ファッションデザイナーの需要・現状と将来性

ファッションデザイナーの現状

人間が生きていくのに欠かせない衣食住、ファッション・アパレル業界はその一翼を担うため、産業そのものがなくなることはないでしょう。

ファッションに対する消費者のニーズや要望は多様化しているので、ファッションデザイナーの重要度は今後さらに増していく可能性はあり、将来にわたって仕事がなくなることがないという魅力がありますが、ファッションデザイナーを志す人も多いため、厳しい世界には変わりはありません。

ファッションデザイナーの需要

こだわりよりも手軽さ

近年はファストファッションに代表されるような、安価で流行にとらわれないデザインの衣類が好まれる傾向にあります。

そうなるとどうしても素材やデザインなどが偏ってしまい、ファッションデザイナーが自身のこだわりを表現することが難しくなります。

ファッションデザイナー個人の個性や腕を振るう機会が減ってしまっているという一面は否定できず、作りたい服を作れないジレンマを抱えている人は少なくないようです。

ファッションデザイナーの力量が問われる

高価な商品が売れにくくなっているからと言って、消費者が安さや手軽さだけ求めているというわけではありません。

商品の価格にシビアになる一方、よりデザイン性に優れたものや高級感のあるものが売れる傾向が続いており、ファッションデザイナーの力量が問われる展開となっています。

この傾向は今後も続くと思われ、こうしたニーズに応えられるファッションデザイナーの需要が拡大していくと考えられます。

ファッションデザイナーの将来性

総務省が統計を行っている「家計調査」によると、2001年から2010年の10年間にわたって、人世帯当たりの被服及び履物の消費支出は減り続けています。

2018年の被服及び履物の家計消費支出は前年比2.0%減の113,904円で、2000年以降で最も大きかった2000年と比べると62.5%しかありません。

近年の不景気やフリマアプリの普及などに伴い、ファッション・アパレル業界に流れるお金が減っている傾向が続いているので、産業がなくなることはないものの決して安泰というわけではありません。

また消費者はより安い商品を求める傾向があり、ファッションデザイナーにも安くて良いものを作るという仕事が求められるようになるでしょう。

会社によってはそれが収入にも反映するので、収入がなかなか増えない職業になってしまうかも知れません。

参考:総務省統計局 家計調査

ファッションデザイナーの今後の活躍の場

近年では、インターネット上で活躍するファッションデザイナーも増えてきています。

自身の考えたデザインをもとにした服を作り、クラウドファンディングで商品化したりインターネット上で販売したりする人もいます。

またコスプレやアイドルの衣装を専門にデザインするデザイナーなど、自分の得意分野を生かした場で活躍するファッションデザイナーも増えてきています。

今後もファッションデザイナーへの道は狭き門のため、道を広げていくためには企業に就職する方法を考えるだけでなく、こうしたさまざまな努力をしてチャンスを自ら作っていく必要があるでしょう。