保育士の勤務先と仕事内容の違い

保育士の勤務先・働き方の種類

保育士の勤務先や活躍の場は、大きく以下のように分けることができます。

・保育園
・病院
・企業(企業内保育所)
・児童福祉施設

上記のどのような場所であっても、保育のプロフェッショナルとして子どもと向き合い、子どものお世話をすることに違いはありません。

ただし、勤務先によっては病気の子どものお世話をしたり、保護者のいない子どもを育てたりするなど、保育士に求められる役割や具体的な仕事内容に多少の違いがあります。

世の中の保育に対するニーズが多様化し、保育士の活躍の場はさらに広がっているといえます。

ここからは、それぞれの勤務先での仕事内容の特徴について詳しく見ていきたいと思います。

保育士の仕事内容

保育園で働く保育士

保育士というと、多くの人がこの保育園で働く保育士の姿を想像するのではないでしょうか。

保育園は、おもに0歳~6歳までの子どもを預かり、保護者に代わって保育をする仕事です。

他の保育士と協力して食事・排せつ・着替えなど身の回りのお世話をしながら、子どもを心身ともに保護することが保育士の重要な使命となります。

さらに、子どもたちと一緒に遊んだり歌や会話を楽しみながら、考える力や感性を育てていくことも大事な役割となります。

保育園では、毎朝保護者が子どもを預けに、そして夕方以降には子どもをお迎えにやってきます。

保育園で過ごしている時間に何をし、子どもにどのような変化があったのかなどをきちんと保護者に報告するなど、保護者とのコミュニケーションも重要になります。

病院で働く保育士

病院に入院している子どもの援助をする保育士もいます。

ここでは、排せつ・食事・遊びや着替えなどの援助をしながら、子どもに精神的ストレスを感じさせないようにすることが重要です。

病気に対する知識と、子どもの細かな状態を把握していることが求められます。

入院明けや熱を出したあとの病気明けで、まだ通っている保育園や幼稚園などに行けない子や、水痘(水ぼうそう)や耳下腺炎(おたふく風邪)、手足口病等の感染症で登園ができない子を一時保育する「病後児保育」という施設で働く保育士もいます。

医療機関や保育園に併設されていることが多く、保護者の方から今までの症状や状態を聞き、小児科医や看護師などとの連携をとりながら保育に携わります。

感冒(風邪)症状でしたら、熱の状態、子どもの様子(食欲、活気など)を気にしていき、急変時には適切に対応していかなければなりません。

病気を抱える子どもたちには、ゆったりと、安心できる場所だということを伝えていくことが大事です。

子どもが「安心できる場所」だと認識し、ゆっくりと関わりながら遊んでいけると、子ども側も病後児保育の場所が大好きになります。

企業で働く保育士

働く女性の増加に伴い、近年増えて来ているのが「企業内保育所」です。

保育所が企業の中、または企業に併設されていて、出勤前に子どもを預け、退勤後に子どもを保育所にお迎えに行き、一緒に帰宅するというシステムです。

企業内の施設になるため、その中で働く保育士も企業の社員となり、普通の保育園ではあまりはっきりと提示されない有休制度や給与形態がきちんと明記されていることが多いようです。

企業内保育所では、預けている親が全員同じ職場で同じ日に休みを取れないことから、運動会などの大きなイベントはない場合もありますが、ひな祭りやこどもの日などのイベントは、保育士が装飾をしたりみんなで製作をしたしりして、雰囲気を楽しんでいます。

企業内保育所は、普通の保育園よりも規模は小さいことが多く、保育士と子どもがゆっくりと関われる環境が広がっているように見えます。

しかし、企業側が保育に対しての見方が甘いと、場所によっては施設面で充分に行き届いていないこともあります。

子どもに充実した保育を提供するためには、保育士一人ひとりの意識を高めることも大事だといえます。

児童福祉施設で働く保育士

児童福祉法では、児童福祉施設に該当するのは、助産施設、乳児院、母子生活支援施設、保育所、幼保連携型認定こども園、児童厚生施設、児童養護施設、障害児入所施設、児童発達支援センター、情緒障害児短期治療施設、児童自立支援施設および児童家庭支援センターとなっています。

さまざまな施設がありますが、このなかには親族・保護者のいない子どもを預かる施設や、軽度・重度の障害を抱える子どもの保育をする施設などもあります。

一人ひとりの子どもの状況や障害のレベルを見極めながら、適切に対応していく難しさがあります。

施設によっては、就学した児童のお世話や生活指導などを行う場合もあり、一般的な保育園で働く保育士とは、少々仕事内容が変わってくる可能性があります。

就職先選びのポイント

保育士にはたくさんの活躍の場があるため、初めて就職する場合、どうやって就職先を選べばよいかわからないものです。

ここでは悪い例・良い例のポイントを紹介します。

就職先選びの悪い例

まずは就職先選びの悪い例です。

・知人や友人・学校の先生等の紹介で、その保育園の情報を知らないまま決めた
・自宅からの距離が近くて便利だから
・給料が他と比べて高額だから

このような理由で安易に就職先を決めてしまうのは、あまりよくありません。

せっかく時間やお金をかけて保育士免許を取得したのですから、しっかりと時間をかけて吟味して自分にあった就職先を見つけることをおすすめします。

就職先選びの良い例

では、就職先選びの良い例を挙げていきます。

・説明会に参加し保育園を見て回る
・いくつかの保育園のパンフレットを入手し、いろいろな面を比較してみる
・候補に挙げている保育園に見学に行く
・実際に実習をさせてもらうように申し出る
・保育園のホームページを見てみる

つまり、その保育園がどのような方針で保育をしていて、そこで働く保育士たちの雰囲気などを知っておくことが大切ということです。

事前にある程度把握しておくことができれば、実際に就職した後、「あれ?」と思うことが少なくなります。

また、ハローワーク等で求人を何度も募集しているような保育園の場合、詳しく調べてみたほうがいいかもしれません。

保育士をつねに募集しているということは、何か原因があり、保育士が頻繁に辞めているというケースもあるからです。

どんな保育園に就職したいか?

自分がどのような保育園を望むかを明確にすることも大切です。

イベントや行事ごとが多く、派手に行っている保育園は楽しそうに思えますが、保育士の残業や持ち帰りの仕事も多くなる傾向にあります。

また、都市部に位置する保育園では、延長保育の時間が他よりも長くなることも考えられます。そうなると、保育士が帰る時間も遅くなるでしょう。

自分の希望する保育園に就職するためには、保育園の方針・特徴・雰囲気等の情報をたくさん得ることが重要です。

自分に合った就職先を見つけるために、しっかりと情報収集をしておきましょう。