【2022年版】ファッションデザイナーの年収・給料はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

ファッションデザイナーの働き方は多岐にわたり、その数だけ収入のあり方も変わってくるといえます。

本記事では、ファッションデザイナーの平均年収や初任給、収入の上げ方などを紹介します。

ファッションデザイナーの平均年収・給料の統計データ

華やかなイメージのあるファッションデザイナーですが、待遇が恵まれているかというとそうでもありません。

近年は不景気により多くの家庭でファッションにかけるお金が減りつつあり、アパレルメーカーもコスト削減に努めています。

一般的なファッションデザイナーはアパレル企業の会社員として働くため、こうした状況を受けて給与も厳しいものとなりつつあります。

ファッションデザイナーの平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

ファッションデザイナーの平均年収_2021

厚生労働省の令和3年度賃金構造基本統計調査によると、デザイナー職の平均年収は、38.1歳で約479万円です。

・平均年齢: 38.1歳
・勤続年数: 8.9年
・労働時間/月: 172時間/月
・超過労働: 8時間/月
・月額給与: 336,700円
・年間賞与: 745,200円
・平均年収: 4,785,600円

出典:厚生労働省「令和3年度 賃金構造基本統計調査」

※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
ファッションデザイナー
(転職会議)
321万円 20代前半:295万円
20代後半:321万円
30代:312万円
40代以上:560万円
ファッションデザイナー
(Indeed)
4,158,098円 時給 1,462円
日給 18,248円
月給294,400万円
ファッションデザイナー
(求人ボックス)
398万円 月給33万円

各社のデータより、ファッションデザイナーの年収は320〜500万円の間であることがわかります。

ファッションデザイナーの手取りの平均月収・年収・ボーナスは

各社の統計データをもとに算出すると、ファッションデザイナーの平均年収は400万円前後であることがわかります。

厚生労働省の統計調査より、ボーナスが年間でおよそ1.5ヶ月分となっていることから、月額総支給額は28万円、ボーナスは年間45万円ほど支給されていると考えられます。

独身の人の場合、交通費などを除外して考えると月の手取り額は23~24万円ほどになると見込まれます。

日本人全体の平均年収が約420万円と言われていることから考えると、年齢に対しての給与水準は平均的といえます。

ファッションデザイナーの初任給はどれくらい?

ファッションデザイナー職を新卒で採用するところはほぼありません。

まずは一人前のファッションデザイナーになるために欠かせない修業期間として、店舗での販売やデザイナーのアシスタントとして働くのが一般的です。

一般的なアパレルメーカーに正社員として就職した場合、初任給は18万円~20万円程度となるようです。

ユニクロなど多くのブランドを経営するファーストリテイリングの場合は、ファッションデザイナーの募集は2021年現在は中途採用のみとなっており、給料は350万円~となっています。

ファッションデザイナーの勤務先の年齢別の年収(令和3年度)

ファッションデザイナーの年収を年齢別に見ると、年齢の上昇にしたがって、年収も上がっています。最も年収が高い世代は、55~59歳の638万円です。

全年代の平均年収は479万円となっています。

ファッションデザイナーの年収(年齢別)_r3

上記グラフの基タイトルは「デザイナー」でテキスタイルデザイナー、ウエディングドレスデザイナー、ジュエリーデザイナー、ゲームデザイナー、グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、キャラクターデザイナー、プロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナー、カーデザイナー、雑貨デザイナー、ガーデンデザイナー、空間デザイナー、ディスプレイデザイナー、照明デザイナー、インテリアコーディネーターなど他職業を含むデータです。

ファッションデザイナーの勤務先の規模別の年収(令和3年度)

ファッションデザイナーの年収は、勤務先の事業所の規模によって大きく異なります。

10〜99人規模の事業所に勤めるファッションデザイナーの平均年収は422万円、100〜999人規模は477万円、1,000人以上の規模では598万円、10人以上規模の事業所平均は479万円となっています。

ファッションデザイナーの年収(規模別)_r3

上記グラフの基タイトルは「デザイナー」でテキスタイルデザイナー、ウエディングドレスデザイナー、ジュエリーデザイナー、ゲームデザイナー、グラフィックデザイナー、パッケージデザイナー、キャラクターデザイナー、プロダクトデザイナー、インダストリアルデザイナー、カーデザイナー、雑貨デザイナー、ガーデンデザイナー、空間デザイナー、ディスプレイデザイナー、照明デザイナー、インテリアコーディネーターなど他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

ファッションデザイナーの福利厚生の特徴は?

