美容専門学校で勉強すること・学生生活
美容師になるために学ぶことは?
美容専門学校では、美容師の国家試験を受けるための必修授業として「学科授業」と「実習授業」があり、昼間部で合わせて1400時間以上の履修が定められています。
学校によって多少カリキュラムに違いがありますが、美容専門学校で学ぶことは、美容師になって仕事をするうえでの基礎となるものばかりです。
学科授業
関係法規
理美容における法令や制度、国家資格者である社会的責任などを学びます。
衛生管理
公衆衛生および感染症などの環境衛生知識、消毒方法などを学びます。
保健
皮膚・髪などについて生物化学的に学びます。
物理/化学
薬剤知識や美容用具の物理的視点から、正しい使用方法などを学びます。
文化論
ヘアスタイル・ファッションの歴史を学びます。
運営管理
美容業の消費者への対応や、美容室を運営していく上での管理方法などを学びます。
技術理論
理美容器具の種類や目的を理解し、実務にそった知識を学びます。
実習授業
カッティング
頭髪を整え、容姿を美しくする技術を学びます。
ワインディング
パーマネントウェーブを頭髪に施し、容姿を美しくする技術を学びます。
セッティング
ローラーカールやウェーブローションなどを使用し、全体のバランスの基礎を学びます。
その他
ネイル・エステ・デッサン・着付け・シャンプーブロー・カラーリング・メイクなど、美容の基礎となるものを学べる学校もあります。
ただし、これらは体験程度に用意されている場合が多く、基本的には国家試験の項目である、「実習授業」「学科授業」をメインとして学んでいきます。
学校によっては留学制度や海外研修制度も用意されているようです。
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美容専門学校の入学から卒業までの流れ
昼間部の場合
1年目
メイク・ネイル・ブライダル・着付け・カット・カラー・接客マナー・経営理論など、多岐にわたる授業をクラス全員で受けます。
美容師としての基礎となる一通りのことを1年間で経験し、次の2年目に向けて自分の興味のある分野を絞り込みます。
2年目
自分の興味のある分野に特化した授業を選択します。
そうすることで「ネイル検定」取得など、卒業後の自分の仕事のスタイル、専門性に多少なりとも影響を与えることができるようになります。
ただし、選択授業以外に国家試験対策用の必須科目もあります。
夜間部の場合
夜間の学校でも、2年間通って国家試験を受けることになりますが、学校によっては昼間制よりも授業内容が多少簡素化しているところも見受けられます。
基本的には昼間制と似たような授業内容ですが、一番の違いは、夜間制は夕方からの授業で、国家試験に向けた授業が中心となっていることです。
その分、少ない授業数で卒業が可能なほか、費用も安く抑えられるため、昼間に仕事をしている人や自分で学費を払っている人が通うケースが多いようです。
通信制の場合
通信制では3年間学んだ後に国家試験を受けることになります。
3年間で300時間(非従事者は600時間)と、少ない授業で卒業資格が得られます。
ほとんどの人が美容室で見習いとして働きながら、夕方もしくは夏期・冬期に学校へ集中して通い、必須科目を受講しています。
美容専門学校の雰囲気・学生生活
美容専門学校は、高校のようなスタイルや流れで授業することが多く、高校生活とさほど変わりないと感じる人が多いようです。
美容に関心がある人が集まるだけに、自由な校風で、服装や髪型に関しても奇抜なものでもとがめられない風潮があります。
秋には運動会などのイベントを開催したり、ヘアメイクに関するショーなどを行う文化祭をしたりするところもあるようです。
学校によってイベントは異なるため、興味のある学校のパンフレットなどを取り寄せて調べてみるとよいでしょう。