裁判官の資格試験の難易度・合格率

裁判官の資格とは

裁判官になるには、弁護士検事と同じく「司法試験」に合格する必要があります。

司法試験を突破するだけでも大変なことですが、司法試験に合格したあとは1年間の「司法修習」を受けることになり、そこでも「司法修習生考試」と呼ばれる最終試験に合格しなければなりません。

この試験は司法試験に続き2回目におこなわれる試験という意味で、「二回試験」とも呼ばれています。

そして司法修習生考試も突破することで、ようやく法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)のいずれかの進路に進むことが可能となります。

日本弁護士連合会によると、第71期(2018年)司法修習終了者の総数は1,517名であり、そのうち裁判官を任官した者は82名、割合にすると全体の約5%です。

参考:日本弁護士会連合会 司法修習終了者の進路別人数

難関といわれる司法試験を突破し、その後の司法修習でも好成績を残してきた優秀な人材が裁判官に任官されています。

もちろん人格的にも優れていなければ裁判官を務めることができず、まさにエリートと呼ばれる職業の一つです。

裁判官になるには

司法試験の受験資格

法科大学院を卒業する

司法試験の受験資格を得る方法ですが、法科大学院を卒業して受験資格を得るルートと、「司法試験予備試験」に合格して受験資格を得るルートの2つがあります。

法科大学院とは、法曹(法律を扱う専門職)に必要な知識や能力を身につけることを目的とする、日本の専門職大学院のことを指します。

2004年4月に設立され、「少人数制での教育」を基本的なコンセプトとしています。

法科大学院には2つのコースがあり、すでに法学を学んだ経験のある人を対象とした「法学既修者コース」と、これから初めて法学を勉強する「法学未修者コース」に分かれます。

そして法学既修者コースなら2年間、法学未修者コースなら3年間の課程を修了することで司法試験へ進むことが可能です。

司法試験予備試験に合格する

受験資格を得るもう一つのルートが、「司法試験予備試験」に合格する方法です。

予備試験には受験資格がなく誰でも受験することが可能であり、この予備試験に合格することで、法科大学院を卒業していなくても司法試験を受験できるだけの能力があることを証明することができます。

ただし、内容は「司法試験とほぼ同等レベル」ともいわれており、そう簡単に合格できるような試験ではありません。

司法試験の難易度・勉強時間

司法試験は非常に難しい試験として知られており、その難易度は「日本最難関の国家資格試験」といわれることもあります。

合格に必要な勉強量には個人差がありますが、一般的に必要とされる勉強時間は3,000時間~8,000時間、なかには10,000時間程度は必要という意見もあるほどです。

「名門」といわれる東京大学法科大学院や京都大学法科大学院の卒業生であっても、試験の合格率は50〜60%程度であり、この数字からも難易度の高さがうかがえます。