整体師と理学療法士の違い

整体師を志す人や整体師として働く人のなかには、理学療法士との違いに関心を寄せる人もいるでしょう。

この記事では、整体師と理学療法士を比較しながら、その仕事内容や資格の違いなどを紹介します。

整体師と理学療法士の仕事内容の違い

整体師と理学療法士は、どちらも身体のケアをする仕事ですが、就業する場所が異なります

多くの整体師は以下のような場所で働いています。

整体師の就業場所
  • 整体院
  • カイロプラクティック院
  • リラクゼーションサロン

など

それに対し、理学療法士の主な就業場所は以下の通りです。

理学療法士の就業場所
  • 整体院
  • 病院・クリニック
  • リハビリ施設

など

なかには、特別支援学校の自立教科助教諭の臨時免許状を得て、学校教育現場で働く理学療法士もいます。

理学療法士の仕事

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整体師と理学療法士のなる方法・資格の違い

整体師と理学療法士の大きな違いは国家資格の有無です。

整体師になるために、国家資格は不要です。

整体師が行う行為は施術であって医師や理学療法士など医療従事者がおこなう治療にはあたりません。

万が一、治療と称して施術をおこなった場合は法律により罰せられてしまいます。

一方、理学療法士は国家資格の取得が必須です。

理学療法士の場合、原則として整形外科などの医師の指示を仰ぎながら、医師の診療の補助として治療を行います。

理学療法士の資格の難易度

理学療法士の国家試験の合格率は80%前後です。

所定の養成機関でしっかりと学習を積み重ねていれば、資格を取得できる確率は高いといえます。

しかし国家試験であるため、座学、実習ともに相当量の勉強をする必要があります。

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整体師と理学療法士の学校・学費の違い

整体師になるために特別な学歴は必要ありません。

ただし、整体の知識とスキルを身につけるために養成学校やスクールなどに通ったり、通信講座で学んだりするのが一般的です。

数ヵ月程度で基礎的なことだけ学べるカリキュラムのものから、独立開業まで目指せるプロフェッショナルコースなどまで多彩です。

理学療法士の場合は、国家資格の受験資格を得るために、高校卒業後に理学療法士課程のある4年制大学や短大・専門学校(3年)で必要科目を修得します。

その後、国家試験に合格することで理学療法士として働くことができます。

整体師と理学療法士の給料・待遇の違い

一般的な整体院で働く整体師の月給は15万円から20万円程度が相場とされています。

なかには歩合制を採用し、お客さまから指名をもらって施術数が増えれば増えるほどインセンティブがつく勤務先もあります。

理学療法士の給料は、勤務する施設や経験の有無、ほかに所持する資格によって違いはありますが、初任給にして約22万円から26万円ほどで、年収の場合は約350万円から500万円ほどであることが多いようです。

整体師と理学療法士はどっちがおすすめ?

整体師と理学療法士の大きな違いは、国家資格の有無です。

整体師は施術しかできないのに対し、理学療法士は医学の観点から治療を施すことができます。

ただし、理学療法士は未経験から目指すのは難しく時間もかかるため、まずは現場に出てすぐに働きたい人は整体師が向いているでしょう。

また、勤務先にも大きな違いがあるため、自分がどんな分野で活躍したいかを考えた上で判断するとよいでしょう。

整体師と理学療法士の違いのまとめ

整体師になるために必要な学歴や資格はありません。一方で、理学療法士は、国家試験に合格する必要があります。

整体師は主に整体院などで心身の不調に働きかける施術を行い、理学療法士は病院やリハビリ施設で治療に当たります。

整体の道にすぐにでも進みたい、幅広い症状に対応したい人は整体師、国家資格を取り医療面から携わりたい人は理学療法士を目指すとよいでしょう。