小学校教師になるには・必要な資格や免許は?

小学校教師になるまでの道のり

 
小学校教師になる人の多くが高校を卒業したあとは、教職課程のある短大・大学・大学院に進学し、必要な単位を取得します。

大学・短大・大学院のどこに進むかで、小学校教員免許の種類が「1種」「2種」「専修」と異なります。

教職課程のある大学に進学し、1種免許を取得するルートが最も一般的とされています。

教員免許が必要という点では中学校や高校の教師と同じですが、小学校教師のみ、教職課程のない短大や大学に進学した場合でも、教員免許を取得できる可能性があります。

「1種」「2種」「専修」で教師になってからの仕事内容に差はないものの、2種より1種の免許取得者のほうが就職に有利に働くことが多いです。

もちろん2種で採用される人もいますが、採用後に1種免許状の取得をするようすすめられることがあるようです。

また管理職を目指す場合は、基本的に1種免許の取得が求められます。

最初から小学校教師を目指す場合、教職課程のある大学に進学し、1種を取得しておくほうが効率的でしょう。

小学校教師になるまでのルート

小学校教師の資格・難易度

大学や短大に進学し、教職課程をとる場合、「難しい」というより「大変」といえます。

とくに短大の場合、2年という短い期間で単位を取得しなくてはならず、採用試験の勉強にまで手が回らないという人も多いです。

さらに教職課程では、教育実習や介護実習にも時間が割かれます。

またピアノやプールなどの実技も単位取得の一部で、苦手な人は空き時間をつかい特訓しなくてはなりません。

その大変さに教職を諦め、一般企業への就職に切り替える人も多いため、諦めることなくコツコツ地道に努力することが大切といえます。

一方、教員資格認定試験に合格することでも、2種免許が取得できます。

受験資格の学歴要件も緩やかで、教育実習などもなく安価に教員免許を取得できるというメリットがあります。

合格率は10%前後とされています。

小学校教員採用試験の難易度・合格率・倍率

小学校教師になるための学校の種類

 
教職課程のある短大、大学、大学院に進学し、教職課程を修了することで、小学校教員免許が取得できます。

免許には1種(大学)、2種(短大)、専修(大学院)がありますが、違いは必要な単位数です。

2種免許でも採用試験で大きく不利に働くことはないものの、1種や専修が優遇されることもあるほか、昇格などでも有利に働くケースもあります。

学費に関しては、私立か国公立かで大きく変わってきます。

なお全国的に数は少ないものの、小学校教員免許の取得可能な通信制大学もあります。

自宅学習以外にスクリーニング、教育実習があり、通学生大学と内容は変わりません。

通信制大学の教職課程を修了した場合は、1種免許を取得できます。

通信制は自分で勉強時間をコントロールする意思の強さが求められますが、学費の安さが魅力です。

小学校教師の免許を取るためにはどんな大学・学部に行けばいい?

小学校教師に向いている人

 

子どもたちへの愛情

小学校教師は6歳~12歳という人間形成において重要な時期にある子どもを導く存在です。

学習だけでなく、あいさつや友達との付き合い方・掃除の仕方などを根気よく教える必要があります。

子どもたちの成長を保護者と同じように見守る存在のため、子どもたちへ深い愛情を持っていることが求められます。

小学校教師は勤務時間も長く、ときに自己犠牲の精神が求められがちです。

大変な仕事ですが、子どもたちの成長・笑顔が何よりの喜びというタイプであれば、長く働くことができるでしょう。

観察眼が鋭い人

小学校教師は、一人につき約30人~40人の児童を受け持ちます。

クラスの子どもたち一人ひとりを観察するだけでなく、クラス内にトラブルがないか常に見極めることが必要です。

なかには面と向かって相談をしてこない子もいて、友人関係や家庭環境に問題を抱えて後に大きな問題に発展することも少なくありません。

生徒の様子を細かく観察する広い視野が必要です。

教えるのが好きな人

小学校教師は生徒にすべての科目を1人で教えます。

学習以外にも生活指導も重要な教師の仕事で、「教える」ことは教師の本分です。

そのため、人に教えるのが好きで「わかってもらいたい」という気持ちが強いタイプが向いているでしょう。

小学校教師に向いている人・適性・必要なスキル

小学校教師のキャリアプラン・キャリアパス

 

