【2021年版】調理師の給料・年収

調理師の平均年収・給料の統計データ

調理師の平均年収・月収・ボーナス

調理師の平均年収は、300万円~400万円ほどがボリュームゾーンとされています。

ただし、調理師の勤務先は高級ホテルや有名レストランから、企業が運営するチェーンの飲食店、あるいは個人経営の小さな店などまでさまざまです。

勤務先の種類によって給料の水準は異なりますし、また経験や年齢によっても差が出ます。

新人調理師は「見習い」とみなされることが多く、その期間の給料はとくに低めになりがちです。

経験を積んだ調理師は厨房でポジションを上げて昇給したり、独立して自分の店をもち、高収入を得たりしている人もいます。

しかし、調理師全体として見ると、勤務時間が長くなりがちな割にそこまで給料が高くなく、福利厚生も充実していない場合があるため、この仕事そのものに情熱を注げなければ続けていくのは難しいでしょう。

賃金構造基本統計調査

調理師の平均年収_2019

厚生労働省の令和元年度賃金構造基本統計調査によると、調理師の平均年収は43.8歳で341万円ほどとなっています。なお、調理師見習いは46歳で263万円です。

調理師の平均給与

・平均年齢:43.8歳
・勤続年数:8.6年
・労働時間:169時間/月
・超過労働:14時間/月
・月額給与:252,600円
・年間賞与:382,200円
・平均年収:3,413,400円

調理師見習いの平均給与

・平均年齢:46歳
・勤続年数:7年
・労働時間:166時間/月
・超過労働:15時間/月
・月額給与:207,800円
・年間賞与:140,500円
・平均年収:2,634,100円

男性と女性では年収に100万円もの開きがあり、男性のほうが高い数字を示しています。

もともと調理師は重労働であることから男性中心の職場が多く、男性のほうが昇進・昇給ペースが速い人が多いのかもしれません。

また、女性はアルバイト・パートなど非正規雇用で働く人も少なからずいるため、このような差が生まれているものと考えられます。

ただし、女性の調理師でも腕を磨いて一流レストランのシェフになったり、独立してオーナーになったりする場合など、高額な収入を得ている人はいます。

出所:厚生労働省「令和元年度 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
調理師
(Indeed)
334万円 時給 1,074円
日給 9,828
月給 20.8万円
調理師
(求人ボックス)
316万円(正社員) 平均時給
派遣社員:1,190円
アルバイト・パート:975円
調理師
(転職ステーション)
431万円 -
調理師
(給料BANK)
322万円~421万円 平均給料: 26万円
20代の給料:14万円
30代の給料:20万円
40代の給料:25万円
初任給:14万円

求人サービス各社の統計データでは、調理師の平均年収は320万円~420万円ほどと推定できます。

時給制で働く場合の時給は1,000円前後となっており、さほど高い収入は期待できない場合が多いようです。

また、若い年代は、まだ下積み期間であったり見習いとして働いたりするケースが多いため、低めの給与となっています。

調理師の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

大手ホテルに勤める年収500万円のシェフの手取り月給は、ボーナスが年に2回(合計で基本給の2ヵ月分)支給される場合、手取り月収は25万円前後と考えられます。

しかし、ボーナスの支給は毎年必ずあるとは限らず、あっても個人店では数万円程度ということもあります。

自分で店を経営している場合には、売上が大きく、利益も多く出れば手取りを増やせますが、軌道に乗るまでは安定した収入が得られない可能性も否定できません。

調理師の初任給はどれくらい?

調理師の初任給は、他の職業と比較すると低めの水準であることが多いです。

仕事として厨房に立つのは初めてである場合、正社員やフルタイム勤務でも、月給15万円~20万円ほどになることがほとんどでしょう。

アルバイトからのスタートになる場合は、各地域の最低時給に近い時給設定である場合が多いです。

大手企業や有名ホテルに就職した場合はそれなりに安定した待遇で働けますが、個人経営の店では福利厚生がまったくなかったり、手取り給料が10万円台前半になったりすることもあります。

