内部監査はきつい? つらいことや大変なことを紹介
内部監査のつらいこと・大変なこと
嫌われ役になることもある
内部監査の仕事は社内の問題点やリスクを指摘し、適正な会社運営に貢献することです。
各部門は自分たちのやり方が正しいと思い業務に取り組んでいるケースも多く、客観的な視点で指摘する内部監査は少々面倒な存在と受け取る人もいます。
いくら正しい指摘をしても、「現場のことは分からないのに」「自分の方が経験しているから」など、なかなか納得しない人もいるかもしれません。
内部監査は会社として行う義務もありますし、指摘事項は結果的に良い影響を与えると確信していても実行するまでの苦労は多いようです。
人間関係で苦労する
監査対象の部門にしてみれば、「現場のことは分からないのに」「自分たちの方が経験が深いのに」と不満をいだいている場合もあります。
経験だけでなく相手の方が年上の場合も多くあり、指摘の仕方には気を使うかもしれません。
関わる部門や人が多い分、人間関係を構築する苦労も多くなり、仕事と割り切っていても人によってはストレスを感じるでしょう。
社内業務を理解するのに苦労する
内部監査は「決まっていることが正しく行われているか?」をチェックするのが目的のため、深いレベルでの業務知識は必要ないとされています。
しかし正しい指摘をするにも、改善案を一緒に考えるにもある程度の業務知識は必要です。
加えて監査は社内全体に及ぶため経理、営業、製造といったあらゆる業務への理解が求められます。
監査対象部門の社員から信用を得るためには、学ぶ姿勢を持ち続けなければなりません。
しかし今まで関わりのなかった業務を理解したり、常に学んでいなければならないので、内部監査業務をつらく感じる人もいます。
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内部監査の悩み
内部監査は営業や広報のように表立って活躍したり、実際に制作したりすることもなく、どちらかというと地味な職種といえます。
また、健全な会社運営に不可欠な存在でありながら、社内のあら捜しをしているという誤った見方をされることもあります。
業務成果が見えづらいことに加え、成果が出るまでに期間も要し、直接クライアントと関わることもありません。
重要な仕事であるのは間違いありませんが、やりがいや楽しさを見いだせず、仕事に満足感を得られない人もいます。
内部監査を辞める理由で多いものは?
辞める理由は人それぞれ違いますが、次のような原因があります。
- 会社のためにやっているのに他部署からのあたりが強い
- 社員が協力的ではなく嫌気がさした
- 多様な業務を覚えるのに疲れた
- 会社のためになっているか分からない
- 成果が分かりづらく、やりがいを感じられない
ただし、内部監査はあくまでも社内組織の一つなので、内部監査を辞める=会社を辞めるとかぎりません。
別部署で活躍するために内部監査を辞める人もいます。
キャリアアップを理由に辞める人もいるでしょう。
内部監査はどの企業も人材不足といわれており、監査業務を経験している人事は貴重です。
つちかった経験は大きなアピールポイントとなるため、現状よりも良い条件で転職を成功させるチャンスも十分あります。