小学校教師1年目

教員採用試験に合格し、新規採用されると、1年間は条件付き採用となります。

1年間、初任者研修を受け、きちんと仕事ができる可能性があると認められれば、2年目からは正規採用となります。

1年目は研修期間でありながら新人教師は担任を持ち、授業の仕方、学級運営方法、事務処理方法を指導教官や教務担当教師、教頭から学びます。

他校の授業見学、キャンプ宿泊研修など校外の研修もあります。

業務とあわせて研修もあるため、忙しいものの、一人前の教師になるためにも先輩教師の授業と保護者対応をよく観察していくことが大切です。

常に学び続ける姿勢が必要

小学校教師の大きな特徴は、すべての科目を一人で教えるという点です。

先生として子ども達のお手本となるべく、すべての科目をオールマイティにこなすことを要求されます。

とはいえ、小学校の先生も人間ですから、当然苦手な科目や分野はあります。

とくにピアノや体育(水泳、鉄棒)などは、なんとか大学の単位を取得したという先生も少なくありません。

そのため、教師になった後も上達するように努力することが大切です。

さらに2020年には英語、道徳、プログラミングの授業が必修化されます。

小学校教師はこれらの授業をわかりやすく展開できるように、研修、体験会などを通じて、その知識を習得していく必要があります。

AI化などで今後も教育現場は変化していくことが予想され、小学校教師は柔軟に学び続ける姿勢が大切です。

キャリアプラン

小学校教師が経験を積んでいくと、「指導教諭」という新人教師などの指導を行う存在に昇格します。

なかには教育委員会に異動となり、指導主事となる人もいます。

教頭や校長になりたい場合は、候補者選考試験をうけ、管理職になる必要があります。

管理職になった場合、学級担任をもつことはなく、学校全体の運営に責任をもつことになります。

管理職になると、どうしても生徒との距離ができるため、あえて管理職試験を受けずに一生涯一教師として児童に向き合いたいという人もいます。

管理職になるかならないかでは、仕事内容や年収も異なってきます。

自分が思い描く教師像、教師としてどんなことをしたいかを考え、キャリアプランを描く必要があるでしょう。

小学校教師を目指せる年齢は?

 
以前は小学校教師採用試験の年齢制限は厳しかったものの、最近は緩やかになってきています。

受験資格は各自治体のHPで確認できますが、年齢制限を定年直前の59歳としている自治体も多いです。

実際に50代の受験者もいるため、教員採用試験の受験自体には年齢制限はほぼないと考えてもいいでしょう。

しかし、現実的には年齢が高くなればなるほど、合格しにくくなります。

ある政令指定都市の年代別合格者割合をみると、20代が65%、30代が29%、40代が5%、50代が1%と合格者の大半が20代~30代で占められています。

合格して小学校教師として働くということを考えると30代までには目指しておくべきでしょう。

なお40代以降で合格率を上げたい場合、講師経験や社会人経験を前面にだした特別先行枠でチャレンジするのもいいでしょう。

小学校教師は高卒から目指せる?

 
小学校教師になるためには、まず教員免許を取得しなくてはなりません。

1種教員免許は4年制大学でのみ取得できるため、高卒で取得することは不可能です。

しかし、2種免許であれば教員資格認定試験に合格することで、取得可能です。

教員資格認定試験の受験資格は高卒以上であることと、受験粘土の4月1日時点の年齢が20歳以上であることのみです。

教員資格認定試験に合格した後は、公立であれば自治体の採用試験、私立であれば学校独自の採用試験を受けます。

基本的に高卒だからといって採用に大きく不利になることはありませんが、有名私立小の場合は教師にも高学歴を求める傾向にあります。

学歴で仕事内容が変わることはなく、研鑽を積み、児童や保護者から信頼される高卒の小学校教師も多くいます。