司書の勤務先と仕事内容の違い

司書の勤務先・働き方の種類

 

司書の勤務先はさまざまです。

全国各地の地域に点在している公共の図書館で働いている人もいれば、小学校や中学校、高校のような学校教育の現場の図書館で働いている人もいます。

また、大学や民間企業の中にある専門的な図書館で働いている人もいます。

働き方の種類もそれぞれ異なり、公立図書館に勤める場合は「一般行政職」の区分で地方公務員採用試験をパスしたあとに配属されるパターンが多いようです。

ただし、各自治体の試験に合格したからといって配属先の希望が通るとは限らないため、確実にその地域の図書館で司書として働けるとは限りません。

正規雇用ではなく、臨時職員や派遣社員、アルバイトやパートなどの非正規雇用で働いている人も多くいます。

司書の仕事内容

地域の図書館で働く司書

 

最も多くの司書が働いているのが、一般の人にもよく知られている存在ともいえる公共(公立)図書館でしょう。

これは、いわゆる地方公共団体が運営する図書館のことです。

幅広いジャンルの資料を収集し、読書を楽しんだり調査・研究したりできるよう、地域住民に公開している図書館です。

文部科学省が平成27年度に実施した「社会教育調査」では、全国には3,331館もの公共図書館があり19,015人もの司書が活躍しているという結果を報告しています。

ちなみに、平成23年度に行なった調査と比較すると、公立図書館は57館増え、司書も2,090人増えています。

つまり、司書としての活躍の場は広がっているといえるでしょう。

平成27年度 社会教育調査

学校で働く司書

 

2000(平成12)年から段階的に始まった「総合的な学習の時間」。

「調べ学習」として、実際に課題について調査したり、結果を発表したりする授業を経験した人も多いことと思います。

この「総合的な学習の時間」では図書館の資料を活用することが多く、にわかに学校図書館への注目が集まりました。

つまり、生徒たちがスムーズに調べ学習を行なうための蔵書を整備しなければならなくなったのです。

必然的に、学校図書館司書の果たす役割にもスポットライトが当たるようになりました。

さらに近年では情報化社会が進み、子どもたちの情報活用能力「情報リテラシー」の育成が大きな教育的課題とされています。

コンピュータの扱い方や信頼できる資料の集め方、データの正しい分析方法など、図書館を通じて学べることの範囲が着実に広がってきているのです。

今や図書館は「本を貸し出す場所」という枠組みを超えて学校教育の現場で必要とされる存在なのです。

学校で働く司書という職は、生徒からはもちろん教員からも大いに頼りにされているといえるでしょう。

専門的な図書館で働く司書

公共図書館や小中高以外の勤務先として、大学や民間企業に附属している図書館でも司書が活躍しています。

前述のような地域に開放された公共図書館や高校までの学校図書館とは決定的に違うのは、より専門的な資料を扱う図書館であるということでしょう。

このような図書館では利用者が探している資料に精通している人材が求められます。

たとえば、法律や経済を専攻した人や医学に詳しい人、英語以外の言語を習得している人など、特定の分野に秀でた知識を持っている司書が活躍していることが多いようです。

ある意味では専門書に関するエキスパートのような存在といえるので、利用者にとって強い味方になることは間違いありません。