一般的なアパレルメーカー等に就職した場合は以下のような福利厚生があります。

  • 各種社会保険
  • 有給休暇
  • 懐妊・育児休職制度
  • 各種休職・休暇制度

アパレルメーカーでは女性が多いため、女性が働きやすい制度を整えることが重視される傾向があります。

しかし、小規模なメーカーやデザイン事務所の場合はこうした福利厚生が整っていないところもあるので注意が必要です。

ファッションデザイナーの給料・年収の特徴

長時間労働が多い

ファッションデザイナーの勤務時間は定時通りとはなりません。

時間が不規則の上、就業時間・拘束時間も長く、これらを考えると年収は決して高いとはいえないと考える人が多いようです。

自分に投資する

ファッションデザイナーとして働く以上は、自分のファッションにも常に気を遣わなければいけないのが大変なところです。

安物の生地で縫製が雑な服や、時代遅れの服を着ることは許されません。

常にブランドの最新作や流行をチェックしなければいけませんし、ファッション業界の関係者と対等にお付き合いするためにハイブランドの服を揃えることもあります。

またトータルコーディネートをするためには、美容院やネイルサロンに通うこともあります。

たとえ給料が低くても自分のために投資しなくてはならないので、本当にこの仕事が好きで多少苦しい生活も本望だと思えるくらいの人でないと、この業界で働き続けるのは厳しいかもしれません。

フリーで活躍する有名ファッションデザイナー

最も高い年収を得ているのはフリーで活躍しているファッションデザイナーです。

フリーで活躍するファッションデザイナーの年収は、有名デザイナーでは数千万円以上になり、ブランドが大成功すれば数億円になることも少なくありません。

ただしフリーになれば誰でも年収が上げるというものではなく、高収入を得ている人もいれば、企業勤めのファッションデザイナーよりも低い年収の人もいます。

実力が認められるかどうかで収入に大きな差がでるのが、ファッションデザイナーという職業です。

ファッションデザイナーの代表的な企業の年収

平均年齢 平均年収
ファーストリテイリング 37.7歳 963万円
ユナイテッドアローズ 33.0歳 406万円
三陽商会 40.6歳 467万円
グンゼ 43.5歳 600万円
クロスプラス 41.9歳 505万円

出典:2022年現在(各社有価証券報告書より)

ファーストリテイリングの平均年収

ファーストリテイリングの平均年収は963万円です。

UNIQLO・GUなどをはじめとするファストファッションで世界から注目を集める企業で、ほかのアパレルメーカーにくらべると年収は高めです。

ユナイテッドアローズの平均年収

ユナイテッドアローズの平均年収は406万円です。

United Arrowsなどさまざまなレーベルを抱えるアパレルメーカーで、仕入れ商品と自社開発商品を混合した「セレクトショップ」という形をとっているのが他社との大きな違いです。

施設別のファッションデザイナーの給料・年収

アパレルメーカーで働くファッションデザイナー

アパレルメーカーの場合、ほとんどが一般的な会社員と同じ月給制です。

毎月定額の給料をもらいながら働き、ボーナスもあるため生活は比較的安定しているといえます。

ただしチームでの作業となるため、ヒット商品などを飛ばしたとしてもそれほど給料に反映することはなく、ファッションデザイナーとしてやりがいを感じたい人には向いていないかもしれません。

デザイン事務所で働くファッションデザイナー

デザイン事務所で働く場合は、アパレルメーカーに比べると小規模で経営しているところが多く、給料も低めのところが多いようです。

近年は大量生産の安価な服を購入する消費者が多いため、以前に比べると仕事が減り経営が苦しいところもあるようです。

フリーランスで働くファッションデザイナー

オートクチュールの服をデザインしたり、ファッションデザイナーの名前がそのままブランド名になっていたりするブランドは、自分自身で立ち上げ経営をするスタイルです。

ヒット商品が出れば収入は大幅にアップしますが、逆にデザインしたものが売れなければ収入はゼロになってしまい、収入の増減が激しいのが現状です。

ファッションデザイナーが収入を上げるためには?

ファッションデザイナーとして最も収入を得られるのは、フリーランスで活躍することです。

そのため年収アップを目指してメーカーなどの勤務を辞め独立しフリーランスとなるデザイナーも多くいますが、必ずしも成功するわけではありません。

実力によっては会社勤めよりも高収入を得られますが、人気が出なければより年収が低くなってしまうこともあるため注意が必要です。

ファッションデザイナーの給料・年収のまとめ

ファッションデザイナーの平均的な収入は400万円前後で、一般的な職業と同程度です。

特別給料が高いわけではないものの、拘束時間の長さや不規則な勤務時間には見合わないと考える人もいるようです。

収入アップを望むのであれば、経験を積んでフリーランスを目指すのがよいでしょう。