料理の世界は上下関係が厳しく、新人が一番早く出勤し、最も遅くまで残って片付けをして退勤するなどの職場は少なくありません。

見習い期間中は、薄給かつ激務になることも覚悟しておく必要があります。

令和元年 調理師の年収(規模別)

10人〜99人規模の事業所に勤める調理師の年収は339万円、100〜999人規模は329万円、1,000人以上規模は366万円、10人以上規模平均341万円となっています。

調理師の年収(規模別)_r1

また、調理師見習いの年収は、10人〜99人規模で247万円、100〜999人規模は260万円、1,000人以上規模は277万円、10人以上規模平均263万円となっており、調理師より100万円ほど低い年収となっています。

調理師見習いの年収(規模別)_r1

令和元年 調理師の年収(年齢別・男女別)

調理師の年齢別の年収は、男性においては年齢が上がるにつれてわずかに上昇しています。

男女別では男性の年収のほうが高く、男性384万円、女性284万円となっています。

調理師の年収(年齢別)_r1

令和元年 調理師見習いの年収(年齢別・男女別)

調理師見習いの年齢別の年収は、年齢との関係性はあまりありません。

平均年収は男性313万円、女性232万円となっています。

調理師見習いの年収(年齢別)_r1

※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

調理師の福利厚生の特徴は?

調理師の福利厚生は、勤務先によって大きく変わります。

大手企業が運営する飲食店やホテルに勤務する場合は、各種社会保険や各種手当が整っていることがほとんどで、多忙な毎日でも、それなりに安定した働き方が期待できるでしょう。

基本給がさほど高くない場合でも、残業代がしっかりとついたり、業績によってはボーナスの支給もあったりして、待遇にはそこそこ満足している人も多いようです。

一方、個人経営の店では福利厚生がないに等しいところも珍しくありません。

交通費や制服貸与、まかない制度くらいは用意されていることが多いですが、大手企業のような充実した福利厚生は見込みづらいと考えておいたほうがよいでしょう。

調理師の給料・年収の特徴

調理師の平均年収はやや低め

調理師の給料は地域や勤務先などにもよっても変わりますが、額面で15万円〜25万円ほどが平均的といわれています。

年収にすると350万円に満たない人もおり、やや厳しい生活になるかもしれません。

調理師が身をおく料理の世界は技術力や経験が重視されやすく、キャリアが浅い20代や30代のうちは、とくに少ない収入になりがちです。

また、個人経営の店ではボーナスが少なかったり各種手当が充実していなかったりするため、結果的に収入が伸び悩むケースがあります。

調理師として長年働き続ければ給料アップも望めますが、昇給幅はさほど大きくない場合も多いです。

料理の世界では個々の経験や技術力が重視される

調理師の年代別平均年収は、30歳で約300万円、40歳で400万円です。

料理の世界では、「年齢の10倍の年収をもらえれば一人前」といわれることがあります。

ここまでたどり着くのには、厳しい下積み・見習い期間を乗り越えて、地道に働き続けなくてはなりません。

実力をつけて一流レストランや老舗割烹の料理長、板長クラスになれば、給料は大幅にアップして1000万円クラスになる人も出てきます。

また、もし独立・開業して自分の店が繁盛すれば、調理師の平均年収を大きく上回る収入を手にできる可能性もあります。

技術力次第では、待遇のよい場所で働くことも可能です。

調理師の勤務先別の給料・年収

高級ホテル、有名料理店

高級ホテルや有名料理店で働く調理師の給料は、調理師全体の中では高水準です。

入社初年度の平均年収は250万円~300円程度が相場でそこまで高い収入は見込めませんが、明確な昇進制度が設けられていることも多く、地道に経験を積んでいき、ポジションを上げていくことで大きな収入アップも見込めます。

また、有名店で経験を積んだ調理師は、さらに実力を伸ばしていくために他の有名店へ移る(転職する)ことも多いです。

その場合、前職の実績や能力によっては、さらによい給料で働けるチャンスも得られます。

企業が運営するチェーンの飲食店(居酒屋など)

