応力や、小さな変化にも気が付ける観察眼などは、教師に求められる能力です。
「大学時代のアルバイトで、お客さまの表情から不満を感じ取り、改善策を練り、提案することで大きなクレームやトラブルにならなかった」などのエピソードがあれば、自己PRに深みがでるでしょう。
このほか、精神面でのタフさも小学校教師を志望するうえで強みとなります。
自分の長所をどう教師の仕事に生かせるか、生徒にどのようなメリットがあるかという観点で構成していくとよいでしょう。
小学校教師の履歴書で気をつけるべきことは?
小学校教師の履歴書で気をつけたいのは、免許・資格欄です。
国家資格である教員免許には、7つの種類と3つのランクがありますが、履歴書に書く際には、免許の正式名称を記載しなければなりません。
また、教職に関係ない資格や免許であっても、すべて記入しておくと、勉強家、努力家という印象を与えられるでしょう。
履歴書は志望者をアピールするものですから、誤字脱字がないことは大前提として、面接官に「この話について深く聞いてみたい」と思わせるようにしておくこともポイントです。
志望動機や自己PRではエピソードを必ず入れておき、そこから派生する質問もあらかじめ想定しておくとよいでしょう。