柔道整復師へ転職するには? 未経験採用はある?
柔道整復師への転職状況は?
それまで他の職業に就いていた人が心機一転、柔道整復師へ転職するというケースは比較的多いようです。
この仕事へ転職する理由としてよく聞かれるのは、「手に職を付けて働きたい」といったことです。
柔道整復師は国家資格であるため、きちんと勉強して試験に合格すれば、資格を一生モノの強みとしていくことができます。
また、柔道整復師は「スポーツトレーナー」としても活躍できますし、近年では高齢化社会が進み、介護・福祉業界における需要が高まっているなど、必要とされる場や機会も増えています。
このような特徴や時代背景の下、柔道整復師になりたいと考える人はいつの時代にも少なからず存在します。
20代で正社員への就職・転職
柔道整復師への転職の志望動機で多いものは?
「自分の力によって、目の前の患者さんを楽にしてあげたい」といった大きなやりがいを求めて、柔道整復師への転職を目指す人は少なくありません。
また将来的には独立・開業し、自分の院を立ち上げて経営していきたいと考え、柔道整復師の資格取得に向かって勉強をスタートさせる人もよく見られます。
一方、柔道整復師の有資格者は全国の整骨院・接骨院や病院などで需要があるため、人のためになる仕事に携わりながら、安定した仕事に就きたいという思いを持って、柔道整復師になろうとする人もいるようです。
どちらかというと、デスクワークより身体を動かすことが好きな人が多いのも、柔道整復師の転職志望者の特徴です。
未経験・社会人から柔道整復師になるには
柔道整復師として働きたいのであれば、まずは柔道整復師の養成学校に通い、国家資格を取得することが必須です。
国家資格を持っていれば、実務未経験でも受け入れてくれる接骨院・整骨院はありますし、もし正社員としての採用が難しい場合でも、アルバイトとしての募集は多くあります。
この仕事は経験を積むなかでスキルアップしていくことが重視されるため、早く一人前になりたいのであれば、国家資格を取得後、すぐに実践の場を見つけることが大事だといえるでしょう。
実務経験があれば次の職場にも移りやすく、どんどんステップアップできる場を求めていきやすくなります。
20代で正社員への就職・転職
柔道整復師への転職に必要な資格・有利な資格
柔道整復師の転職に必要な資格は、なんといっても「柔道整復師」の国家資格です。
この資格がなければ柔道整復の施術を患者さんに提供することができないため、柔道整復師を目指す人は絶対に取得を目指すことになります。
柔道整復師の国家資格は人気がありますが、ここ10年ほどで有資格者が10倍ほどに膨れ上がっており、一気に柔道整復師を名乗る人も増えています。
全国の整骨院・接骨院などで有資格者の求人は出ていますが、立地や待遇がよいなど、人気がある院への就職は厳しくなる場合があります。
柔道整復師への転職に役立つ職務経験は?
柔道整復師として働くうえで役に立つ職務経験はいろいろと考えられます。
まず、医療現場での経験があれば、患者さんのケガの状態を把握しやすかったり、柔道整復師が働く現場で何を求められているのかをスムーズに理解しやすいでしょう。
もちろん、医学的な知識が業務で役に立つことも多々あります。
このほか、接客・サービスの経験も生きてくると考えられます。
柔道整復師は患者さんと1対1で向き合う時間が長く、相手の困っていることやニーズをわかったうえで、適切な対応をする必要があります。
そこでは患者さんを温かく迎える心も求められますから、過去の仕事で人と触れ合う経験があれば、柔道整復師の仕事にも役立つでしょう。
それ以外に、柔道整復師は介護・美容・スポーツなどのさまざまな領域で活躍することができるため、各領域での職務経験があれば、業務上役立つと感じられる瞬間もあるはずです。
柔道整復師への転職面接で気をつけるべきことは?
柔道整復師の転職面接で注意したいのは、とくに他業種からの転職となる場合には、柔道整復師になろうと思った理由を明確にすることです。
柔道整復師は専門的な知識・技術を要求される技術職であり、国家資格も必要になることから、「何となく」でなるのは難しい仕事です。
なろうと思った背景には必ず理由があるはずなので、それをわかりやすく、的確に面接官に伝えるように心がけるとよいでしょう。
熱意が伝われば、まったく関係のない業界・業種からの転職であっても、マイナスに評価されることはないでしょう。
また、柔道整復師は健康的で明るいことや、コミュニケーション力なども求められるため、たとえ緊張していても面接の際は笑顔で、前向きな姿勢を見せられるように臨みたいものです。
柔道整復師に転職可能な年齢は何歳くらいまで?
柔道整復師の代表的な職場となる接骨院・整骨院などで採用を行う際には、「18歳~40歳」くらいを年齢制限として掲げることが多いでしょう。
ただし、この職業の特徴として、「年齢不問」で働けるケースも珍しくはないということが挙げられます。
実際、柔道整復師養成学校の入学者は10代や20代の若者でなく、30代以上の人もいます。
また、夜間部になれば40代以上で通学する人も増えていきます。
昼間は仕事をしながら夜間の学校に通い、国家資格取得のメドが経ったところで会社を辞め、いよいよ本格的に転職をするという人もいるようです。
年齢が高くても働きやすいのは魅力ではありますが、柔道整復師の業務は立ち仕事であり、かつ拘束時間が長いなど体力を要する仕事です。
そのため、健康的な身体を持っていることは必須といえるでしょう。
逆にいうと、体力や精神力にさえ自信があれば、いくつになってもこの道で生きていくことができます。
未経験から柔道整復師の転職での志望動機
未経験から柔道整復師を目指す場合であっても、志望動機では、素直に「柔道整復師になりたい」という思いを伝えるのが一番です。
人それぞれ、必ず柔道整復師を目指そうと考えたきっかけや理由はあるはずなので、変に飾ることなく、自分の「やりたい」という気持ちが他者に伝わるように言葉をまとめていくとよいでしょう。
また、柔道整復師になるために努力したこと(養成学校在学中の学びも含む)や、普段から心がけていることなども盛り込んでいくとよいでしょう。