検事のやりがい・楽しさ・魅力
検事のやりがい・楽しさ
正義のための仕事
人が罪を犯してしまう動機はさまざまですが、共通していえるのは、断じて犯罪を許してはいけないということです。
犯罪が起これば、その程度に関わらず被害者やその家族などの悔しさを代弁し、事件を解決に導くために検事は動きます。
検事は社会の平和と正義を守るために必要不可欠な役割を担っており、その仕事の責任は重くプレッシャーも大きなものですが、誰にでもできる仕事ではないからこそ、やりがいがあります。
被害者にも被疑者にも大きな責任を持つ
検事は刑罰を求めるために捜査や取り調べなどを行いますが、あくまでも犯罪に程度に応じた刑罰を判断しなければいけません。
被害者の気持ちは理解しつつ、過剰な刑罰を与えるのは被疑者の人権を無視した行為です。
犯罪の程度に応じた適切な刑罰を求めることが、被疑者の更生にもつながりますし、それが唯一起訴できる権限を持った検察の責任でもあります。
真実を追求できる
検事と弁護士は一見似たような役割ですが、決定的に違うのは金銭が発生しない点です。
検事の前にいるのは「被害者」であり、金銭が発生する依頼者ではありません。
あくまでも純粋に事件の真実を追求するのが検事の役割といえます。
したがって検事の判断により不起訴となるケースもあり、平等で正しい目線を大切にして真実だけを追求することができるのが、検事の仕事のやりがいです。
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検事の魅力
法律のスペシャリストになれる
検事は被疑者を起訴する権限を持っている唯一の職業です。
被疑者が犯した犯罪に対し、刑罰はどの程度が妥当かを法律に当てはめて判断することができます。
その判断をするのは非常に難しく、法律について、ありとあらゆることを把握していなければなりません。
そのため法律の主旨や解釈、数多くの判例なども常に学び続ける必要がありますし、新たに制定された法律や改正された法律も即座に理解することが大切です。
検事として働くと、「真実の追求」という仕事を通じて法律のスペシャリストになれます。
検事以外の道も選択できる
法律のスペシャリストは検事だけでなく、弁護士や裁判官も同様です。
検事として培った知識や経験は、弁護士や裁判官としても生かせるスキルです。
もちろん、一生涯検事として働き続ける人も大勢いますが、なかには弁護士など別の道へキャリアチェンジを目指す例もあります。
いずれも司法試験を突破した限られた人しか就けない職業ですので、その特権を生かして専門的な仕事に就けることは、この仕事の魅力といえるでしょう。
待遇が恵まれている
検事の仕事は責任も重く、プレッシャーもたくさんありますが、その分給与は高めといえます。
なにより国家公務員の身分で働けるため、福利厚生なども含めて安定性は申し分ありません。
民間企業のように会社の業績次第で給料やボーナスがカットされたり、リストラが発生したりということもありませんので、自ら問題を起こさなければ、長く安定した環境で働き続けることが可能です。
仕事の特殊性から、新しい知識を学ぶ環境も整備されており、その道を極めて社会に貢献したい人には魅力あふれる職業です。