小学校教師として大切にしていること

叱るより褒める

私が教師として大切にしていたことは、「叱るより褒める」ということです。

教師を始めたばかりの頃は、児童になめられてはだめだということで、常に注意ばかりしていました。それは、今考えてみると、良くなかったと感じます。

叱ることばかりしていると、どうなるかといいますと、教師自身の顔から笑顔が消えていくのですね。

そうすると、児童の態度はおとなしくなったとしても、児童は教師によって来なくなります。それで、教師と児童の関係も悪くなってしまいます。

褒めることの大切さ

これではいけないと、教師の経験を積むうちに、褒めることの大切さを学ぶことになりました。

私自身、もともとは笑顔の絶えない人間です。だから、そのままの自分で行こうと思いました。そして、毎日、多くの児童と遊び、褒めることを実践しました。

この褒める実践をして効果はありました。よくできている児童を褒めることで、他の児童も、褒められたい思いから良い行いをたくさんするようになっていきました。

また、私自身も笑顔がずっと続き、児童たちとも毎日遊ぶようになりました。

ただ、教師が児童を褒めるとき大事なのは、本当に心の底から褒めるということです。うわべだけの褒めでは駄目ですね。児童はそういうことは敏感に感じ取ります。

叱ることも大事

では、叱ることは一切しないのかといいますと、そうでもありません。良くない行いが続く場合は、叱ることもします。しかし、感情に任せて怒るのではなく、冷静な態度で諭します。

この叱ると褒めるの割合ですが、私も教育書などから学んだのですが、3対7くらいが良いそうです。

つまり、叱るより褒める割合が高いですね。褒めるということは叱るということよりも難しいようです。

しかし、細かく児童を観察していれば、ほんの些細なことでも褒めることはできます。教師の手伝いをしてくれたことや、友だちを助けてあげたことなど探せばいくらでも見つかります。

以上のように、私は、叱るよりも褒めることを常に頭に置きながら、教師を続けてきました。