小学校教師の1年の流れ・夏休みの過ごし方は?

小学校は「3学期制」が主流

 
多くの小学校は「3学期制」をとっています。(一部の学校では、授業時間を確保する目的で「2学期制」を導入しています)

3学期制とは、4月から始まる1年を「1学期」「2学期」「3学期」の3つに分け、学校運営を行う制度です。

一般的には4月から7月を1学期、9月から12月を2学期、1月から3月を3学期とし、各学期の間には夏休み・冬休み・春休みが設定されています。

3学期制をとることによって、学期を区切りとしてメリハリのある授業展開ができるメリットがあります。

一方で、2学期制に比較し、始業式、終業式、テストの回数が増えるため、授業時間が少なくなって余裕のない授業進度になりがちです。

とはいえ、2学期制を導入した学校も保護者からの要望もあって3学期制に回帰する流れがあり、今後も3学期制がメジャーであることは変わらないでしょう。

授業時間の確保という課題は、「夏休みなどの長期休暇の短縮」「土曜授業の復活」などで対応する学校が増えています。

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小学校教師の1年の流れ

 

1学期

1学期はおもに学級作りに専念します。

行事としては、春の遠足や水泳、学校によっては体育祭もあります。

また、初めての授業参観もあります。

学期の終わりごろには保護者懇談会があり、保護者に向けて日ごろの児童の様子を話します。

夏休み

 
夏休み中、生徒は休みですが、教師は通常通りの時間に出勤しなくてはなりません。

夏休み中のおもな業務は、プール開放の監視や、学校で飼育する動物の世話、クラブ活動の顧問などですが、個人の裁量で進められるものも多いです。

授業がないぶん自分の業務に集中できるため、普段はできない事務処理をまとめて行ったり、2学期以降の授業準備をしたりします。

また、夏休み中は比較的有給をとりやすいため、まとめて休みをとって海外旅行をする教師もいます。

ほかにもパソコン、絵画、英会話などの講習会に参加し、自己研鑽に励む人もいます。

2学期

 
2学期は学級をまとめていく時期で、クラスのルールなどを見なおしていきます。

学校によっては体育祭、それから文化祭や秋の校外学習もあり、イベントが多くなります。

学期の中では最も日数が長いため、疲れが溜まりやすいと話す教師もいます。

冬休み

 
公立小学校の場合、12月29日~1月3日の年末年始がお休みとなります。

1月10日前後の始業式までは、土日以外は基本的に出勤して公務を行うほか、普段できないことを行います。

3学期

 
3学期は、卒業式に向けての準備に追われます。

日数が少ないため、3学期早々から卒業式の歌の練習などをしていきます。

また、6年生を送る会の出し物の練習も行います。

最後の保護者懇談会があり、それが終われば受け持った児童を次の学年へ送ります。

春休み

 
春休みは次年度の準備で非常に忙しくなるタイミングで、職員会議などが増加します。

担当校務決めや、次年度の受け持ち学年・クラス決めなど、学校全体で新しい学期に向けての担当業務の見直しを行います。

個人でも自分の学級運営にあたり、指導計画、時間割を作成していく必要があります。

名簿づくりや受け持ち生徒の家庭状況なども把握しなくてはならず、長期休暇のなかでは春休みが最も多忙になりがちです。