調理師は公務員としても働ける?

調理師は公務員としても働ける仕事

調理師には、和食や洋食をはじめとするレストランや、ホテル内のレストラン、街の小料理屋、居酒屋といった場所で働く人が多いですが、公務員として働くこともできる仕事です。

公務員の調理師の活躍の場は、おもに学校給食を提供する給食施設や学校です。

これらの場では、栄養士によって事前に決められた献立に基づき、子どもたちに安全・安心かつおいしい給食を作ります。

勤務先によって異なりますが、「大量調理」といわれるような、毎日およそ数百人分の給食を作ることになるため、複数の調理スタッフが分業をして仕事をしています。

公務員の調理師になるには

学校給食の調理師は、公務員として働く場合と、給食委託先の民間会社に勤めて働く場合の2通りが考えられます。

このうち、公務員の調理師として学校や給食施設で働くには、他の地方公務員と同様に公務員試験を受験し、合格となって採用される必要があります。

なお、もともと調理師免許を取得している人が公務員試験を受けて採用となるケースもあれば、先に地方公務員として採用されてから、給食施設に配置されて調理師免許を取得するケースもあるようです。

したがって、調理師としての経験がない人が公務員の調理師になることもあり得ます。

また、正規雇用の公務員調理師のみならず、なかにはパートや嘱託社員で働く人もいます。

細かな採用条件などは、各地方自治体によって異なります。

公務員の調理師の活躍の場

学校で働く公務員の調理師

揚げパンやソフト麺などでおなじみの学校給食は、調理師の資格を持った「学校給食調理員」によって作られています。

学校給食調理員は、自治体の職員として働いている公務員です。

給食調理員は、学校内の給食室で働くこともあれば、複数の学校給食をまとめて作る「共同調理場」で働くこともあります。

仕事内容には、調理や盛り付けのほか、食材の検品や配膳、洗い物などがあります。

学校給食調理員の待遇面は、ほかの公務員と同様に有給休暇や雇用の保護などが充実していて手厚いのが特徴で、調理師の就職先として人気があります。

給食の大量調理には体力が要るため大変ではありますが、子どもたちの「おいしかった」という声を聞けることが大きなやりがいとなる仕事です。

保育園で働く公務員の調理師

公立の保育園でも公務員の調理師が給食を作っています。

保育園で働く調理師は、小学校入学前の子供たちに向けて昼食や午後のおやつなどを提供します。

保育園には0歳児から5歳児までの子どもたちが通っており、食事の量や種類が異なることも多いです。

たとえば0歳児には離乳食を用意する、2歳児のクラスには個別に盛り付けをしてスプーンとフォークをつける、年齢によって献立を変えるなど、仕事内容も保育園ならではです。

アレルギー児の対応や徹底した衛生管理が求められるため責任は大きいですが、子どもたちの笑顔に触れられる魅力ある仕事だといえるでしょう。

公務員としての採用は減少傾向に

公務員の調理師は、地方公務員としての給料や待遇の下に働けるため、人気が高くなっています。

しかし、最近では公務員の人数削減の動きが強くなっているため、各都道府県で調理師として正規雇用される職員の数は減少傾向にあります。

給食施設自体も民間企業に委託するケースが増えているため、以前に比べると、調理師免許を生かして公務員として働ける場は少なくなっていると考えておいたほうがよいでしょう。