司書の志望動機と例文を紹介|面接で聞かれることは?

司書は主に図書館で働き、図書館の運営や蔵書の管理といったさまざまな仕事を担当します。

非常に人気が高い職種であるため、採用されるためには他の志望者と差をつけなくてはなりません。

この記事では、司書の志望動機の書き方やポイント、採用面接での注意点などを解説します。

司書を目指すきっかけで多いものは?

司書を目指す多くの人々のきっかけは、「本が好きだから」「読書が趣味だから」といった理由です。

自分の好きな本や情報の中で働きたい、または好きなことを仕事にしたいという強い願望から、司書という職業に興味を持つ人が多いようです。

さらに、子どもの頃に図書館で司書の方が親切に本を紹介してくれた経験や、調べ物で困っていたときに司書が手助けしてくれたという経験から、司書の仕事に憧れるケースもあります。

こうした経験が、自分も同じように人々の知識や読書のサポートをしたいという思いに結びつくのでしょう。

また、司書は地方公務員として働けるため、安定感のある職業を求めて司書を目指す人もいます。

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司書の志望動機の考え方

司書の採用試験は競争が激しく、正規雇用での採用が非常に難しいといわれています。

応募者が多く、採用されるためには十分な準備と対策が必要です。

なかでも志望動機は非常に重要であり、「本が好きだから」や「司書に憧れて」といった一般的で表面的な動機だけではなく、独自性を出すことが求められます。

他の受験者との違いを示すためには、自分の経験や視点を強調し、他の応募者と比べても際立ったものにする必要があります。

また、自分が採用する立場だった場合にどのような人物を選びたいかを考え、それに合致するような価値観や経験をアピールすることも重要です。

自己分析を行い、司書の仕事にふさわしい素質やスキル、自身の強みを強調できるように準備を進めていきましょう。

司書の志望動機の例文

ここでは、司書の志望動機の例文を紹介します。

ただし、志望動機は自分の言葉で、本心を語ることが重要です。

ここで挙げた内容はあくまでも参考程度に、ご自身ならではの志望動機を考えていってください。

歴史への興味を仕事に生かしたい

「私は子どもの頃から日本史や世界史への深い興味を持ち、図書館で静かな時間を過ごすことが何よりも楽しみでした。

そこでしか手に入れることのできない貴重な文献や資料に触れ、歴史の奥深さに触発されました。

その中でも、この町の図書館が歴史的な資料の充実に努めていることは特に印象的で、何度も足を運ぶうちに、私の歴史への情熱がいっそう深まっていきました。

図書館を通じて得た知識や経験が、私の人生にとって非常に重要であると感じています。

そして、かつての私のように歴史に興味を抱く子どもたちが、この町の図書館で多くの書物と出会えるよう、司書として働きたいと考えるようになりました。

歴史の魅力を次世代に継承していくために、精一杯努力します。」

本との出会いをサポートしたい

「私は昔から読書が苦手で、高校までほとんど本を手にしない生活を送っていました。

しかし、大学一年生の時に試験勉強のために訪れた図書館で、偶然手に取った推理小説に夢中になり、驚くほどに読書の楽しさに目覚めました。

それ以来、毎日のように図書館に通い、さまざまな本に触れることで新しい世界を発見しました。

この変化を通じて、一冊の本との出会いがどれほど人生を豊かにするかを実感しました。

とくに「読書が苦手」と思っている人たちが、自分に合った本と出会うことで人生が大きく変わることを知り、こうした思いから司書を目指すことを決めました。

私は、他の人々が自分と同じような変化を経験し、人生に新たな光を見出せるお手伝いができることを願っています。

読書の素晴らしさを広め、誰かの運命の本との出会いをサポートできるような存在になりたいです。」

地域に貢献できる仕事がしたい

「図書館は、ただ本を読む場所だけでなく、学びたいときや資料を必要とするときに頼りになる大事な施設です。

また、子ども向けの読み聞かせや紙芝居の会は、子育て中の親子をサポートするだけでなく、最近では読書会を通して本好きな住民が交流する場にもなっていると知りました。

地域の図書館は、このようにさまざまな形で地域の人々に幸せを届ける場所であると私は考えています。

私は、大好きな本を通して司書として、ていねいなサービスや企画を考案し、地域社会に貢献できる存在を目指していきたいです。

子どもたちの教育支援や住民の交流促進など、図書館を通じて地域の発展に寄与することが私の目標です。

地域の皆様にとって心地よい場所となるよう、知識や文化の拠点として図書館を活かすことができる司書になりたいです。」

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司書の面接で聞かれること・注意点

司書の面接では、さまざまな質問が出題されます。

以下は、いくつかの典型的な質問とその対策です。

自己PR(長所・短所)