企業が運営する規模が大きなレストランや居酒屋などで働く場合も、昇給制度や福利厚生などの待遇は比較的充実しています。

勤務先によって幅はありますが、厨房の責任者を任されるようになると年収500万円を超える人もいます。

ただし、昇進すると業務量や責任が増していき、結果的に長時間労働をしている人も少なくありません。

労働時間や残業代の支給状況などは事前によく調べておくほうがよいでしょう。

個人経営の飲食店

個人経営の飲食店の場合、給料は店舗ごとに大きな差が出ます。

売上が安定している繁盛店や人気店では、調理師全体の平均以上の給料が支払われていることもある一方、厳しい環境下で働いている人もいるのが実情です。

とくに個人店は大手企業やホテルと異なり、手当がほとんど支給されない場合もよくあるため、そういった点からも収入が低めになることがあるようです。

調理師の働き方の種類・雇用形態

調理師の正社員以外の給料・年収

アルバイト・パート

調理師はアルバイト・パートとして働く人も多い職業です。

調理未経験者の場合、まずはアルバイトやパートから「見習い」としてキャリアをスタートし、調理の腕を磨いていく仕組みをとっている店舗や企業も少なくありません。

アルバイト・パートで働く見習い調理師の時給は900円~1,100円ほどがボリュームゾーンとされ、地域の最低時給に近い数字となっている職場も見られます。

その過程で調理師資格を取得したり、現場で任される業務範囲が広がっていったりすれば、時給アップや正社員になれることがあります。

独立・開業

調理師として経験を積んでいった人のなかには、独立・開業をする人もいます。

つまりはオーナーとして「自分の店をもつ」ことになりますが、その場合は経営の仕方次第で、売上が大きく変わってきます。

なお、売り上げた金額すべてがオーナーの手元に入るわけではありません。

店を営業すれば家賃や水道光熱費、食材の仕入費などさまざまな経費がかかり、もし従業員を雇う場合は人件費も発生します。

このような経費を引いていったうえでどれだけのお金が残るかで、オーナーの収入も決まってきます。

店が大成功すれば年収1000万円、2000万円など際限なく高収入を目指すことができる一方、逆に赤字で借金を抱えることになるかもしれません。

オーナー兼調理師として働く場合には、調理の腕はもちろん、お客さまを集めるスキルや店をうまく回していくスキルなどが求められてきます。

調理師が収入を上げるためには?

成功への道筋は一つだけではない

調理師が収入を上げる方法は、いくつも考えられます。

ただし、最も大切なこととして一ついえるのは、「技術ありき」の職業だからこそ、まずはとことん自分の腕を磨いていくことです。

とくに、調理師のような職人的な仕事は「下積み時代の経験がその後の糧になる」といわれます。

たとえ厳しい環境であっても、しっかりとした調理スキルが身につけられる職場や、厨房での効率的な動き方などが重視される職場で働くことは、将来的に必ず生きてくることでしょう。

ある程度のキャリアを積めば、身につけた経験や知識を生かして別の職場へ移るのもよし、あるいは同じ職場でポジションを上げて料理長やシェフを目指していくことでも収入は上がります。

なかには海外に渡って世界的な名店でさらなる修業を積み、帰国後に独立して自分の店を出すことで成功している人もいます。

このように、調理師のキャリアアップや収入アップの道筋は、ひとつやふたつではありません。

個人の努力と熱意次第で、いくらでも活躍の幅を広げることができる仕事です。

お金以外のやりがいを見つけることも大切

現役調理師に調理師を続けている理由を聞くと、多くの人が「やりがいがあるから」「食が大好きだから」「将来の夢を叶えるため」などと答えます。

正直に言って、多くの調理師の勤務状況を考えれば、待遇面は決して恵まれているとはいえないのが現実です。

飲食業界では残業代が一切出ない、いわゆるサービス残業状態の職場も珍しくありませんし、長時間立ちっぱなしで重い食材や調理器具を動かし続けることで、腰や足を痛める人もいます。

また、常にピリピリとしていて怒号が飛び交う戦場状態の厨房もあります。

給料ばかりに目を向けてしまうと、「どうしてこんな仕事をしているのだろう」と思う日がきて、続けていくのは困難かもしれません。

調理師として長く働き続けるためには、目先のお金を超えたやりがいや誇り、充実感などを見つけていく姿勢が必要になるでしょう。