小学校教師の免許を取るためにはどんな大学・学部に行けばいい?

小学校教師になるための学校の種類

進学する学校によって取得可能な免許が異なる

小学校教師として働くためには、まず「小学校教諭普通免許状」を取得しなくてはなりません。

小学校教諭普通免許状には、「専修」「1種」「2種」の3種類があります。

4年制大学で教職課程を修了すると1種、短期大学で教職課程を修了すると2種、大学院で教職課程を修了すると専修という免許が取得できます。

なお教職課程を履修していない人であっても、「教員資格認定試験」に合格することができれば、2種免許状を取得することができます。

また、2種免許保持者が一定の実務期間を経た後に試験を受け、1種免許を取得することも可能です。

免許の区分の違いは、履修した教職課程の単位数の違いにすぎず、指導内容など実務上の差はありません。

小学校教師に学歴は必要?

一般的に、小学校教諭普通免許状を取得するためには、大学に進学する人が多いです。

しかし、小学校教師として働くにあたり、大卒などの学歴は必ずしも必要なものではありません。

高卒の人でも、「教員資格認定試験」に合格すれば、2種免許を取得可能です。

実際に高卒の人でも、免許取得後、採用試験に合格し、実際に小学校教師として働く人もいます。

採用後は、学歴(免許区分)により仕事上の違いはありませんが、校長や教頭などの管理職を目指す場合、1種免許を追加で取得しなくてはなりません。

なお私立小学校の場合は教師の学歴を重視する学校も多く、採用は4年制大学卒業者に限定しているところもあるため注意が必要です。

小学校教師になるのに学歴は必ずしも必要ないものの、採用において似たような点数であれば、1種免許(大卒者)のほうが有利とされる現実もあります。

採用試験でライバルから一歩抜き出るて合格するためには、周りの受験者よりも優秀である必要があります。

そういった意味では、学歴はさほど関係なくても、大卒レベルの教養や科目の知識は不可欠になってきます。

小学校教師になるには・必要な資格や免許は?

小学校教師になるための大学

通学制の大学

毎日キャンパスに通学し、必要な講義・実習を履修し、単位を取得していく大学は全国に国立・私立問わず多くあります。

学部に関しては、理論的には何学部でも教職課程を履修すれば小学校教諭免許の取得が可能ですが、実際には教育学部以外の人は難しいでしょう。

それというのも、免許取得には自分の学部を卒業するための単位に加えて、教職課程の単位が必要になることから、時間的に厳しいという現実があり、諦める人が多いからです。。

なお中学校や高校教師の場合は、専門性が高いため、他学部の人が教員免許を取得することが多いです。

教育学部が有利ではありますが、教育学部を卒業したからといって、絶対に小学校教師になれるわけではなく、採用試験に合格するためにしっかり努力しなくてはなりません。

学費は進学先で異なり、国立大学の場合、入学金・4年間の学費合計目安は243万円弱、私立大学の場合、入学金・4年間の学費合計目安は文系で330万円前後、理系で450万円前後です。

通信制の大学

全国には通信制の大学で教員免許を取得できる大学は多くありますが、小学校の教員免許の場合は限られてきます。

授業のカリキュラムは通学制の大学と変わらず、小学校で教える全教科に加え、教育概論や教育心理学などの教職のための科目も学ぶため、その必要単位は多いです。

また通信制といっても自宅学習以外に「スクーリング」といって、大学へ直接行き、学習するシステムがあります。

小学校の教職課程の場合は、おもに音楽、図工、体育などの実技科目がスクーリングで受講することになります。

ほかにも通学制と同様に教育実習も履修しなくてはならず、1ヵ月程度は実習先の小学校へ行くことになります。

そのため社会人で働きながら、通信を受講している人には時間のやりくりが厳しい場面があるでしょう。

通信制の魅力は、トータルで100万円程度という学費の安さです。

自分のペースで勉強できるというメリットもありますが、膨大な量の課題を提出していくためには、目的意識をしっかり持ち、計画的に進める意思の強さが求められます。

小学校教師になるための短大

短大でも2種の小学校教員免許状が取得できますが、そこから採用試験に通る人は余りいない状態だそうです。

多くは在学中の2年生の夏に教員採用試験を受けますが、ストレートでの合格は難しく、臨時教員として働きながら正規採用を目指している人もいます。

これは短大が2年制で勉強期間が短く、単位を取るので精一杯となり、採用試験を受けるだけの十分な勉強ができないことが要因です。

そんな現実のなか、短大で小学校教師を目指す理由は、学費が比較的安いこと、若いうちから現場で働くチャンスがあることを挙げる人が多いようです。

学費は私立短大で入学金・2年間の学費合計目安150~200万円前後です。

たしかに4年制大学に比べると安いですが、なかには大学に編入して1種免許取得を目指す人もいるため、そのような進路を希望する場合はその分の学費の確保も忘れないようにしましょう。

独学で小学校教師になれる?

免許取得は可能

大学や短大に進学しなくても、小学校教諭普通免許状の取得は可能です。

小学校教員資格認定試験に合格した者には、教員の資質、能力があるとみなされ、小学校教諭の2種免許状が与えられるからです。

しかし、これは資格試験であり、実際に小学校教諭として働くためには、別途採用試験に合格することが必要です。

小学校教員資格認定試験のメリットは、短期間かつ安価で小学校教員免許を取得可能な点です。

また教育実習が不要なため、社会人など時間的制約が多い人には魅力でしょう。

合格率は10%程度と簡単な試験ではありませんが、過去問、学習指導要領をやりこむことで独学ストレート合格する人もいます。

採用試験に独学で合格するために

教員採用試験の勉強方法として、独学のほかに予備校に通学する人もいます。

予備校の場合は金銭的負担が大きくなりますが、経験豊富な講師を味方に的をしぼった対策が可能になります。

しかし、独学の場合は、自分で過去問の傾向を分析しなくてはいけないため、学習効率が悪くなりがちです。

また筆記試験はともかく、客観的視点が必要になる面接、論文、模擬授業対策は何をしていいか分からず、後回しという人もいます。

もちろん、独学でも合格している人はいるため、独学だから採用試験に受からないというわけではありません。

自分の性格、能力、時間、学費を考慮し、独学か予備校利用かを検討したほうがよいでしょう。

小学校教師の学校選びのポイント

まずは大学の教育学部に進むのか、それとも短大に進むのかを決める必要があります。

学費に余裕があるのであれば、教員採用試験に合格しやすい大学に進学したほうが無難でしょう。

なお小学校教師の場合、1種免許があれば、校長や教頭にもなれるため、大学院で専修免許を取得する大きなメリットはあまりないとされています。

教育学部は全国に国立・私立と多くあります。

学費の違いもありますが、注目してほしいのは教員採用試験に強い大学の存在です。

私立大学のなかには、なかには小学校の校長、教頭を教授にくわえ、実務対策もしっかり行うことで多くの合格者を輩出する大学もあります。

一方で、カリキュラムが十分に整備されず、採用試験対策は学生任せで、合格実績がよくない大学もあります。

教員志望者は各大学の教職カリキュラム、教員採用実績を調べてみることをおすすめします。