長所については、自分の強みや得意なスキル、他者と協力する能力などを挙げましょう。

短所については、過去の経験から学んだことやそれを克服するために努力している姿勢を示すことが大切です。

志望動機

司書になりたい理由を具体的に挙げましょう。

過去の経験や図書館に対する思いを交え、自身の成長と職務遂行への情熱をアピールします。

最近の気になるニュース・最近読んだ本

図書館業務や司書としての仕事に関する最新のトレンドや動向についても把握しておくと良いです。

これにより、将来的な展望を語る際に自身の情報収集力や学ぶ姿勢をアピールできます。

また、数冊本を選び、それについての自分なりの意見や感想を述べられるようにしておきましょう。

図書館や本についての価値観

自分がこれまでどのようにして図書館や本と関わってきたか、司書としての自分の役割や使命について考え、簡潔かつ具体的に表現できるようにしましょう、

応募地域についての質問

応募地域の特色や図書館事情を調査し、その土地に適した理由を述べましょう。

地域のニーズにマッチすることを話せるようにしておくことが重要です。

司書の自己PRのポイント

具体的な経験やスキル

面接では、具体的な経験やスキルを挙げ、それを通じてどのように成長したかを語ることが重要です。

「過去の職場で図書館の資料整理業務を担当し、蔵書管理システムの導入に参加した経験があります。これにより蔵書の迅速な検索が可能になり、利用者の利便性向上に寄与しました」

このように、具体的なエピソードを紹介するとよいでしょう。

図書館に関しての考え方

もし未経験者であれば、図書館での働き方や達成したい目標について熱意を伝えましょう。

「私は図書館をより多くの人に親しまれる場所にしたいと考えています。とくに地域の子供たちに本の素晴らしさを広め、学びの場として活用できるような取り組みを提案したいと思っています」

このような、具体的な展望を述べることがよい印象を与えます。

自身の強みや特技のアピール

図書館での仕事においても、個々の強みや特技が活かせる場面があります。

たとえば、調査や分析力、コミュニケーションスキルなど、自身が持つ強みを挙げ、それが図書館業務にどのように生かされるかをアピールしましょう。

司書の履歴書で気をつけるべきことは?

司書資格や関連する学歴については、具体的な内容を書きましょう。

取得した年月や関連した論文・研究内容など、具体的な情報を追加することで、自身の専門性をアピールできます。

資格だけでなく、図書館業務において役立つ特技や専門知識がある場合もアピールしましょう。

たとえば、蔵書の整理や蔵書管理システムの使用経験、図書館プログラムの企画・運営など、具体的な経験やスキルを挙げることが重要です。

図書館での実務経験があれば、具体的な業務やプロジェクトを挙げ、それが自身の成長や図書館にどのように影響を与えたか、その経験をどのように生かしていきたいかを明確に示しましょう。

志望動機では「読書が好きだから」だけでなく、具体的なビジョンや貢献意欲を示すことが大切です。

たとえば、「図書館の資料整理業務で培った経験を生かし、蔵書の充実と迅速な検索体験の向上に貢献したい」といった形で、自身の具体的な目標を述べることがよりよい印象を与えます。

「司書の志望動機」まとめ

司書は人気が高く、採用試験には多くの志望者が集まるため、書類や面接で採用官の目に留まる必要があります。

志望動機を書くときには、司書を志した理由だけでなく、これまでの経験など具体的なエピソードを加えるとよいでしょう。

さらに、就職後どのように働きたいかといったビジョンや目標を盛り込めるとなおよいです。

司書は求人数が少なく、採用はごくわずかであるため、準備をしっかりと整えて面接に臨むことが大切です。